突然の決行、ギリ島への弾丸旅へ、週末の癒しを求めてマカッサル出発!
雨季も終わりに近づき、晴れ渡った青空が広がる今日この頃。湿気も少しずつ減り、風が心地よい季節になってきました。ここ最近は来客が続いていたこともあり、ふと「どこか遠くに行きたい」と非日常の空間に身を置いてリフレッシュしたくなるものです。
ギリ島は、ロンボク島の北西に浮かぶ小さな楽園。青く澄んだ海に囲まれ、車もバイクもない静かな島で、時間の流れがゆっくり感じられる場所です。1度行ったことがあるので、その情景が目に浮かびます。ギリ諸島は、ギリ・トラワンガン、ギリ・メノ、ギリ・アイルの3つの島からなり、それぞれ異なる魅力を持っています。これらの島々にはモーター付きの乗り物が一切なく、自転車や馬車(チャドモ)が主な交通手段。どこを歩いても白砂のビーチが広がり、シュノーケリングやダイビングを楽しむことができる。そんなギリ島へ、週末を使って弾丸で行ってみようと思い立ちました。
何より、ちょうど3月1日からラマダンが始まるため、観光客が少なくなる時期。さらに、雨季も終わりに近づき、空は晴れ、気候も快適になっている。思い立ったが吉日——すぐに航空券を調べてみることにしました。すると、マカッサル〜バリ間のフライトが100万ルピアを切る価格で当日販売されているのを発見!しかも、バリからギリ島までのアクセスも調べてみると、それほど混雑していない様子。宿泊費も週末なのに驚くほどリーズナブルで、これはまさに「行くしかない!」と即決しました。何が起こるかわかりませんが、「なんとかなるだろう」と楽観的な気持ちで、さっと荷物をまとめ、タクシーでマカッサルのハサヌディン空港へ向かいます。

ライオンエアJT747便で出発!
今回搭乗するのは、ライオンエアJT747便。18時50分発のフライトで、搭乗開始は18時20分。しかし、出発前に少しハプニングが発生。夕方の帰宅ラッシュにより、高速道路の出口が大渋滞してしまったのです。空港までの距離があと少しというところで、車がほとんど動かず、時計の針だけが進んでいきます。

「これは間に合わないかもしれない……」と不安がよぎりましたが、なんとかギリギリの18時20分に到着。急いでチェックインカウンターへ向かおうとしたところ、電光掲示板に目をやると、なんと出発時刻が19時10分に変更されていました。20分の遅延により、なんとか余裕を持って搭乗手続きを進めることができました。やっぱり定刻では出発しないライオンエアで助かりました。

静まり返る空港、スムーズな搭乗

ハサヌディン空港に到着すると、いつもの活気がないことに驚きました。普段ならチェックインカウンターに長蛇の列ができている時間帯ですが、この日はほとんど並んでいる人がいません。制限エリアへ進んでも、空港内を歩く人の姿はまばら。

ラマダン前で旅行者が少なくなっている影響なのかもしれません。セキュリティチェックを通過し、搭乗口へ向かう途中で、ちょうど搭乗開始のアナウンスが流れました。

通常ならラウンジで時間を潰したり、搭乗口前で長時間待機したりするものですが、今回はそうした待ち時間もなく、そのままスムーズに搭乗へ。

ターミナルの大きな窓から外を眺めると、先ほどまで美しく輝いていた夕日が、すっかり地平線の向こうに沈んでいました。バスで機体へ移動し、いよいよライオンエアの機内へと乗り込みます。

旅の始まりにワクワクが止まらない
座席に腰を下ろし、シートベルトを締めると、ようやく実感が湧いてきました。「これから本当にギリ島に行くんだ!」と考えると、ワクワクが止まりません。飛行機のエンジン音が響き、乗客のざわめきが少しずつ落ち着いていく中、窓の外には夜の闇が広がっています。約1時間40分のフライトのデンパサールのングラ・ライ国際空港へ向かって出発開始です。