魚屋も唸るマカッサルの名店アポン!鮮度抜群のシーフードを味わい尽くす夜

Indonesia Makassar

マカッサルでシーフードを食べるなら「アポン」。魚屋も驚くほどの鮮度を誇る魚介を、好みの調理法で楽しめる人気店です。ハタの塩焼き、ノコギリガザミの塩卵ソース、ヤリイカのチャンバ炒めなど、どれも素材の旨味を最大限に引き出した絶品料理ばかり。魚でおなかいっぱいになる幸せを、心ゆくまで堪能しました。

地元で評判のシーフードレストラン「アポン」

港町マカッサルは、古くから“海の玄関口”として栄えてきた街です。毎朝港から届く新鮮な魚介が市場に並び、街中には数多くのシーフードレストランがあります。その中でも、地元の人々はもちろん、観光客からも絶大な人気を誇るのが老舗の名店「RM. Apong(アポン)」です。

「魚のおいしさで選ぶならここ」と言われるほど評判が高く、夕方になるとすぐに満席に。厨房からは鉄板の音とスパイスの香りが立ちのぼり、まるで市場のような活気に包まれています。お店ではショーケースのように並んだ魚を自分で選び、その場で調理法を指定できるという“海のライブキッチン”スタイル。マカッサルならではの新鮮な海の幸を、存分に味わうことができます。

クーラーボックスに並ぶ魚介 ― “海の冷蔵庫”から選ぶ楽しさ

店内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、ずらりと並んだ大型クーラーボックス。氷の上には、マカッサルの海から届いた魚介がぎっしりと並んでいます。どの魚も目が澄み、身が締まっていて、まさに鮮度抜群。魚屋さんも思わず唸るほどの状態です。

好きな魚を選ぶと、スタッフが「焼きますか?煮ますか?ソースはどうします?」と尋ねてくれます。クーラーボックスの上には写真付きのメニューがあり、選択肢が豊富でつい迷ってしまうほど。自分で選んだ魚が調理されていく様子を待つ時間さえ、ワクワクします。

ハタの塩焼き ― シンプルだからこそ光る素材の旨味

最初にいただいたのは、ハタ(Grouper)の塩焼き。

表面は香ばしく、中はしっとりふっくら。身をほぐすと立ちのぼる湯気と香りに食欲が刺激されます。ひと口食べると、海の香りとやさしい塩味が口いっぱいに広がり、魚の持つ自然な甘みが際立ちます。ハタはもともと高級魚として知られていますが、こちらのものは特に脂がのっていて、旨味が濃厚。ふっくら焼き上げた白身は、マカッサルのサンバル「ダブダブ」との相性も抜群です。シンプルな料理ほど素材の良し悪しが出ますが、この一皿はまさに“鮮度の勝利”を感じさせてくれます。

焼きエビ ― 香ばしさと甘みが絶妙な一品

続いて登場したのは、焼きエビ(Udang Bakar)です。

炭火で香ばしく焼き上げられた大ぶりのエビは、見るからに食欲をそそります。殻をむくと、ぷりぷりと弾力のある身が現れ、ふわっと香ばしい香りが漂います。噛むたびにあふれる甘みと旨味、そこに添えられた特製の甘辛ソースが絶妙にマッチ。炭火の香りとソースのコクが合わさった瞬間、思わず笑顔がこぼれるおいしさでした。

ノコギリガザミの塩卵ソース ― 濃厚でクセになる一皿

アポンを訪れたら、ぜひ味わってほしいのがノコギリガザミ(Kepiting)の塩卵ソース(Saus Telur Asin)です。

黄金色のソースに包まれたカニは、見た目からしてインパクト抜群。塩卵ソースの濃厚でまろやかなコクがカニの甘みを引き立て、思わず夢中になってしまいます。スプーンでソースをすくってご飯にかけると、それだけで立派な一品料理に。手が汚れるのも気にせず、次々と殻を割って食べたくなる――そんな中毒性のあるおいしさです。この一皿を目当てに通う常連客が多いというのも納得です。

ムール貝のシンガポールソース ― 甘辛スパイシーがクセになる!

次にいただいたのは、ムール貝のシンガポールソース炒め(Kerang Saus Singapore)。

トマト、唐辛子、にんにく、玉ねぎを使った真っ赤なソースは、甘辛くスパイシーで、まさに東南アジアの味そのもの。ピリッとした辛さの後に広がる貝の旨味、そしてソースの深いコクが、食欲をどんどん刺激します。見た目は辛そうですが、実際は辛さの中に甘みと旨味がしっかりあり、スパイスが苦手な方でも楽しめる味わいです。ご飯にソースをかけると、止まらなくなるほどのおいしさでした。

スパイス香るヤリイカのチャンバ風炒め

今回の中で特に印象に残ったのが、ヤリイカのチャンバ風炒め(Cumi Masak Camba)です。

黒胡椒とにんにくをベースに、唐辛子の辛味とトマトの酸味を組み合わせた、南スラウェシらしいスパイシーな料理。一見シンプルですが、炒め方が絶妙で、イカは柔らかく、旨味が中までしっかり染みています。噛むたびにスパイスの香りとイカの甘みが広がり、あとを引くおいしさ。新鮮な素材に少し辛めの味付けが加わることで、“力強いおいしさ”が生まれています。個人的には、このヤリイカが一番印象に残った一品でした。

魚でおなかいっぱいになる幸せを分かち合う

ハタ、エビ、カニ、ムール貝、ヤリイカ――どの料理も個性があり、どれも主役級の存在です。テーブルいっぱいに並ぶ料理を前に、思わず笑顔がこぼれました。どの一皿も「新鮮だからこそできる味」で、食材そのものの力を感じます。海の幸を囲んで過ごす時間。それはマカッサルならではの贅沢であり、心が満たされる瞬間でもあります。アポンで味わうのは、単なる食事ではなく、「海と生きる街の誇り」そのものなのです。

マカッサルの“海の台所”

アポンは、地元の人々の生活に溶け込んだ“海の台所”のような存在です。そのすべてがマカッサルらしい温かさにあふれています。観光客でもすぐに馴染める雰囲気で、地元の人々と一緒に海の幸を楽しむことができます。

まとめ

マカッサルでシーフードを食べるなら、「アポン」は絶対に外せません。その日の朝に水揚げされた魚介を、自分で選び、好みの味付けでいただく。ハタの塩焼きの上品な旨味、ノコギリガザミの濃厚な塩卵ソース、そしてヤリイカのスパイシーな香り――どれも海の街マカッサルを象徴する味です。

魚でおなかいっぱいになる幸せ。そして、その幸せをみんなで分かち合う時間。

アポンで過ごす夜は、きっとマカッサルでの忘れられない思い出になるはずです。

📍 店舗情報

RM. Apong Seafood(Rumah Makan Apong)

住所:Jl. Sultan Hasanuddin No.160, Makassar, Sulawesi Selatan

営業時間:昼〜夜(混雑時は予約がおすすめです)

Google Map:

 

人気記事海外送金!インドネシアから日本に送金、ワイズ(Wise)とトップレミット(Topremit)どちらが良いか?

人気記事わかりやすい!インドネシアで就労ビザ取得方法!