【インドネシアでも大人気】丸亀製麺人気の秘訣

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丸亀製麺はインドネシアで大人気となっており、どこの店もお昼時は満員となっています。日本から進出した外食で最も成功しているレストランの一つです。

2013年、西ジャカルタのショッピングモール「タマン・アングレック」にインドネシア1号店をオープンしました。海外進出6カ国目のインドネシアでセルフうどんを紹介し、高級モールを中心に展開しています。

丸亀の強さの秘訣

インドネシア人でも、MARUGAMEやUDONの言葉が日常的にでる程人気となり、「丸亀製麺」をフランチャイズ展開しているスリボガ・マルガメ・インドネシア社は現在68店舗を運営しており、2020年度の目標店舗は100店まで増やす見込みです。

インドネシアのお店が68店舗(2020年7月現在)中、ジャワ島が52店舗と一番多いのですが、郡島の多いインドネシアで、スラウェシ島5店舗、スマトラ島5店舗、カリマンタン島3店舗、バリ島2店舗、バタム島1店舗と遠隔地にも店舗展開しているのが特徴です。
外食チェーンは食材の配送などの物流コスト削減などから、近い場所で多くの店舗を展開するドミナント方式をとる事が多いのですが、なぜインドネシア全国で急速に店舗展開できたのでしょうか。

自家製麺のこだわりが強みに

工場でまとめて麺を作って店舗に配送すれば、製麺コストが下がりますが、大きな工場を建てる初期投資とリスクがあります。また、インドネシアは国内運送費用が高いので、遠く離れた島での価格が上がってしまい現在の提供しているメニューの価格設定では運営できなくなってしまいます。また、工場を作ってしまうと、それに見合った店舗展開が必要になってきます。失敗した時のリスクも増大してしまうので、店舗展開に慎重になってしまいます。

丸亀製麺の場合、工場は必要ないことが強みとなっています。店内に製麺機や大きな釜を置いて店内でうどんをつくっています。工場建設などの初期投資がそれほどかからないので、まずは出店してみてダメなら撤退するといった大胆な行動ができます。
お客にとっても、店内製麺で打ち立て出来たての美味しいうどんが食べられる自家製麺の強みが発揮されました。

手頃に日本食を食べられる価格設定

マカッサルでも現在丸亀製麺は4店舗を展開しています。
マカッサルの丸亀製麺の店舗は、4店舗全てモールの中のレストランコーナーにあります。
店内の内装は、うどんを注文してトッピングメニューが並んでいるところの上部に黒色の瓦を設置してあります。壁の色シックな灰色が多く、間接照明を使っていて店内の雰囲気は高級感が漂うようにしてあります。インドネシア人は日本食が高いイメージで考えられていますが、丸亀の価格はファーストフード並に設定してモールに来る中所得者でも手が届く価格設定となっていました。

現地人の好みにうどんを改良

日本人の場合、もっちりとしたコシのある麺が好まれますが、インドネシアでは比較的、喉ごしの良さを好む傾向があるのでインドネシアの麺は若干軟らかく細めになっています。

日本では、ネギ、生姜、天かすなどを取り放題になっていますが、インドネシアでは加えてきざみ唐辛子を置いています。

味に関しても、インドネシアオリジナルメニュー「鶏白湯うどん」は鶏ガラを使用したイスラム教でも食べられる味にしています。
お店自体もハラル認証を取得しイスラム教に対応したところが評価されています。

喫茶店のようなうどん屋さん

日本で食べるうどん店は、短時間ですぐ食べて、お腹を満たしすぐにお店を出るというなんとも味気ない食のパターンがありますが、インドネシアは違います。若いインドネシア人が、うどんを食べて、おかわり自由のお茶やレモンティーを飲みながら談笑している姿は、ほぼ喫茶店のような雰囲気です。

日本とインドネシアの良い点をミックスして、お店を繁盛させる工夫はさすがです。

うどんを通じた日尼交流

インドネシアにいると昼食で麺(ミー)を食べる事が多いのですが、和風のしょうゆ出汁のうどんに恋しくなり、モールまで食べに行くことが多くなります。
インドネシアスタッフに、MARUGAME行く?というと、本当に喜ばれます。日本食文化がインドネシアに根付いて、日本とインドネシアが日本食を通じて交流できる機会をもっと増やしていきたいと願っています。

 

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