インドネシアで新型コロナウイルス変異株JN.1の流行か

Indonesia

インドネシア保健省による確認

インドネシア保健省(ケメンケス)は、新型コロナウイルスの最新変異株であるJN.1が国内の複数地域に侵入し、拡散していることを確認しました。この変異株は2023年11月11日に南ジャカルタで初めて発見され、続いて11月23日に東ジャカルタ、12月13日にバタムで確認されました。保健省は、国内で初めてオミクロン亜系統「JN.1」を確認したと19日に発表しました。

疫病予防管理総局のマキシ・レイン・ノンドヌウ総局長は、これまでにジャカルタ特別州とリアウ諸島州バタム島で確認されたと述べました。報道官シティ・ナディア・タルミジは26日、オミクロン株の変異株である「BA.2.86.1」亜系統「JN.1」に感染した3人が死亡したと発表しました。これは「JN.1」感染者の国内での初の死亡例です。

インドネシアは、シンガポールでの新型コロナウイルスの流行の原因でもあるJN.1亜種による感染増加に再び直面しています。保健大臣ブディ・グナディ・サディキンは、今週2,000人を超える新型コロナウイルス感染者のうち、43%がJN.1に感染していると述べました。

Covid-19変異種JN.1とは?

Covid-19の変異体JN.1は、急速な拡散で知られる変異株の一つです。オミクロン派生とされるこの変異体は、他の変異体よりも感染力が強いとされています。米国疾病管理予防センター(CDC)は、米国を含む複数の国でJN.1変異種を検出しました。ヴァンダービルト大学医療センターの感染症教授ウィリアム・シャフナー氏は、JN.1はオミクロン変異体BA.2の亜系統BA.2.86に由来し、スパイクタンパク質にさらなる変異を加えたものであると述べました。新型コロナウイルス感染症の年末の感染者数の増加には、クリスマスと新年の休暇に向けた人々の移動が影響しています。

予防措置の強化

インドネシアでは、当局がジャカルタの主要国際空港とバタム島のフェリーターミナルに体温測定装置を設置し、観光客のスクリーニングを強化しています。空港保健局のナニン・ヌグラフィニ局長は、発熱の症状がある場合、簡易抗原検査が必要になると説明しています。

保健局はウイルスに感染している可能性のある旅行者に対応するため、空港にスタッフを派遣し、医務室を設置し、医師と協力して濃厚接触者の追跡を実施しています。保健省は、新型コロナ感染者が急増している地域への観光旅行を延期し、ワクチンの2回接種を完了させ、マスク着用と手洗いを励行し、呼吸器疾患の症状がある場合は家にいるよう国民に呼びかけています。

JN.1は、BA.2.86の子孫系統株で、世界保健機関(WHO)は「注目すべき変異株(VOI)」に指定しています。JN.1について「感染性や免疫逃避能がこれまでのウイルスよりも高いことがわかっており、感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

 

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