インドネシアと日本の文化の違い

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インドネシアと日本の文化、習慣の違いはどのようなことがあるのでしょうか。
日本では良いことですが、インドネシアではタブーなこと、またその逆もありますので正しく理解しておきましょう。

生活の文化・習慣

トイレ

インドネシアでは、トイレではトイレットペーパーを使わず、手動で水が出るホースかバケツで水を汲んで手でお尻を洗います。最近のホテルでは、トイレットペーパーがあることが多くなって来ましたが、地方では困る事も多いです。ポケットティッシュなどを携帯することをおすすめします。

子供の頭を撫でるのはタブー

インドネシアでは、子供の頭を撫でることはタブーとされています。
イスラム教では頭を撫でるとその子の成長が止まってしまう、
ヒンドゥー教では頭は神聖なもの、
と考えられているためです。
インドネシア人の子どもがかわいくても、頭を撫でることは絶対にやめましょう。

郵便物が届かない

インドネシアでは、ほとんどの地域で自宅まで郵便物が届きません。
自分で郵便局まで出向き郵便物を受け取ることが多いです。
また、海外からの荷物の受け取りには、手数料がかかります。

バドミントンが人気

インドネシアの人気スポーツはサッカーとバドミントンです。
サッカーは国内のチームがあまり強くないため、ヨーロッパのリーグの人気が高いです。
バドミントンはインドネシアの国技となっており、インドネシアでは街中でバトミントンを楽しむ人が見られます。

食の文化・習慣

お米が主食

インドネシアも日本と同じくお米(ナシ)を主食としていますが、1日3食お米でもよいほどお米を食べます。インドネシアでは白いお米は冷たいのを嫌い、まとめて3~4人分が運ばれて、自分が食べる分を取り分けます。日本のような個別のご飯茶碗はありません。
しかし、日本ではもっちりとした食感が好まれるのに対し、インドネシアのお米はパサパサとした食感をしています。インドネシア米はパサついているので、ナシゴレンのように炒めたご飯も多いです。
最近は、ジャカルタなどの大都市では、パンも主流になってきました。

食事の仕方

日本では、お茶碗を持ってご飯を食べるようしつけけられますが、インドネシアでは食器を持ち上げて食べることはありません。
インドネシアでは、スプーンとフォークで食べます。箸は、頼めば出てくるお店もあります。ナイフは、あまり見かけません。ナイフの代わりにスプーンで細かく切る事も多いです。
また、手で食べる文化もあり、右手でうまく口に運びます。左手は不潔な手なので直接食べるときは使いません。

タバコ

インドネシアは喫煙率が高いです。特に男性はほとんどがタバコを吸っています。
子供でも吸っているの見かけると、注意したくなりますが、インドネシアでは黙認されています。タバコの値段は、日本の半額ですが、インドネシアの物価を考えると安くはないです。
タバコを数本単位で売ってくれる売店もあり、お金がない人は2、3本だけ嬉しそうに買っている人を見ます。お土産に日本のタバコを買っていくと、非常に喜ばれます。

コミュニケーションの習慣

フレンドリー

インドネシア人は日本人のように内向的でなく、社交性に優れておりオープンな性格をしている人が多いのが特徴です。初めて会った人でもすぐ握手やハグなどで交流が始まります。
また、インドネシア人は困難なことがあっても「いつか何とかなる」などと楽観的に考え、あまり深く考えません。
日本人とは対照的で、明るく仕事ができるでしょう。

人前で怒るのはだめ

インドネシアでは、人前で叱ると侮辱したと思われます。
仕事で注意しなければならないときも、人前ではなく別室で行うようにしましょう。

人に触れる際は右手で

インドネシアでは、左手でお尻を洗うため「左手は不浄」とされています。
右手は良いことに使うので、たとえ左利きであっても、他人に触れるときは右手を用いなければなりません。
もちろん、握手は右手を使いましょう。

恋愛と結婚

日本では恋愛と結婚は別と考えている人も多いですが、インドネシア人は違います。
恋愛=結婚と考える人がほとんどなので、軽々しい気持ちで付き合ったり恋愛したりしている人はいません。特に、インドネシアの女性は嫉妬深い人が多いです。

交通の文化・習慣

世界一の渋滞

インドネシアは交通渋滞が多く、世界一とも言われています。特に首都ジャカルタでは、朝7時から8時前後、お昼、夕方18時頃には渋滞がひどくなり、車が動けなくなることもあります。

交通ルールはない!

インドネシアは日本と同じ左側通行ですが、交通ルールはほぼないと言われています。
主張の強い人が優先という考え方で、無理な追い越しや信号無視、スピード違反は当たり前です。バイクや車、歩行者とカオスな状態ですので、日本人は運転しない方が良いです。
たまに事故を見ますが、一向に交通ルールは改善しません。

さまざまな乗り物がある

インドネシアでは、自動車やバイク以外でもさまざまな乗り物があります。
アンコットという乗り合いのミニバス
3輪自動車のバジャイ
バイクの前に人を乗せる荷台をつけた、ベチャ(自転車タイプのベチャもあります)

教育の文化・習慣

学歴社会

インドネシアの学校制度は日本と同じく6-3-3-4制で、小学校と中学校の9年間が義務教育となっていますが、新学期は9月からです。
義務教育の就学率は100%ではなく、学校に通えていない子供がいるのも現状です。
近年のインドネシアは、日本より学歴社会で教育熱心です。
学生は塾に行き遅くまで勉強しています。
日本のように部活動を積極的に行う習慣がなく、勉強に時間を割いています。

水泳の授業がない

日本ではほとんどの学校にプールがあり水泳の授業もありますが、インドネシアの学校にはプールがありません。
月に1度学校外のプールに行き、そこで授業を受けます。

教科書は無償支給ではない

日本は義務教育では教科書は無償支給されますが、インドネシアでは公立・私立ともに実費で購入しなければなりません。
インドネシアでは私立校の数が増えていますが、私立の方が科目も多く教科書の費用は高いです。

宗教にまつわる文化・習慣

結婚問題

インドネシア人の結婚で避けて通れないのが宗教問題です。
インドネシア人にとって宗教は生活の一部であり、インドネシア人と結婚する場合は基本的には、同じ宗教でなければなりません。

一夫多妻制が認められている

インドネシア人の多くが信仰するイスラム教では、一夫多妻制が認められています。
ただし、お金があるなど、経済的に豊かでないと認められません。

インドネシアはイスラム教徒が多い=豚肉・アルコールは禁止

基本的にイスラム教徒は豚肉を食べてはいけません。豚由来、動物由来、乳化剤などの動物性にも注意が必要です。アルコールも禁止です

お祈りは1日5回

イスラム教では、通常1日5回のお祈りをします。
就業時間内でも2~3回のお祈り時間が必要となります。
場所は清潔であれば基本的にどこでもよいですが、お祈り場所があるとありがたいそうです。金曜日の午後は、男性がお祈りの時間にモスクに行きます。その時間、お店に入ると女性ばかりのときがあります。

男女の接触に厳しい

イスラム教では、家族以外の異性に肌を見せることや身体接触を避けることが戒律で定められています。そのため、同性はOKですが、異性とは握手であっても相手が求めない限り避けた方がよいでしょう。

男性はヒゲを生やす

イスラム教では男性はヒゲを生やすことを推奨されていますが、必須ではありません。
しかし、ヒゲを生やしている人は多いです。
日本の企業はヒゲが禁止であるところが多いので、理解してあげる必要があります。

まとめ

インドネシアの最大の特徴は、宗教が生活の一部でもあることです。
日本の企業でインドネシア人を採用する際は、宗教に対する理解深めなければいけません。宗教上のタブーなどにも注意しましょう。

 

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