【インドネシア】6月1日はパンチャシラの日で祝日!

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本日6月1日は国家5原則パンチャシラを記念する「パンチャシラの日」です。
ジョコウィ大統領が、2016年6月1日を国民の祝日として制定した、まだ新しい祝日です。
パンチャシラとはどういった意味を持つのかをお話したいと思います。

パンチャシラとは

パンチャシラ(Pancasila)というのは、「パンチャ」(panca)と「シラ」(sila)という、サンスクリット語起源の言葉の合わさったものです。「パンチャ」が数字の5、「シラ」が原則という意味で、直訳すると五原則ということになります。

インドネシアの国章「ガルーダ・パンチャシラ」は、神鳥ガルーダの胸部にパンチャシラの5原則を表す盾が掲げられています。

パンチャシラ5原則

1945年8月17日のインドネシア共和国独立の時に制定した憲法の前文に次のような文面と順序で規定されています。

1、唯一神への信仰
2、公正で文化的な人道主義
3、インドネシアの統一
4、合議制と代議制における英知に導かれた民主主義
5、全インドネシア国民に対する社会的公正

パンチャシラは国家原則

インドネシアは世界最多のムスリム人口を抱えながらもイスラム国家とせず、多宗教多民族共生の原則として国家が成り立っています。

特に、唯一神への信仰が第一原則となっていて、インドネシア国民は宗教を信じる事が求められています。その宗教とは、イスラム教、カトリック教、プロテスタント教、ヒンドゥー教、仏教、儒教の6つを指し、それ以外は、信仰として区別されます。6宗教のどれかを信じることが求められますが、どれを信じるかは個人の自由です。インドネシアの身分証明書にも自分の宗教が記載されています。

インドネシア語が国をまとめる

インドネシアでは、母国語のインドネシア語と750もの地方語があります。コミュニケーションは、自分の家族や地元の人々には地方語を使い、地方以外の人にはインドネシア語を使います。インドネシア語は時制がなく文法も簡単なので、覚えやすい言葉として有名ですので、共通語として成り立っています。

つまり、多種多様な種族がインドネシア語を使う人々としてまとまり、国家として意識し「多様性のなかの統一」を成し遂げているのです。

パンチャシラは学校の教科として教えられ、子供ころから暗記させられます。
パンチャシラがあるからこそ、人口2億7千万人、東西5000Km、13500もの群島を1国に束ねているとも言えます。

パンチャシラについては、こちらも御覧ください。

 

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