インドネシアの銀行事情!日本とは異なる魅力とは?
今回は、インドネシアの銀行事情に焦点を当てます。インドネシアでの長期滞在や移住を考えている方にとって、現地の銀行を利用することは新鮮な経験でありながらも、少し不安な点かもしれません。では、日本とはどのような違いがあるのでしょうか?インドネシアの銀行の特徴を見ていきましょう。
インドネシアには、国営・民間問わず、多くの銀行が存在します。特に有名な「4大銀行」は以下の通りです。
- Bank Mandiri(マンディリ銀行、国営)
- Bank Rakyat Indonesia:BRI(インドネシア国民銀行、国営)
- Bank Central Asia:BCA(セントラルアジア銀行、民営)
- Bank Negara Indonesia:BNI(インドネシアネガラ銀行、国営)
高金利
「お金を預けるだけで増えるなんて!」と思わせるのが、インドネシアの銀行の高金利です。例えば、インドネシアの大手銀行の定期預金ではなんと3~3.5%になります。日本のほとんどの銀行で見られる利息の0.1~0.2%と比べると、その差は歴然です。定期預金というと数年の間引き出せないイメージがありますが、インドネシアの定期預金は最短で満期が1ヶ月から設定できるので、抵抗なく始められるのではないでしょうか。銀行口座とある程度まとまったお金があれば簡単に手続きすることができ、ただ口座に眠らせておくよりも断然お得なのでおすすめです。
口座維持費の存在
「無料で当たり前」と思っていた銀行口座の維持費ですが、インドネシアでは毎月100円から200円程度(1万から2万ルピア)の維持費がかかります。利息で得た収入も、維持費で減ってしまうことがあります。
銀行口座を持っていない人々が多い
インドネシアでは、成人の半数が銀行口座を持っていません。インドネシアでは、現金の他にスマートフォンを用いたキャッシュレス決済が普及しています。クレジットカード会社のVISAによると、国民全体の95%が利用しているデータがあるようです。キャッシュレス決済は街中の店舗に加え、ローカル店や屋台でも利用可能です。クレジットカード普及率は5%程度で、8割近い日本とは大きく異なります。クレジットカードを作るには銀行口座を持つ必要があり、求められる書類も多いことが普及を妨げているようです。
イスラム金融の普及
イスラム教の教えに基づくシャリア法に則ったイスラム金融が、インドネシアの銀行には存在します。「利子で儲けることはできない」という原則のもと、異なる方法で収益を上げている銀行もあるのです。このシステムの存在は、インドネシアの文化的背景を反映しており、非常に興味深いものです。
引き出し限度額の設定
インドネシアのATMでは、一回の引き出し限度額が2,000,000ルピア(約20,000円)と定められています。これは、日本の多くのATMと比較してもかなり低い限度額であり、大きな買い物をしたい場合には計画的に引き出す必要があります。また、1日あたりの引き出し限度額も10,000,000ルピア(約100,000円)に設定されているため、大きな出費を予定している場合は、クレジットカードやデビットカードを利用しないと買い物ができません。現地で大金を持ち歩くことのリスクを避けるためにも、カードの利用は賢明な選択と言えるでしょう。
まとめ
インドネシアの銀行事情は日本と比べるといくつかの面で大きな違いがあります。高金利、口座維持費の存在、銀行口座を持たない人々の多さ、イスラム金融の普及、そして引き出し限度額の設定など、インドネシアでの生活やビジネスを始める際にはこれらの点を考慮することが大切です。インドネシアでの銀行口座開設や金融サービスの利用を検討する際には、これらの情報が参考になるはずです。海外での生活は常に新たな発見と学びがあり、それは銀行事情においても同様です。この記事が、インドネシアでの銀行利用に関する理解を深める手助けとなれば幸いです。