コーヒー生産大国インドネシア!島によりコーヒーの特徴が違う‼

Indonesia

インドネシアコーヒーの話。実は、インドネシアはコーヒーの生産量がブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ世界4位のコーヒー生産大国です。

今回は、そんなインドネシアのコーヒーについてご紹介します。

インドネシアコーヒーの品種は?

世界中のコーヒー豆は、『アラビカ種種』と『ロブスタ種(カネフォーラ種)』の大きく2つに分類されます。

インドネシアで栽培されるコーヒーの約90%はロブスタ種で、残りがアラビカ種です。

  • ・ロブスタ種では、有名なジャワコーヒー
  • ・アラビカ種では、マンデリン・トラジャ・カロシ

が栽培されています。

アラビカ種とロブスタ種の違い

アラビカ種

アラビカ種はエチオピアが原産と言われており、世界のコーヒー総生産の約60%がアラビカ種です。

豊かな風味や鮮やかな酸味と、苦味やコクがあります。その一方で、味がまろやかで後味にほんのりと甘みが感じられます。

豆それぞれに個性があり、スペシャリティコーヒが重要視されているコーヒー業界ではとでも重要な品種です。

病気に弱く、標高900m以上の高地での栽培が好ましく簡単に栽培できない点があります。

ロブスタ種

名前のロブスタは強いという意味からきており、病気や害虫に強く、低地でも栽培可能なので、栽培しやすいのが特徴です。

インドネシアでは、アラビカ種からロブスタ種への栽培へと品種を変更したため、現在ではロブスタ種がほとんどとなったのです。

ロブスタ種の特徴は苦味が強く、酸味や風味が弱いことで、独特の焦げたような香ばしい香りがあり、味わいがアラビカ種よりも劣ります。

ロブスタ種は収穫量と栽培のしやすさから安価に取引されるので、代表的なジャワコーヒーは、日本では缶コーヒーやインスタントコーヒーで使用されています。

インドネシアの各島で採れるコーヒーの特徴

インドネシアにはたくさんの島があり、それぞれ栽培している地域によってコーヒーの特徴が異なります。

マンデリン

スマトラ島で栽培されたマンデリンは、島の特徴である栄養豊富な土で肥料を必要としないことが多く、いわば有機栽培ということになります。味の特徴は酸味が少なく苦味が強いのが特徴で、生産量が少なく高級な豆として知られています。

スマトラ島北部の1600m前後の高地で栽培された特定のマンデリンにのみ政府からスーパーグレードの認証を与えられ、最高級コーヒーのひとつとなります。

マンデリンは、スマトラ島で栽培されるアラビカ種のコーヒーです。1900年代の頭に流行した「サビ病」に耐えたアラビカ種を元にして栽培されています。

トラジャ

スラウェシ島のトラジャ地方で栽培されているコーヒーです。アラビカ種で、オランダ王室の御用達としても有名です。

トラジャコーヒーは第2次世界大戦の影響で姿を消してしまい、伝説のコーヒーとなってしまいました。その後、キーコーヒーなどの支援により見事復活を遂げました。

赤道直下の土地にも関わらず、山岳地帯で栽培されているため、平均気温は20度ほどです。昼夜の温度差と豊富な降水量がコーヒー栽培に適した豊かな土地を作り上げます。

トラジャコーヒーの魅力はその苦み。コクのある優しい苦みとほのかな酸味が相まって味覚を気持ちよく刺激してくれます。

深煎りすれば芳醇な香りも楽しめ、ブラックコーヒーが苦手な方でも味わい深いトラジャコーヒーの虜になることでしょう。日本人の味覚に合う点がトラジャコーヒーの人気の秘密です。

私もインドネシアのコーヒーの中で一番好きなのがトラジャコーヒーです。

ジャワロブスタ(ジャワコーヒー)

インドネシア最大の人口を有するジャワ島。現在ジャワ島で生産されている90%のコーヒーの品種はロブスタ種であり、「ジャワロブスタ」は酸味が少なく、苦みとまろやなか香りが特徴の美味しいコーヒーです。ジャワコーヒーにはカフェイン含有量が多く、ブレンドコーヒーのアクセントとしても重宝される豆です。

酸味が少なく苦味と甘みが強いのが特徴の、香りが良いコーヒーです。

苦いコーヒーが好きな方はストレートでも大丈夫ですが、一般的にはブレンドで飲む方が多いようです。

キンタマーニ

インドネシアで最も有名な観光地であるバリ島の北部にあるキンタマーニ地方で採れるアラビカ種のコーヒーです。バトゥール山が作り出す肥沃な土と高原の気候はフルーティなコーヒー栽培に最適です。

農園で果物や野菜と共に栽培されるため、香りを吸収するのが特徴です。フルーティな香りとマイルドな味の飲みやすいコーヒーです。

番外 ジャコウネココーヒー

ジャコウネココーヒーは、別名をコピルアクと言う、ジャコウネコの糞から取ったコーヒーです。これはインドネシアコーヒーというわけではないのですが、実はインドネシアがルーツになっているのです。

コピルアクはネコの体内で消化酵素が働いたり、発酵したりして独特の素晴らしい香りや味わいがするコーヒーです。

昔、インドネシアでは住む人々はコーヒーを飲むことを禁止されていました。そこで、インドネシアの人々はコーヒーの実を食べた野生のジャコウネコが、糞と一緒に排出した種を取り出したものを洗浄して飲んだそうです。

ただ、コピルアクはジャコウネコから排出される豆なため、1匹から1日に3g採取出来れば良い方という非常に貴重で高価なコーヒーです。

コピルアクはその希少性とユニークさから世界中のコーヒー愛好家に親しまれています。コピルアクを取り扱う都内の喫茶店では数千円で提供されていることもある高級コーヒーです。

インドネシアにお越しの際は、是非話題性抜群のコピルアクをお土産に買ってみてはいかがでしょうか。

インドネシアのコーヒー楽しもう!

ここまでで紹介したとおり、インドネシアコーヒーは、栽培された島や地域によって味が異なります。

栽培されている品種はロブスタ種が多いですが、個性的な味と香りがするものはアラビカ種に多く見られます。

自宅でインドネシアコーヒーをゆっくりと入れて忙しい毎日の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか?

 

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