【中小企業のインドネシア海外進出】ゼロから1を生み出そう

Business 海外進出

現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ステイホームやオンライン、リモートによる活動が奨励されています。

その結果、私たちの情報収集、現状確認の多くがバーチャルで行われるようになりました。情報収集も交流も直接ではなく画面を通して行われています。

国際交流の目的

しかし、国際交流の目的とは国・地域・人種・宗教・信条・伝統・政治体制・社会規範等の境界を越えて人々が交わることで先入観や偏見から解放され、その結果として真の相互理解に基づいた平和的な共生社会を実現することにあります。

そのための手段としては、研究や調査、留学、メディアの伝達など、さまざまな方法がありますが、もっとも重要なものが体験です。

実際にそこに住み、人と会い、見て、聞いて知識を得る。そして五感で感じる。それが国際交流においてもっとも重要なことです。

震災後の起こった転機

私は20年以上国内で営業をしてきて、国内大手企業から中小企業まで販路を開拓してきました。順風満帆とはいかないもの、今までは、特に苦労する事なく売れてきました。

転機は、2011年3月に起こった、東日本大震災です。震災によるライフラインの寸断により、生産した商品があってもお客様へ届けられない事態となりました。

作っても売れない、これは非常に悲しい事です。取引先は、商品を欠品するわけにもいかないので、その時震災の影響のなかった西の取引先に変更となりました。

取引先も変更するのはやむなしという事で、震災後物流が回復したら取引が戻る事を期待しました。しかし、そう甘くはありません。

取引先も相手は人間です。助けてくれた企業に対して、今まで納品していた会社が復活したから、再び商品戻すということにはなりません。
震災被災地域は、工場は全然問題なかった企業でも、売上が戻らず厳しい経営状態になっていきます。

ゼロから1を生み出した工場異動

震災の翌年2012年4月に営業部門から工場部門に配置変更になりました。
生産からもう一度見直す事になったのです。


3年間工場長として営業時代不足に思っていた、工場内でのクレームの元を取り除く事から始めました。5S活動と言いますが、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」を再度徹底的に見直しました。

ちょうどその頃、国として、輸出拡大のための施策が実行され、輸出拡大補助金や、衛生的な工場改修の補助金が出て、運良く提案書が採択となりました。
工場が古く、クレームの温床であった部分をどうしても5S活動だけでは、改善できない状態でした。

工場改修となると、打ち合わせが多くなり忙しくなりました。今まで工場改修や業者との打ち合わせなどやった事はありませんでしたが、ここで営業でのスキルが生きました。元々コミュニケーションは苦でなかったため、必死で業界内の慣習や、接し方、スケジュール管理、設備についてなど、初めての事ばかりでしたが、楽しく仕事をしていました。

ゼロから1を生み出す事がすきだったので、将来これがあった方が良いと思う設備や仕様を全て盛り込みました。

その時多少オーバースペックとしても、絶対必要になると思っていた事が、今の時代の流れが追いつきました。先行投資した分が生きた証拠です。

今となっては、当たり前のすぐ食べられる加工品の開発につながり、今まで付き合えなかった大手コンビニとも契約ができるようになりました。

海外進出への機運創出

3年後の2015年に営業に戻ってきた時に、次は海外進出する方向になりました。
海外も工場改築するのも同じでした。ゼロから1にする仕事です。
全く未知の世界に飛び込む事は、生産の時と一緒でした。

3年間工場を経験したおかげで、生産工程や衛生管理、人の管理などを習得できた事もプラスとなりました。まったく知らない人たちに教える技術、日本で行ってきた衛生管理などを海外で活かせないかといった先を見据えた事が、インドネシアの国際協力につながり、後に専門家として派遣が決定され、インドネシア進出の足がかりを作ってきました。

2020年、いよいよインドネシアで会社を作るところまで来ましたが、同時に世界中が新型コロナウイルスという感染症の猛威にさらされる事態です。思い起こせば、東日本大震災の時と同じ様な状況です。
もう、何もできないのです。なにも動かない、インドネシアにも行けない。色々な未知な事が起こる。

コロナ後の新しい世界へ

しかし、1つだけ違うのは、2011年の震災は、日本の東日本だけで起こった非常事態です。

今回のコロナは、世界中で起こっている非常事態ですので、グローバルで止まっています。

悲観ばかりしていても何も始まりません。コロナのせいと言うのは言い訳です。いつかは終息し、新しい世界が待っています。

いよいよ世の中全て、世界中全てが共存していく事になります。
これだけインターネットが発達し、コミュニケーションもオンラインでできるようになったその時に、海外進出は当たり前で、海外に商品を売ることも普通な事になるでしょう。

コロナが回復したから、また国内営業を頑張るでは、もう通用しません。世界がグローバル化して、ライバルは国内企業と思っていたら、いつの間にかに海外企業勢がライバルになっていたという事例は本当に多くなってきました。日本国内が安泰ではありません。

グローバル・ビジネスを知らないと、海外勢に遅れを取ることになりますので、一瞬にして企業が衰退してしまう事も起きてきます。

コロナという天災は、一瞬にして世の中を変える力があります。今までの常識が通用しません。

世界との共存を目指す

こんな時だからこそ、今までの古い慣習や常識を変えるチャンスです。
変える一つが、海外進出になると確信します。
海外進出しなくても、グローバル・ビジネスを勉強する事から始めるのも良いでしょう。

海外進出する事で、日本と海外の国との懸け橋となり続けていくことが重要です。

海外に日本の情報を発信する事で、現地の人々が日本企業と接し、日本の文化や生活、仕事を知ることで対照的に自国の文化に気づくという効果もあります。
現地の人々が、将来日本との、あるいは国際的な仕事に興味を持つことも少なくありません。

一方、海外経験者は異文化について深い理解をもち、グローバルな世界観を得ることで帰国後は自身の社会参加について新たな認識を持てるようになります。

是非、海外に目を向け、ゼロから1をつくる仕事をしてみませんか?

 

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