【弾丸バンドン旅行】ジャカルタからバンドンへ WHOOSH ファーストクラスの旅
ジャカルタでのビジネスミーティングを終えた週末。何か特別なことがしたくなり、思い切って「日帰りでバンドンに行ってみよう!」と弾丸旅行を決行しました。目的地は、標高の高い避暑地として人気のバンドン。今回の旅のスタートは、高速鉄道 WOOSH のファーストクラス。2023年10月の開業からまもなく2年が経とうとしていますが、その利便性や快適性はどう変化したのか。実際に体験して確かめてきました。まずは、宿泊していた NOOTEL から WOOSH が発着するハリム駅までの様子をお伝えします。
ジャカルタの朝焼け、幻想的な都市の目覚め
土曜日の朝6時過ぎ、NOOTELの部屋から外を眺めると、霧とスモッグに包まれたジャカルタの街に、真っ赤な太陽がゆっくりと昇ってきました。まるで絵画のような幻想的な風景。空気は決して澄んでいるとは言えませんが、霞んだ空とともに見る赤い太陽には、不思議な魅力があります。これから始まる週末旅に向けて、自然と気持ちが高まっていきます。

朝の市内を抜けて、Grabでハリム駅へ
ホテルから Grab を呼び、ハリム駅を目指します。時刻は朝8時を少し過ぎた頃。渋滞が始まりかける時間帯ではありましたが、幸い道は混雑しておらず、比較的スムーズにハリム駅に到着しました。

渋滞により WOOSH の出発に間に合わない可能性も考慮し、予約はせず、駅に近づいてからアプリで座席を確保しました。今回は思い切って、全18席しかないファーストクラスを予約。開業当初は物珍しさから利用者が殺到し、満席が続いていたそうですが、今ではすっかり“選ばれる交通手段”として定着。とはいえ、ファーストクラスなら直前でも空席が見つかることが多く、安心です。
モダンで清潔感あふれるハリム駅に到着

ハリム駅に着くと、まず目を引くのはそのスタイリッシュな外観。空港のようなガラス張りの屋根と開放感のある空間が広がり、柱や床は白とグレーを基調にした落ち着いたデザイン。ジャカルタの他の駅とは一線を画す洗練された雰囲気です。

週末ということもあり、駅構内は家族連れの利用客で賑わっていました。入口で荷物検査を受け、構内へ。

エスカレーターの前には WOOSH の車両模型が展示されており、赤とシルバーの流線型ボディとシャープな顔つきが印象的です。見るだけでテンションが上がるほどの迫力。構内にはカフェや軽食スタンドもあり、待ち時間を快適に過ごせる工夫がなされています。
ファーストクラスラウンジで一息

改札を抜け、ファースト&ビジネスクラス利用者専用のラウンジへ。

ラウンジといっても広さは控えめで、こぢんまりとした空間ですが、座り心地の良いチェアと落ち着いたインテリア、そして静かな雰囲気が確保されており、乗車前のひとときをリラックスして過ごすには十分です。

ラウンジでは温かいコーヒーと、お菓子の軽食が提供されていました。シンプルながらも味わい深く、インドネシアらしさを感じる内容に好感が持てます。

出発時刻が近づくと、スタッフの案内でエスカレーターを使ってプラットホームへ移動。

駅構内と同様、ホームも近代的な造りで、天井が高く、白と木目を組み合わせたデザインが印象的です。そこに停車していたのが WOOSH の車両。その姿はまさに「未来の乗り物」。何度見ても心が躍ります。中国とインドネシアの共同プロジェクトとして実現したこの高速鉄道が、今やすっかり生活に根付いていることを実感しました。

WOOSH 開業から約2年、定着した新しい旅のかたち
2023年のプレ運行開始から約2年。今では週末旅行だけでなく、ビジネス用途でも広く利用されるようになった WOOSH。特にジャカルタ〜バンドン間という移動需要の高い区間においては、高速道路や在来線よりも、時間の信頼性が高いという理由から、多くの人がこの高速鉄道を選んでいます。

ハリム駅の案内は丁寧で、施設も清潔。とくにファーストクラス専用の動線とラウンジは、たとえ短時間でも“旅の質”をワンランク上に引き上げてくれます。
次回はファーストクラス車内レポートをお届けします
今回の前編では、NOOTELからハリム駅へのアクセス、駅構内やラウンジ体験を中心にご紹介しました。次回は、WOOSH ファーストクラスの車内の様子やサービス、そして約40分で到着するバンドンでの滞在について詳しくレポートしていきます。日帰りでもしっかり楽しめる“バンドン弾丸旅”の魅力、ぜひお楽しみに。