マカッサルの揚げ春巻きを食べたら、昔のお肉屋さんを思い出した
私が出る会議では、紙の箱に入ったおやつが出てくることがよくあります。箱の中には、ルンピアやジャランコテが入っています。
ルンピアは細長い筒形の揚げ春巻きです。ジャランコテは半月形で、縁にひだのある揚げ餃子のような形をしています。
ただ、会議で出てくるのは、作ってから時間がたったものです。揚げたてを食べたことは、あまりありませんでした。そこで先日、ルンピアの店が集まっているラシンラン通り(Jl. Lasinrang)へ行ってみました。

有名店が混んでいたので、隣の店へ
目当ては、Googleマップでクチコミが1,400件を超える「Jalangkote & Lumpia Lasinrang ASLI」でした。ところが着いてみると、お客さんでいっぱいです。そこで、隣のお店に入ることにしました。
入ったのは「Jalangkote Suncity」です。クチコミは58件と少なめですが、看板に「Cabang Rumah Makan Muda Mudi」と書いてあります。Cabangはインドネシア語で支店のことです。MUDA MUDIの系列なら間違いないだろうと思いました。
壁のメニューを見ると、ジャランコテもルンピアも1個Rp9,000でした。日本円で80円くらいです。ルンピアとジャランコテを一つずつ、それに水を頼みました。

揚げたてを食べる
お皿に二つ並んで出てきました。こうして並べると、形の違いがよくわかります。ルンピアはまっすぐな筒形、ジャランコテはふっくらした半月形です。

メニューによると、この店のルンピアはベンクアン(クズイモ)、ニンジン、鶏肉、エビ入りです。ベンクアンは、日本ではあまり見かけない根菜です。

ジャランコテの皮の表面には、揚げたときにできた気泡がぷくぷくと浮いています。割ってみると、ジャガイモ、ニンジン、春雨、ゆで卵が詰まっていました。メニューによると、牛ひき肉ともやしも入っているそうです。

どちらも揚げたてで、おいしかったです。
同じ揚げ物でも、ルンピアは野菜が中心で、ジャランコテは芋や春雨が入っています。会議の箱にこの二つが一緒に入っている理由が、なんとなくわかった気がしました。
ルンピアは中国から来た
ルンピアという名前は、中国南部の福建などで話されるホッケン語に由来するそうです。薄い皮で具を巻く料理で、インドネシアには中国系の人たちによって伝わりました。
インドネシアでルンピアといえば、ジャワ島のスマランが有名です。スマランのルンピアはタケノコ入りが代表的ですが、今回のお店ではベンクアンを使っていました。
マカッサルは昔から中国との交易で栄えた港町で、華人街もあります。いつ、誰が持ち込んだのかまではわかりませんでした。ただ、港町に根づいた料理が、長い時間をかけてマカッサルのおやつになったのだと思います。
思い出したのは、50年前のコロッケ
揚げたてのルンピアを食べながら、ふと思い出したことがあります。50年ほど前、子どもの頃に日本のお肉屋さんで食べた、揚げたてのジャガイモコロッケです。
あの味を、マカッサルの小さなお店で思い出すとは思いませんでした。国も料理も違いますが、揚げたてを買って食べる楽しさは同じなのかもしれません。
そう思ってもう一度メニューを見ると、「KROKET」の文字がありました。つぶしたジャガイモに牛ひき肉とニンジンを入れた、インドネシアのコロッケです。これもRp9,000でした。
いつものおやつを、お店で食べてみる
会議で何度も食べてきたルンピアとジャランコテですが、お店で揚げたてを食べると、また違った楽しみがありました。
次にラシンラン通りへ行ったときは、コロッケも頼んでみようと思います。日本のお肉屋さんのコロッケと、どれくらい似ているのか。今度はこちらも食べてみたいです。
今回訪れたお店
Jalangkote Suncity(MUDA MUDI支店)
ラシンラン通りにある、食堂「MUDA MUDI」の支店です。ルンピアやジャランコテのほか、コロッケ、オタオタ(魚のすり身を葉で包んだ料理)、シオマイなども並んでいます。ピサン・イジョなど、マカッサルらしい冷たいデザートも食べられます。
今回はルンピアとジャランコテを一つずつ注文しました。どちらも揚げたてで、1個Rp9,000。通りを訪れたときに、気軽に立ち寄れるお店です。
- 住所: Jl. Lasinrang No.11D, Makassar
- 今回の価格: ルンピア・ジャランコテ各Rp9,000
- 地図: Googleマップで見る
※価格は訪問時のものです。
「Jalangkote & Lumpia Lasinrang ASLI」は、同じ通りのNo.11A Jalangkote Suncity の隣にあります。