雨季に入ったマカッサルで味わう極上モントンドリアン!「オリンピック・ドリアン」で旬の甘みを堪能

Indonesia Makassar

インドネシア・マカッサルの雨季が始まる11月。街中に漂う甘い香りの正体は、旬を迎えたドリアンです。なかでも地元で人気の老舗「オリンピック・ドリアン」は、完熟したモントン種をその場で割って食べられる名店。果肉のとろけるような食感と濃厚な甘みを体験してきました。

雨季こそ、ドリアンが一番おいしい季節です

マカッサルの街に漂う独特の香り。雨季が近づく11月になると、市内の至るところでドリアンの露店や専門店がにぎわい始めます。インドネシアではこの時期がドリアンの最盛期で、果実が完熟し、香り・甘み・食感のすべてが最高潮に達します。

日本では「臭い果物」という印象が先行するドリアンですが、熟れたての果実を現地で味わうと、その印象は一変します。特にマカッサルで人気の「オリンピック・ドリアン」では、香り豊かでクリーミーな果肉を、まるでデザートのように楽しむことができます。

雨季の始まりを告げる11月は、空気には湿気が増し、夕方にはスコールが降る季節。そんな気候の中で食べる完熟モントンは、まさに“スラウェシでしか味わえない”旬の味でした。

マカッサルの名店「オリンピック・ドリアン」とは?

オリンピック・ドリアン(Olympic Durian)は、マカッサル中心部にある1988年創業の老舗で、地元の人々には“ドリアンを食べるならここ”として知られています。

スラウェシ産の小ぶりなローカルドリアンとモントン種をメインに扱っています。特にモントンは果肉が厚く、苦味が少なく、クリーミーで上品な甘みが特徴。日本でも人気の高級品種です。

夕方になると、店の前はまるで屋台村のような賑わい。制服姿の会社員や家族連れ、学生たちが赤いプラスチックの椅子に腰掛け、思い思いにドリアンを楽しんでいます。ドリアンを食べる準備が整えば、あとは好みの実を選ぶだけです。

ドリアン選びは「計量」から始まる

オリンピック・ドリアンでは、まず果実を選び、重さを量って価格を決めます。計りの横には価格表が貼られており、1kgあたりおよそ85,000ルピア(日本円で約800円前後)。果実の大きさによって価格が変わり、3〜4kgほどの実が一般的です。

今回選んだのは3.8kgのモントンで、合計約32万ルピア(およそ3,000円)。地元の人からすると少し高級品ですが、完熟のモントンをこの価格で味わえるのは、現地ならではの贅沢です。

選んだドリアンはスタッフがその場で割ってくれます。手慣れた動きで包丁を差し入れ、数秒で殻がパカッと開くと、黄金色の果肉が姿を現しました。

クリーミーな果肉と上品な甘み ― モントン種の魅力

割りたてのモントンを口に運ぶと、まず驚くのがその食感です。まるでカスタードクリームのようにとろけ、ほんのりバニラを思わせる香りが口の中いっぱいに広がります。一般的なパルポ産のドリアンに比べて苦味が少なく、濃厚でありながらも上品な甘さが印象的です。

果肉の色は鮮やかな黄色。指で触れると柔らかく、クリームのように滑らか。舌の上でふわりと溶け、後味にはほんのわずかな苦味が残りますが、それが全体のバランスを引き締めています。

隣のテーブルでは、地元の家族が大皿いっぱいのドリアンを囲みながら笑い合っていました。小さな子どもも果肉をスプーンですくって食べており、インドネシアではドリアンが“家族で楽しむ果物”であることを実感します。

ドリアンをより楽しむためのちょっとしたコツ

初めてドリアンを食べる人にとって、その香りは強烈かもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、よりおいしく楽しむことができます。

できるだけその場で食べること

 割りたてのドリアンは香りと甘みがピーク。時間が経つと風味が落ちてしまいます。

冷たい水を用意する

 食後に水を飲むと、口の中の濃厚な味がすっきりとします。現地ではミネラルウォーターが欠かせません。

食べ過ぎ注意

 ドリアンは高カロリーで、食べ過ぎると体が熱くなるといわれています。1〜2房程度がちょうどよい量です。

雨の日こそチャンス

 雨の後は湿度が高く、果実の香りが一層強まります。まさに「雨季の味覚」と呼ばれる所以です。

マカッサルで味わう“完熟の幸せ”

「モントンは今が一番おいしい季節」という言葉の通り、雨季に食べるモントンは格別でした。濃厚なのにしつこくなく、口の中でとろけて消える瞬間は、まるで南国の夕暮れのように穏やかで心地よい余韻を残します。

ドリアンは好き嫌いが分かれる果物ですが、マカッサルの人々にとっては季節の風物詩。家族や友人と囲むその時間こそが、人生の豊かさを感じさせてくれます。

まとめ

  • 雨季(11月〜2月)はドリアンの最盛期で、完熟果実が楽しめる季節です。
  • 特にモントン種は濃厚かつ上品な甘みが特徴で、現地でしか味わえないクリーミーな食感です。
  • 雨上がりの夕方、香りに誘われて訪れるのが最高の楽しみ方です。

マカッサルの夜、赤い椅子に腰を下ろして味わう一房のモントン。その甘さは、きっと旅の記憶に長く残るはずです。

Olympic Durianはこちらです!

 

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