北ジャカルタの雑踏を抜けて!Duri駅から空港鉄道でスカルノハッタへ

Indonesia Travel

ジャカルタの昼下がり、ノボテル・ガジャマダの快適な客室で身支度を整え、マカッサルへ戻るため空港へ向かうことにしました。今回選んだ移動手段は、ジャカルタの都市型空港鉄道「KA Bandara(Airport Railink)」。飛行機までまだ少し時間に余裕があり、タクシーでは早く着きすぎてしまいそうだったため、今回はいつもとは違うルートで空港へ。ノボテルからわずか2kmほどの場所にあるDuri(ドゥリ)駅までタクシーで移動し、そこから空港鉄道を利用することにしました。観光客にはあまり知られていないDuri駅。けれど、ここで出会った“日本の電車”、そして空港までのスムーズな列車移動は、短時間ながら印象に残る体験となりました。

車窓に広がるジャカルタの「日常」

ノボテルを出発し、タクシーでガジャマダ通りを北西へ。Duri駅までは約10〜15分。距離は近いものの、走る道は整然とした幹線道路から、やがて入り組んだローカルエリアへと変わっていきます。

くねくねとした細い通りには、朝から活気のある屋台、行き交うアンコット(ミニバス)、そして無数のバイク。道路脇には焼きとうもろこしを売る露店や、パーツがむき出しの修理工場も。

窓越しに見える光景は、まさに“北ジャカルタの生活感そのもの”。喧騒と雑多、けれど不思議とエネルギーに満ちたこのエリアには、観光地とは違うリアルな空気が流れていました。

日本の電車と再会する不思議な時間

Duri駅は、ジャカルタ近郊電車(KRL Commuter Line)と空港鉄道の両方が停車する中規模の駅。ターミナル駅のような派手さはありませんが、通勤時間帯には多くの人が行き交うローカルなハブとして機能しています。

改札を抜けてホームに立つと、目の前に現れたのは、どこかで見覚えのある車両…。

そう、ここではかつて日本で走っていた中古の通勤電車たちが、第二の人生を送っているのです。JR東日本、東京メトロ、東急などで活躍していた車両が、今も現役でジャカルタの市民の足として走っている姿は、日本人としてとても感慨深いものがあります。

しかも、車体に日本語の案内板がそのまま残っていたりすることもあり、思わず写真を撮りたくなる光景です。空港鉄道の発車時刻までの待ち時間、そんな「日本との再会」に心を奪われていました。

空港鉄道で快適にスカルノハッタ空港へ

やがて、白とオレンジの車体が特徴的な空港鉄道(KA Bandara)がホームに入線。

車内はクリーンでモダンなデザイン。全席指定で、荷物スペースも十分、各座席にはUSBポートやテーブルも装備されており、ビジネス利用にも対応しています。冷房も効いていて、騒音も少なく、移動中に本を読んだりスマホで作業をするのにも最適です。

車窓からの景色は、下町風景から少しずつ近代的なビル群、そして空港関連施設の整ったエリアへと変化。ジャカルタの多層的な都市構造を、短時間で一望できるのも空港鉄道ならではの楽しみです。

【空港鉄道の基本情報】

所要時間:Duri駅~Soekarno-Hatta Airport駅まで約30分

運賃:Rp60,000からRp70,000 (残席によって変動) ※アプリ予約可

運行間隔:朝夕は約30分に1本、昼間は1時間に1本

渋滞知らずの快適アクセス

渋滞に悩まされがちなジャカルタでは、空港までの移動に不安を感じることも少なくありません。

しかし、空港鉄道を使えば、時間も読めて快適。到着したスカルノハッタ空港駅からは、各ターミナルへスカイトレインまたは無料シャトルバスで接続しており、スムーズに移動ができます。

普段は荷物の多さや利便性を考えてタクシーを使ってしまうことが多いですが、たまには違うルートで空港へ向かうことで、ジャカルタの別の表情に出会える、そんな発見がありました。

そして次の目的地マカッサルへ

Duri駅での日本の電車との再会、空港鉄道での快適な移動、そしてスカルノハッタ空港へ無事到着。次なる目的地は、私の拠点であり、南スラウェシの玄関口マカッサル。短いながらも、濃厚な都市体験を味わえたジャカルタでの滞在でした。

 

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