【中小企業のインドネシア海外進出】NATOと言われない様に未来のために試行錯誤しよう

Business 海外進出

北大西洋条約機構ではないNATO

「NATO」=No Action Talk Only 話は聞くが実行しない、の略語です。

NATOは進出対象国の調査やヒアリングには熱心だが、進出・投資の具体化を決断しない傾向を揶揄した表現です。

海外進出で、進出対象国に日本企業は、いわゆる表敬訪問で話を聞きに行くことがあります。とりあえず、話を聞きたいと具体的な方針が定まっていないのに、海外旅行のノリで行きます。パートナー候補は何かビジネスの機会になるだろうと思って時間を割いてくれますが、日本側は、社内で検討すると言ってその場を去る。どれだけ待っても何の進展もない。結果、NATOの日本企業は、嫌われ者となります。

ビジネスは、当然ながら時間の勝負です。誰もが生産性のない仕事に時間を費やしたくはないし、日本企業が話をしたいと言ってくれば、何か提案があるのではと思うでしょう。しかし何の前向きな話ももってきません。

NATOの様な略語で評される企業の多くについては、投資有望国としてのイメージや他社の動きから、取りあえず現地を訪問し熱心に関係機関から話を聞きに行きますが、元々自社としての戦略的方向性や仮説・進出条件設定などが不明確な事が多いです。

海外進出は、企業にとっての重要な決断であり、本来であれば進出対象国の市場・投資環境など外部環境を調査・分析し、自社の強みや経営資源の事情と経営理念・目標・戦略等を検討して意思決定が行われるはずです。

海外は一歩ずつ前進

経験したことがない「海外」という得体のしれない場所に、不安はつきものです。失敗したらどうするか、今の事業に影響をあたえてしまい、儲からない、損するかも、時間の無駄になるなどの不安でいっぱいになることもあるでしょう。
人は不安を抱くと、言い訳をして何も行動しなくなります。

新しいことを行うときは、必ず不安がつきものです

それが大きくなればなるほど、行動できなくなります

大きなことをやろうと思えば思うほど、不安は大きくなります

結果、成功する確信がなければ、動けなくなります

イノベーションのための一歩は、いつまで経っても、踏み出されないのです

ただ、そこで立ち止まってしまうと、なにも変わらないし、もしかしたら今はそれで良いかもしれません。しかし、いつの間にか他のライバル企業がどんどん成長し、世の中の環境が変化した時、気づいたらもう遅いのです。

不安をできるだけ小さくするためにできることから始める。イノベーションは小さく始めることから。ステップ・バイ・ステップ、一歩ずつ前進することから始めましょう。

いまの日本企業に足りないのは、小さく始める姿勢です。
新たな事業にインパクトを求め、大きな成果を上げようと躍起になることで、最初から成果を求めてしまいます。
すなわち小さなビジネスを、大きく育てようという観点が欠けているのです。

未来のために試行錯誤

小さく始めたビジネスは、大きく育てることができれば、さらなる利益を生みます。
これが、勢いのある国の人たちの観点です。

重要なのは、小さくビジネスを立ち上げたあとの、活動量です。
成果は、知識を得る時間、思考の質、活動の量によって決まります。
日本企業の多くは、活動量が足りません。
つまり、知識や思考があっても試行錯誤によって成果を上げようという姿勢が足りません。

やってみて、挑戦し、失敗を重ねて、成功の糸口をつかむことが肝心です

新しいことを行うと、予期せぬ障害が必ず生まれます

どこに障害があるのかをつき止め、その解決策を講じ、実際に試してみることで、新しい仕組みや方法が生まれてきます

失敗をしないのは、無難なこと、手慣れたこと、失敗する余地のないことを行っているからです。
それではビジネスは、縮小していくだけです。
楽しみながらアクションを起こし、試行錯誤しながら大きく普及させていきましょう。

まとめ

  • 未発展市場としてのリスクや不安がある中での経営トップの新市場に挑戦しようという夢と使命感・気概による決断をしよう
  • ビジネスチャンスを掴むスピーディな意思決定と行動をしよう
  • 慣れない事業環境・慣行や文化の中で幾多の困難を経験しても粘り強い我慢で取組もう
  • 現地に長期にコミットし進出国の文化や人を好きになろうという姿勢・行動をしよう
  • 日本の技術・品質は大切にしつつ、優れた現地人を採用・起用した製品開発や販売・サービス拠点の展開、マーケティング活動といった現地化の努力をしよう

このような取り組みの結果、進出国でブランド・社名は、進出国の消費者の多くが、外資系ではなく自国企業と思い込んでいるほど認知され親しまれ信頼されていくことでしょう。

 

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