【ラマダンとブカプアサ】 断食後のお楽しみ!「食べ放題ビュッフェ」に参加してみた!
2023年のラマダン(断食)期間は3月22日から開始され4月21日で終了してレバランと呼ばれる断食開けのお祭り期間となりました。断食中の断食開けの食事は、ブカブアサ(Buka Puasa)と呼ばれる食事を楽しむのですが、ホテルなどのレストランでは食べ放題ビュッフェを開催して賑わいを見せています。断食後のお楽しみ食べ放題ビュッフェに参加してみましたのでレポートしたいと思います。
ラマダン時期の特徴
ラマダン中は日の出前に起床して、お祈りと朝早い朝食(サフール)を済ませたら、日没まで一切の飲食が禁止となります。ラマダンというのは、食物を食べられることに感謝しようということで、太陽が出ている間は断食(飲み食いしない)期間となります。この時期のマカッサルでは、午前3時頃に起床し、午前4時半頃のスブー(Subuh)と呼ばれる朝のお祈りの10分前にイムサック(imsak)の時間までに食事を終了してその日の断食を開始します。インドネシのマカッサ人口の約90%とイスラム教徒が多い都市なので、ラマダン(断食期間)に入ると少し街の雰囲気が変わります。
日中の間、飲食店は営業していますが、店中が見えないようにカーテンなどで店内を隠します。
非イスラムの方や、断食を免除される妊婦や生理中の女性のイスラム教徒が、ぽつぽつと食事をしているのが解ります。ビールなどお酒に対して厳しくなり、普段はお酒を出すレストランやホテルでもお酒を提供しなくなり、スーパーのお酒売り場が撤去されてしまいます。一部の外国人が利用するホテルやレストランで、ビール瓶を見せずにビールが入っているとはわからない瓶やポットで提供されます。
断食後の食事ブカプアサとは
約14時間あまりプアサが続き、日の入りは午後18時過ぎの時間が、ブカプアサとなります。ブカが開ける、プアサが断食の意味なので「ブカ プアサ(Buka Puasa)」で「断食が開ける=断食明け」となり食事が解禁となります。つらい断食が終了するブカプアサは楽しいイベントと変化していきます。レストランは夕方17時頃から混みだしてきて、ブカプアサを前もってオーダーしておきます。レストランも18時過ぎのブカプアサの食事に間に合うように大忙しとなります。ブカプアサ前に食事が到着してもブカプアサの号令までお預け状態となります。日没して、太鼓の音が鳴ると飲食開始です。お祈りをしてから、水を飲んで、空腹の胃にやさしい、デーツなど甘い果物などから食べ始めます。ラマダンは約1ヵ月ありますが、ブカプアサは第一週目は家族と、第2週目は友人と、第三週目は会社の人たちと一緒に楽しむのが一般的だそうです。大勢でワイワイ・ガヤガヤとても楽しそうです。
食べ放題ビュッフェに参加!
レストランやホテルでは、ブカプアサの専用メニューがあり人気店は前もって予約しておかないと入ることができません。食べ放題のビュッフェが人気で、各レストランが趣向を凝らして、様々な料理を提供する限定の食事となります。
マカッサルの海に面したホテル「スイスベル・マカッサル」では、その場で焼いてくれるBBQや、インドネシア料理、スイーツなど、豪華なご馳走がずらりと並びます。
値段は1人15万ルピア(約1,300円)で食べ放題となります。
ブカプアサの号令前に、食べたい食事たくさんのお皿に盛って並べます。こんなに食べるのかと思えるような量に圧倒されます。
ホテルのレストランからは、きれいな夕陽が見えていて黄昏の時間ですが、ブッフェに来ているイスラム教徒は、早く日が沈まないのかとソワソワし始めます。
太陽が沈みブカプアサの時間になると、太鼓の音に合わせて黙々と食べ始めます。1時間もすると食べるペースが急に遅くなり、満腹でもう食べられない状態でブカプアサ・ビュッフェが終了です。
約1ヶ月の断食と聞くと過酷に思えますが、ムスリムの食べ放題ビュフェの食事の量をみると、食べ過ぎで太ってしまうのではと心配になりますが皆幸せそうです。
スイスベル・マカッサルは外国人も多く宿泊するホテルですので、食べ放題ビュッフェとは別料金ですがビールも飲むことができます。食べ放題ビュッフェに参加することで、イスラム教の伝統を体験し、ムスリムの方々と一緒にお祝いすることができ良い経験となりました。
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