レバラン当日のマカッサルはゴーストタウンだった!店もカフェも全部休み、外国人が感じた静かな1日
朝、街が静まり返っていた
3月21日。
インドネシア最大の祝日 レバラン(イドゥル・フィトリ) の朝です。
この日はラマダン(断食月)が終わる日。
ムスリムにとっては、1年で最も大切な祝日です。
朝からモスクの呼びかけが街に響き、
多くの人がモスクに向かいます。
しかし、その時間、
街の様子はいつもとまったく違いました。
驚くほど静かだったのです。
普段は車とバイクであふれているマカッサルの道路も、
この日はほとんど車が走っていません。
人の姿もほとんど見えません。
まるで街全体が、
一斉に休みに入ったような雰囲気でした。
いや、正直に言うと、
ゴーストタウンのような静けさ
と言ってもいいくらいでした。
ほとんどの店が休みになる

レバラン当日は、
マカッサルのほとんどの店が休みになります。
- レストラン
- カフェ
- 個人商店
- ワルン
- ローカル食堂
普段は年中無休のように営業している店でも、
この日だけはほぼすべて閉まっています。

レバランは、
「仕事をする日ではなく、家族と過ごす日」
なのです。
だから、多くの人が
・モスクで礼拝
・家族との団らん
・親戚訪問
・お墓参り
などをして過ごします。
お店を開けている人は、
ほとんどいません。
人々はどこにいるのか
では、
街から消えた人々はどこにいるのでしょうか。
答えはとてもシンプルです。
家族のところにいます。
レバランは、
日本でいう「お正月」と同じ意味を持っています。
多くの人が
「ムディック(Mudik)」と呼ばれる帰省をします。
ジャカルタから地方へ
都市から故郷へ
数百キロ、
時には1000キロ以上移動して、
家族の元へ帰ります。
そしてレバラン当日は、
・親戚を訪問する
・一緒に食事をする
・お墓参りに行く
そんな時間を過ごします。
だから街は静かになるのです。
そんな中でも営業していた「モール」

そんなレバラン当日ですが、
ひとつだけ開いている場所がありました。
それが
ショッピングモールです。
これは正直、かなり助かりました。
もしモールまで閉まっていたら、
食事する場所も買い物する場所もほとんどありません。
しかしモールは、
完全ではないものの
かなり営業していました。
体感としては、約8割くらいは営業していた印象です。

・スーパーマーケット
・レストラン
・カフェ
一部は休みでしたが、
意外と普通に営業していました。
インドネシアのモールは、
もはや「都市のインフラ」に近い存在なのかもしれません。
外国人にとっては少し不自由な日
ただ正直なところ、
外国人にとってレバランは少し不自由な日でもあります。
なぜなら
街が本当に止まるからです。
・店が閉まる
・交通が少ない
・サービスが止まる
普段の生活がかなり制限されます。
インドネシア人にとっては
家族の時間なので当然なのですが、
外国人は家族が近くにいるわけではないので、
少し取り残された感じになります。
だから毎年この時期になると、
海外に出る人も多い
のです。
この時期は海外に出るのも一理ある
実際、
インドネシアに住んでいる外国人の中には、
レバラン期間に
・日本へ一時帰国
・シンガポール
・タイ
・ベトナム
・オーストラリア
などへ旅行する人が多くいます。
街が静かになるので、
この時期に海外へ出るのは合理的
とも言えます。
私の周りでも、
「レバランは国外に逃げる」
という人は結構います。
今年はバリにも行けなかった
実は今年、
私は少し迷っていました。
近くの観光地といえば
バリ島
です。
マカッサルからなら
飛行機で1時間半ほど。
レバラン期間は
バリで過ごす人も多いです。
ところが今年は、
バリのニュピ(静寂の日)
とレバランが重なりました。
ニュピは、
バリ島全体が完全に止まる日
です。
・空港閉鎖
・外出禁止
・電気も最小限
つまり、
レバランとニュピが重なると
航空券が極端に少なくなるのです。
結果、
飛行機はほぼ満席。
チケットが取れませんでした。
久しぶりに「どこにも行かないレバラン」

そんなわけで、
今年のレバランは
どこにも行かないレバラン
になりました。
これは実は、
かなり久しぶりです。
毎年どこかへ出かけていたので、
街に残るレバランは
新鮮でもありました。
そして改めて思ったのは、
レバランは街が完全に止まる
ということでした。
そして街は少しずつ動き出す
レバラン当日は
街が止まっていますが、
翌日から少しずつ
街は動き始めます。
完全に元に戻るまでには
数日かかることもあります。
この街がゆっくり目覚めていく感じも、
実はインドネシアらしい時間だと思います。
この「静かな時間」もインドネシアらしい

インドネシアに住んでいると、
普段はとにかく
・人が多い
・交通が多い
・街が賑やか
そんな毎日です。
しかしレバランになると、
突然
街が静寂に包まれる。
そして人々は
仕事ではなく、
家族の元に戻ります。
この文化を見るたびに、
「インドネシアはやはり家族の国だな」
と感じます。
そしてまた、いつものマカッサルへ
数日後には、
またいつものマカッサルに戻ります。
渋滞
クラクション
バイクの波
賑やかなモール
そんな日常が戻ってきます。
それもまた、この街の魅力です。
レバランの静けさと、
普段の活気。
このコントラストこそが、
インドネシアという国の面白さ
なのかもしれません。
街がゆっくり平常に戻っていく。
その過程も、
今年は少し楽しんでみようと思います。