【一時帰国で関西へ】神戸・大阪出張の合間に味わう、至福のグルメ
一時帰国中の仕事で神戸・大阪方面へ出張。朝の博多から新幹線に乗って向かう道中から、すでにグルメ旅は始まっていました。時間に追われるビジネスの中でも、合間に美味しいものを楽しむ余裕は大切です。せっかくの関西滞在、やはりその土地でしか味わえない名物や空気を肌で感じたいと思い、限られた時間をフル活用して食を堪能しました。
博多から新大阪へ、新幹線「のぞみ」で快適移動

朝の博多駅。ホームに立った時点で時計は7時40分。少し蒸し暑い空気を感じながら、8時発の「のぞみ10号」東京行きを待ちます。13番線ホームに滑り込んできたのは、洗練された白いボディの車両。2号車と3号車の間でドアが開き、スムーズに乗車。車内は清潔感にあふれ、青いファブリックの座席に腰を下ろすと、身も心もすっと落ち着きます。日本の鉄道は、やはり安心感が抜群です。

新幹線は時間通りに出発。移動中は、車窓に広がる山や川の風景を眺めながら、次の予定や資料を確認。適度な揺れと静かな車内が集中力を後押ししてくれました。こうした快適さも、新幹線移動の大きな魅力です。

新神戸に到着したのは10時半ごろ。駅構内を行き交う人々の様子や、耳に入ってくる関西弁の響きがどこか懐かしく、「関西に来たな」と自然と実感できました。
うどんの名店「つるてん西店」で冷やしぶっかけ

午前の打ち合わせを終え、昼食に選んだのが「つるてん西店」。神戸らしい、昔ながらの風情が残るうどん専門店で、風格のある木の看板が出迎えてくれます。

店内に入ると、木の温もりとともに、出汁の香ばしい香りがふわっと立ち込めてきます。地元のビジネスマンや年配のお客さんで賑わっており、人気の高さがうかがえました。

注文したのは「冷やしぶっかけうどん」。器いっぱいに盛られた大根おろしと天かす、シャキシャキの青ネギ、たっぷりの鰹節に刻み海苔。透明感のあるつゆがキリッと冷たく、全体を優しくまとめてくれています。
一口すすれば、つるりとした喉越しの良い麺に驚き。しっかりとしたコシがありながら重すぎず、暑い季節にぴったりの一品でした。大根おろしのさっぱり感が食欲を刺激し、あっという間に完食。お店の雰囲気も相まって、まさに「関西の昼ごはん」を満喫することができました。
夜は大阪の居酒屋で贅沢な魚料理を堪能
午後からは姫路での打ち合わせ。無事に仕事を終えたあとは、大阪へ移動し、居酒屋で打ち合わせを兼ねた会食。乾杯を済ませ、いよいよグルメタイムの幕開けです。

最初に登場したのは、見事な刺身の盛り合わせ。厚めに切られたブリやタイ、プリプリのホタテ、甘みを感じるウニ、そして存在感抜群のタコ。器には九谷焼風の美しい絵付けが施され、目でも楽しめる逸品でした。

特に印象的だったのが、藁焼きのカツオのたたき。目の前で炙ったような香ばしい藁の香りが立ち上がり、表面には粗塩がふられています。大根おろしと青ネギをたっぷり添え、ポン酢でさっぱりといただきます。火加減も絶妙で、中心はレア。噛むごとに旨味が口いっぱいに広がり、日本酒がどんどん進んでしまいました。

続いては、名物の明石焼き。こちらはふわふわ系で、中にはとろっとしたタコの身がごろりと入っています。出汁の効いた吸い物に浸して食べるスタイルで、熱々を頬張れば、まさに「大阪に来た」実感がこみ上げてきます。

最後に〆として登場したのは、いなり寿司。よく見かける三角形ではなく、細長く巻かれたスタイルで、中の酢飯にはほのかな柚子の香りが効いていました。ひと口サイズの上品な見た目も含め、心憎い演出です。
まとめ
朝の博多から始まったこの出張。新幹線での快適な移動、丁寧な仕事、そして何よりも関西ならではの多彩な味覚。日々の忙しさの中でほんの少し立ち止まり、その土地の空気や味を楽しむ時間は、やはり旅の醍醐味だと改めて感じました。
またひとつ、記憶に残る「仕事の中のグルメ旅」。次の出張も、きっとどこかで美味しい一皿との出会いが待っているはずです。