インドネシア高速鉄道!バンドン〜ジャカルタは速い?LRT乗り継ぎで見えた課題
インドネシア高速鉄道WHOOSHの終点 ハリム駅に到着
バンドンからインドネシア初の高速鉄道「WHOOSH」に乗り、約40分。
列車はジャカルタ側の終点 ハリム駅 に到着しました。
最高速度は350km/hとされているこの列車ですが、体感としては日本の新幹線とほぼ同じ感覚。
車内は非常に静かで、乗り心地も快適です。
ただ、ここで旅は終わりではありません。
実はこのハリム駅、ジャカルタ中心部からはかなり離れた場所にあるのです。
つまり、ここからさらに乗り換えて移動する必要があります。
ハリム駅からジャカルタ中心部へはLRTで移動

高速鉄道の駅を出ると、隣接する場所に LRT(Light Rail Transit)ハリム駅 があります。
ここからジャカルタ中心部へは、LRTを利用して移動することになります。

このLRTは比較的新しい都市鉄道で、
特徴は 完全自動運転(無人運転)。
運転席がなく、前面展望ができるのも面白いポイントです。
高架鉄道なので、ジャカルタの街並みを見ながら移動できます。
ハリム駅からジャカルタ中心部の乗り換え拠点
ドゥクアタス(Dukuh Atas)駅
までは
所要時間:約30分
運賃:約10,000ルピア
と、非常にリーズナブルです。

ドゥクアタスはジャカルタ最大の乗り換え拠点

ドゥクアタス駅に到着すると、ここから様々な鉄道に乗り換えることができます。
この駅はジャカルタの鉄道ネットワークの中心とも言える場所です。

ここから接続している鉄道は
KAIコミューター(スディルマン駅)
MRT(地下鉄)
スディルマンバル駅(空港鉄道)
など。

歩道橋や連絡通路でつながっており、
ジャカルタの主要エリアへ移動できます。
例えば
ブンダランHI(ジャカルタ中心)
ブロックM(繁華街)
スカルノハッタ空港
などへもここからアクセス可能です。
実際の所要時間はどのくらい?
今回の移動時間を整理するとこうなります。
バンドン駅 フィーダー列車(約20分)パダララン駅
高速鉄道WHOOSH(約40分) ハリム駅
LRT(約30分)ドゥクアタス
乗車時間だけで合計 約1時間30分
ですが、実際には
乗り換え時間、待ち時間、駅移動
などが発生します。
その結果、今回の移動時間は
約2時間半ほど となりました。
高速鉄道なのに時間短縮が少ない理由
今回乗ってみて感じたのは
高速鉄道そのものは非常に優秀
ということ。
しかし問題は駅の立地です。
ハリム駅はジャカルタ中心部ではなく郊外にあるためアクセスが悪いのです。
結果として、高速鉄道で短縮された時間が乗り換えで相殺されてしまう
という現象が起きています。
従来の鉄道との比較
例えば今回のルートと、従来の鉄道を比較してみます。
従来の鉄道
ガンビル駅 パラヒャンガン号(約3時間)
ですが、この列車は乗り換えなしです。
料金比較
料金も比較してみましょう。
交通手段 料金
WHOOSH 約350,000ルピア
KAI (パラヒャンガン号エグゼクティブ) 約120,000ルピア
バス 約70,000ルピア
つまり
高速鉄道は
従来の約3倍の価格 になります。
なぜWHOOSHは赤字なのか
実際、この高速鉄道は現在
赤字が拡大している
と言われています。
今回乗ってみて、その理由も理解できました。
理由は主に3つ。
① 駅が都市中心から遠い
② 料金が高い
③ 所要時間がそこまで変わらない
という点です。
高速鉄道の最大の武器は
時間短縮
ですが、
それがあまり実現できていないのです。
日本の新幹線との大きな違い
ここで思い出すのが、日本の新幹線です。
日本では
東京駅
新大阪駅
名古屋駅
など
都市の中心に駅があります。
そのため
駅に着いた瞬間
すぐ都市中心部にアクセスできます。
これが
日本の新幹線が便利な理由です。
一方WOOSHの場合
高速鉄道の駅が
都市の外側
にあるため、
結果として
時間短縮のメリットが小さくなっています。
将来スラバヤ延伸は成功するのか?
将来的には
スラバヤまで延伸
という計画もあります。
しかし、ここにも疑問があります。
ジャカルタ〜スラバヤは
約700km
あります。
この距離だと
飛行機なら乗り換えや待ち時間を含めて約3時間。
もし高速鉄道が4〜5時間かかるなら
多くの人は
飛行機を選ぶ可能性
があります。
今回WOOSHに乗って感じたのは
高速鉄道そのものは素晴らしい
しかし
都市設計との連携が弱い
という点です。
鉄道は
駅の場所
乗り換え
アクセス
が非常に重要です。ただ、土地収用などの問題もあり郊外での立地になってしまうのも仕方のないことかもしれません。
今回のバンドン〜ジャカルタ移動は フィーダー列車→高速鉄道→LRT
と3つの鉄道を乗り継ぐ旅になりました。
鉄道好きとしては非常に面白い体験でしたが、
実用面では
まだ課題も多く感じました。