500人が同時に断食明けの食事。マカッサル最大級CLAROホテルのイフタールビュッフェ
ラマダンも後半戦に入った金曜日。
私は会社のスタッフたちと一緒に、マカッサル市内でも最大級といわれるホテルのイフタールビュッフェへ向かいました。
場所はマカッサルを代表する大型ホテル、CLARO HOTEL(クラロホテル)。
このホテルでは、ラマダン期間になると巨大なイフタールビュッフェが開催されます。
そしてその規模がとにかくすごい。
一度に500人以上が同時に断食を破る。
そんな光景が広がる場所です。
私自身、インドネシアでラマダンを何度も経験していますが、
この規模のイフタールはやはり特別です。
今回は、会社のスタッフたちと一緒に、
ラマダンの終盤に訪れたCLAROホテルのイフタールの様子を紹介したいと思います。
ラマダン後半、街の空気が少し変わる
ラマダンは約1か月続きます。
その中でも、後半に入ると少し空気が変わります。
人々の会話の中には、
「もうすぐレバランだね」
「実家に帰る準備をしないと」
そんな言葉が増えてきます。
ショッピングモールは混み始め、
帰省の航空券も高騰し、
街の経済活動はむしろ活発になります。
そしてもう一つ増えるのが、
イフタール(断食明けの食事)の集まりです。
会社の同僚
大学の友人
家族
親戚
ラマダンは、
人と食事をする月でもあるのです。
そんな中、今回スタッフたちと企画したのが
ホテルでのイフタールビュッフェでした。
CLAROホテルのラマダン装飾
ホテルに入ると、
すぐにラマダンの装飾が目に入ります。
「BERKAH RAMADAN」

ラマダンの祝福を意味する言葉が、
大きな装飾として掲げられていました。
赤と金を基調にした装飾は、
どこか中東の宮殿のような雰囲気もあります。
さらにフォトスポットも用意されていました。
大きなアーチ型の装飾の前で、
多くの人が写真を撮っています。

インドネシアでは、
こうしたラマダン装飾は毎年かなり力が入っています。
ホテルもモールもレストランも、
ラマダンは一大イベント
なのです。
会場の規模がとにかく巨大

会場に入ってまず驚くのは、
その広さです。
巨大な宴会場に、
びっしりとテーブルが並んでいます。
ざっと見ただけでも、
数百席
おそらく500人以上は入るでしょう。
そしてその席が、
どんどん埋まっていきます。
家族連れ
友人グループ
会社の同僚
様々な人たちが集まり、
会場は一気に活気に包まれていきます。
私たちの会社のスタッフも、
今日はいつもと少し違う雰囲気です。
ラマダン用のイスラム服を着ているスタッフもいて、
みんなとても嬉しそうです。
普段の仕事の場とはまた違う、
少し特別な時間です。
ビュッフェの料理がとにかく多い
CLAROホテルのイフタールビュッフェは、
料理の数も圧倒的です。

会場の周囲に、
何十メートルも続くビュッフェラインが並びます。
料理は大きく分けると、
・インドネシア料理
・中東料理
・西洋料理
・デザート
・ドリンク
など、かなり幅広い構成になっています。

サテ
ナシゴレン
レンダン
野菜料理
フルーツ
スープ
さらに目を引くのが、
巨大なケバブマシン。

回転する肉の塊が
ゆっくり焼かれていきます。
このあたりは、
中東文化の影響も感じます。
ラマダンはイスラム文化の行事なので、
こうした料理もよく登場します。
断食明け直前の独特の空気
イフタールの時間が近づくと、
会場の空気が少し変わります。
料理はすでに並んでいますが、
多くの人がまだ食べません。

イスラムでは、
日没のアザーン(礼拝の呼びかけ)
と同時に断食を終えるからです。
その時間まで、
みんな静かに待っています。
テーブルには
デーツ
水
ジュース
などが置かれています。
これは断食明けに最初に食べるものです。
空腹の一日を終えて、
体をゆっくり食事に戻すためです。
会場にいる数百人が、
同じ瞬間を待っています。
この静かな時間が、
ラマダンの独特な空気です。
そして一斉に始まるイフタール

やがて、
モスクからアザーンが聞こえてきます。
その瞬間、
会場が一気に動き出します。
みんな一斉に
「Bismillah」
と言いながら、
デーツを口に運びます。
そして次の瞬間には、
巨大なビュッフェに長い列。
数百人が一斉に料理を取りに行く光景は、
なかなか壮観です。
普段は静かなホテルの宴会場が、
まるでお祭りのような雰囲気になります。
スタッフたちの楽しそうな姿
私が一番嬉しかったのは、
会社のスタッフたちの表情でした。
普段は工場で働いているスタッフも、
今日はきれいな服を着て、
家族や友人と食事を楽しんでいます。
写真を撮ったり
料理を取りに行ったり
みんな本当に楽しそうです。
ラマダンは、
決して「厳しい宗教行事」だけではありません。
むしろ、
人が集まり、食事をし、喜びを共有する時間
でもあるのです。

ラマダンはインドネシア社会を動かす
こうして改めて感じるのは、
ラマダンは単なる宗教行事ではない
ということです。
社会のリズムが変わり
人の行動が変わり
経済も動く
そして人々の感情も動きます。
断食という制限のある生活の中で、
家族
友人
同僚
との時間が
より大切なものになります。
だからこそ、
イフタールはこんなにも特別なのです。
ラマダンも、もうすぐ終わる
CLAROホテルの巨大な会場で、
500人以上が同時に食事をする光景。
その中心にいると、
インドネシアという国のエネルギーを感じます。
ラマダンは、
あと少しで終わります。
そしてその後には、
レバラン(断食明け大祭)
がやってきます。
街はさらに活気づき、
多くの人が故郷へ帰ります。
そんなラマダン終盤の夜、
スタッフたちと一緒に過ごしたイフタールは、
とてもインドネシアらしい
温かい時間でした。