なぜインドネシア人はすぐ写真を撮りたがるのか?SNS大国のリアル
インドネシアで生活していると、かなりの頻度で言われる言葉があります。
「Foto dulu!(まず写真!)」
食事の前。
仕事終わり。
空港。
観光地。
イベント。
カフェ。
とにかく写真を撮ります。
しかも、日本人の感覚よりかなり気軽です。
初対面でも、
「一緒に写真撮ろう!」
と言われる。
最初はかなり驚きました。
「なんでこんなに写真を撮るんだろう?」
しかし、マカッサルで長く生活していると、だんだんわかってきます。
インドネシア人にとって、写真は単なる“記録”ではない。
そこには、人とのつながりを大切にする文化があるのです。
なぜインドネシア人はここまで写真が好きなのか?
現地で生活して感じた、“写真文化”のリアルを解説します。
① インドネシアはとにかく「集合写真」が多い
まず驚くのが、集合写真の多さです。
日本だと、
卒業式
旅行
結婚式
など、特別なタイミングで撮ることが多いです。
しかしインドネシアでは、
・ランチ
・仕事終わり
・カフェ
・会議後
・コンビニ前
でも普通に撮ります。
しかも、かなりの人数で撮る。
「せっかくだから撮ろう」
という感覚が非常に強いです。
つまり、“一緒にいた時間”そのものを残したいのです。
ここが日本との大きな違いです。
② 写真は「記録」より「共有」
日本人は写真を、
思い出として残す
感覚が強いと思います。
しかしインドネシアでは、
“共有する”
意味合いが非常に強いです。
例えば、
TikTok
WhatsAppステータス
にすぐアップする。
つまり、
「今ここにいる」
「みんなで楽しい」
「仲間と過ごしている」
ことを共有しているのです。
だから、写真を撮る行為そのものがコミュニケーションになっています。
③ 初対面でも一緒に写真を撮る
日本人がかなり驚くポイントです。
インドネシアでは、初対面でも普通に写真を撮ります。
特に外国人はかなり声をかけられます。
私もマカッサルで、
ショッピングモール
観光地
空港
イベント
などで、
「写真いいですか?」
と声をかけられることがあります。
最初は驚きました。
日本だと、知らない人と写真を撮ることはあまりありません。
しかしインドネシアでは、
「出会った記念」
という感覚に近いのです。
これも、人との距離が近い文化の一つだと思います。
④ 食事前の撮影は“儀式”レベル
インドネシア人は本当に食事の写真が好きです。
料理が来た瞬間、
「待って!」
と言って撮影が始まる。
しかも1枚では終わりません。
角度を変える。
動画も撮る。
みんなで撮る。
日本でも最近は増えていますが、インドネシアはかなり徹底しています。
特に若い世代はSNS投稿前提で行動している感覚があります。
ただ、これも単なる“映え”だけではありません。
「みんなで楽しい時間を過ごしている」
こと自体を共有したいのです。
⑤ インドネシアは世界有数のSNS大国
背景には、インドネシアのSNS文化があります。
インドネシアは、
TikTok
の利用率が非常に高い国です。
特にTikTokは圧倒的です。
カフェでも、
Grabの運転手でも、
屋台でも、
みんなスマホを見ている。
そして、写真や動画をアップすることが日常になっています。
つまり、“写真を撮る”ことが生活の一部なのです。
⑥ 「今を楽しむ文化」が強い
インドネシアで感じるのは、
「今を楽しむ」
空気感です。
例えば、
海に行ったら撮る。
カフェに行ったら撮る。
友達と会ったら撮る。
その瞬間を全力で楽しむ。
日本人は、
「周囲の目」
「恥ずかしさ」
を気にすることがあります。
しかしインドネシアでは、
「楽しいなら撮ろう!」
という空気が強い。
ここもかなり違います。
⑦ 写真は“人間関係確認ツール”でもある
長く住んでいて感じるのは、
写真=関係性の確認
でもあるということです。
例えば、
集合写真をSNSに載せる。
タグ付けする。
WhatsAppグループに送る。
これによって、
「仲間」
「友達」
「家族」
を確認している感覚があります。
つまり、写真は単なる画像ではなく、
“人とのつながり”
そのものなのです。
これは家族文化が強いインドネシアらしい部分かもしれません。
⑧ 日本人は最初かなり戸惑う
正直、最初はかなり戸惑いました。
「なんで毎回撮るんだろう?」
と思っていました。
しかも、
食事前に止まる。
移動前に止まる。
帰る前にも撮る。
かなり多い。
しかし、慣れてくると面白いのです。
あとから見返すと、
「あの時こんな人たちといたな」
と思い出になります。
インドネシア人は、“人と過ごした時間”を大切にしているのだと思います。
⑨ 実は日本人の方が「写真に慎重」
逆に、日本人はかなり慎重です。
・周囲の目を気にする
・SNS疲れ
・個人情報意識
・写真写りを気にする
そのため、
「撮らない」
選択をすることも多い。
しかしインドネシアでは、
「まず撮ろう!」
です。
これは、どちらが良い悪いではなく、文化の違いです。
ただ、インドネシアにいると、
“人と楽しむこと”へのハードルが低いと感じます。
まとめ
インドネシア人がすぐ写真を撮る背景には、
・人との距離が近い
・共有文化
・SNS大国
・集合意識
・今を楽しむ価値観
があります。
日本では、写真は“記録”ですが、インドネシアでは“共有”に近い。
だからこそ、
「Foto dulu!」
が自然に出てくるのです。
インドネシアという国は、“人と一緒にいる時間”そのものを楽しむ文化なのかもしれません。