【インドネシア】スリウィジャヤ航空ジャカルタ沖で墜落した可能性

Airplane Indonesia

2021年1月9日新年早々から悲しいニュースが飛び込んできました。ジャカルタ発西カリマンタン州のポンティアナック行のスリウィジャヤ航空(Sriwijaya Air)がジャカルタ・スカルノハッタ空港を出発した後、消息を断ったとのことです。
今回事故になったB737-500 SJ182便の機体番号PK-CLCのレジ番は2020年1月にバタムからジャカルタで利用した機体であり、自分が過去に利用した機体が事故に会ってしまった思うと非常に悲しく残念でなりません。

今回事故にあった機体PK-CLC

場所は、ジャカルタから北に20Km程の場所は、プラウスリブと言って小さい島が点在する地域で、漁民が多くいる地域です。漁師の一人は、「飛行機は稲妻のように落ち、水中で爆発した」と言って、「飛行機はかなり近かった、合板の破片が私の船のあたった」と話していました。捜索救助活動はすぐに開始されましたが、夜になり一時中断となり、日曜日から再開するとのことです。

今回事故にあったSJ182便の機体は、B737-500で飛行機の定員は130人ですが、乗客50人(子供7人と赤ちゃん3人が含まれています)と乗組員12人で、乗客全員がインドネシア人であったようです。大雨のため30分遅れの14時36分に出発した機体は4分後の14時40分には高度3000mも降下していて、30秒後にはレーダーから消えたそうです。場所は空港から20Km離れたラキ島の近くだそうです。

B737-500は、2018年のライオンエアがジャカルタ沖で墜落した機体の737-MAX8とは違い、安全危機に関係するソフトウェアシステムがない機体です。同じ米国のボーイング社の機体ですが、1980年から1990年代に製造された737第二世代の機体で、世界で最も売れたシリーズで安全飛行記録を持っている機体でもあります。

2003年に設立されたスリウィジャヤ航空は、インドネシアやマレーシア、東ティーモールを結ぶ航空会社で、インドネシアではライオンエア、ガルーダ・インドネシア航空の次の3番目の規模の航空会社です。

スリウィジャヤ航空のB737-500は130人乗りの小型の飛行機で、地方や離島など比較的利用客が少ない路線を積極的に開設していて、ライオンエアの評判が悪い時も、スリウィジャヤ航空は安全だと言っているインドネシア人が多かったです。そのとおり、スリウィジャヤ航空は設立されてから今まで死傷者はありませんでした。

しかし今回事故にあったB737-500 PK-CLCは元コンチネンタル航空から統合によりユナイテッド航空で使用された機体で、2012年にスリウィジャヤ航空にリースされています。最初の登録は1994年にされておりすでに26年経過しています。

通常飛行機の寿命は25年と言われています。それを越えて飛行し続けるのは保守が高額になると言われていて、最新の燃料が節約できるモデルに変更していく航空会社が多いそうです。ライオンエアやガルーダ・インドネシア航空に比べても、スリウィジャヤ航空の機体は古いものが多いと感じてはいました。

EUは1990年代後半の規制緩和以降、インドネシアの航空会社による墜落の多さと保守管理も悪化も報告をうけて、2007年にインドネシアの航空安全に関して担保されていないと10年以上の間インドネシアの航空会社が全てEUへの飛行を禁止されていました。インドネシア当局は安全性を国際基準に引き上げるため努力し2018年に基準が改善されたとのことでEUブラックリストから削除となっていました。

しかし、それは2018年10月にライオンエアが墜落した前の事で、B737-MAX8という最新の機体であったので、航空機の設計が事故の主な原因であると言われていますが、事故調査員は、インドネシア側の不十分な保守手順や飛行スキルなどの問題も要因としてあると強調していました。

今回の事故の原因はまだ判明していませんが、捜索活動で、多くの人命が救助されることを願います。

 

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