【家族マカッサル探訪】蝶の谷!バンティムルンで癒やしの時間

Indonesia

マカッサルを訪問している家族とともに、インドネシア・マカッサルからマロス県にある魅力的な自然保護地域、「バンティムルン」(別名、蝶の谷)を訪れました。豊富な生物多様性、滝、そして無数の蝶々が生息するスラウェシの美しい自然を堪能し、癒やしの時間を過ごしました。

バンティムルンとは

マカッサルから北へ車で約1時間、40kmほど走った先にバンティムルン(Bantimurung)が広がります。

ここはマロス県にある壮大な渓谷で、巨大な2つの滝、鍾乳洞、そして名前の由来となった蝶々が目を引きます。石灰岩の地層と年間を通じて豊富な水量が流れる谷川が周囲の空気を冷やし、湿潤な気候を生み出しています。その結果、熱帯植物や鳥、動物、さまざまな種類の蝶々がここで生息しています。480 km2もの広大なこの国立公園は、2004年に自然保護地域と指定されました。

蝶の谷

この公園は、蝶の生息地として有名です。1856 年にイギリスの博物学者アルフレッド ウォーレス(Alfred Russel Wallace)がこの地域を訪れたとき蝶を採集し、ここにしか生息しない蝶を発見した。その後この地を「蝶の谷」と呼びました。これまでにバンティムルン国立公園内では270種類の蝶が登録されていそうです。1854年から1862年にかけて、ウォーレスは、スラウェシ島やボルネオ(カリマンタン)島周辺の島々を調査して、マカッサル海峡の西と東で生物相が大きく変わることに気づきました。海峡の西側には猿、オラウータン、象が生息し、東側には有袋類、ヒクイドリなどが生息していました。1868年に、イギリスの生物学者ハクスリーは、マカッサル海峡の西側の生物区を東洋区、東側をオーストラリア区とし、区切るラインをウォーレス線と名付けたことで有名な人となります。

しかし、蝶の数は近年減少の一途をたどっています。例えば、最初の調査では270種が確認されましたが、1997年の調査では147種、2010年の調査では90種しか確認できませんでした。蝶の種類だけでなく、総数も大幅に減少しています。この傾向は、スラウェシの蝶が絶滅の危機にあることを示しています。ウォーレスが発見した当時のバンティムルンに比べ、近年はスラウェシの蝶が絶滅の危機にあるそうです。

スラウェシ固有の蝶を発見!

いつも多くの観光客で賑わっているバンティムルンですが、この日は平日で、小雨が時より降りしきる天気があまり良くなかったおかげで、ひっそりとしていました。何度もバンティムルンには来たことがありましたが、観光客が多いと蝶が逃げてしまい、奥地まで行かないと見ることができませんが、アオスジアゲハの近縁種である「ミロンタイマイ」を見ることができました。

羽の青色が非常に鮮やかで、コバルト色をしていて、前翅と呼ばれる前の羽が大きいのがスラウェシ産の蝶の特徴のようです。ミロンタイマイがすぐ近くで給水行動をしていました。蝶が花にとまるのではなく地面に降りているというのは、ちょっと不思議な光景ですが、あまり蝶のことは詳しくないのですが、給水行動によって水分補給で水を体内に入れることで体温調節もしているとか、栄養補給でナトリウムを中心としたミネラルを補給していると考えられています。

バンティムルンの滝で癒やされる

この国立公園は、蝶だけでなく、約15メートルの滝でも知られています。滝の後ろには探検できる洞窟が広がり、その周りは緑豊かな熱帯林に囲まれています。

滝の音と水しぶきが心を静め、心地よい清涼感を与えてくれます。そんな自然豊かな環境で、熱帯植物や鳥、そして蝶々を観察しながら、心身を癒やす貴重な時間となりました。

 

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