【バンドン滞在2時間のグルメ旅】人気店「アラスダウン」で味わうスンダ料理の魅力

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バンドン滞在わずか2時間の中で訪れたスンダ料理の人気店「アラスダウン」。豊富なおかずを自分で選ぶスタイルで、野菜中心のヘルシーな郷土料理と多彩なサンバルを満喫。バナナの葉に盛られた彩り豊かな一皿と、地元の味に出会う美味しいひとときを紹介します。

限られた時間でもバンドンを満喫したい!

高速鉄道WOOSHのファーストクラスでジャカルタからパダララン駅まで到着した後、KAIフィーダー列車に乗り継いでバンドン中心部へ。駅前の混雑を抜けると、すでに時刻は昼前。帰りの列車の時間を考えると、滞在時間はおよそ2時間。この短い滞在で何をすべきか?迷わず選んだのが、「スンダ料理を食べること」でした。

Alas Daun(アラスダウン)

バンドンに来ると食べたくなるのが、やはり西ジャワの郷土料理「スンダ料理」。そのなかでも特に地元の人々にも旅行者にも人気なのが、バンドン駅から車で10分ほどの距離にある「Alas Daun(アラスダウン)」という老舗店です。

レンガ造りのエントランスには大きく緑の葉をモチーフにしたロゴが掲げられ、店内に一歩足を踏み入れると、天井の高い伝統的な木造建築とオープンキッチンの活気が出迎えてくれます。店名の”Alas Daun”は「葉っぱの上」という意味を持ち、実際に料理はバナナの葉の上に盛り付けられるスタイル。視覚的にも香り的にも、インドネシアらしさを存分に感じさせてくれます。

注文方法は「選ぶ楽しさ」そのもの

この店では、まずショーケースの前で自分の好きなおかずを選ぶスタイル。いわば“インドネシア版デリカテッセン”とも言える形式です。

山のように並ぶ料理の数々は、まさに圧巻。ショーケースには、「オレック・アリク(バナナの花の炒め物)」「トゥミス・パレ(ニガウリの炒め物)」「ジャントゥン・ピサン(バナナの芯のスープ)」といったスンダ特有の野菜料理がずらりと並びます。

この日は暑かったので、あっさりめの野菜系を中心に選択。さらに、焼き魚、グリルチキン、テンペの揚げ物なども追加し、メインディッシュを構成。どの皿もバナナの葉の上に盛られていることで、視覚的なアクセントだけでなく、香りや味にも葉の自然な風味が加わります。

サンバルの豊富さに驚き!

インドネシア料理に欠かせないのが「サンバル(チリソース)」。ここアラスダウンでは、なんと複数のサンバルが用意されていて、客は自由に取り分けて試すことができます。

サンバル・トマト、サンバル・テラシ(海老の発酵ペースト入り)、サンバル・クニン(ウコン入り)など、それぞれ個性的な辛さと風味が楽しめ、食事のアクセントとして重要な役割を果たします。

今回は4種類のサンバルを取り分けて、それぞれの料理と組み合わせながら試してみました。野菜の甘みや魚の塩気との相性も良く、辛さだけでなく「奥深さ」を感じる味わいでした。

新鮮な生野菜が主役級

スンダ料理のもう一つの特徴が、「ラワール」や「ウラプ」などと呼ばれる生野菜の添え物。こちらの店舗では、丸ごとの青ナスやキュウリ、香草、空芯菜、キャッサバの葉などが山盛りになって並んでおり、これも自分で選んで皿に取るスタイルです。

インドネシアの他地域の料理と比較しても、スンダ料理は野菜の扱いが特に丁寧で、新鮮な素材を活かす工夫が見られます。このサラダ的要素があることで、辛い料理の合間にリセットできるのも嬉しいポイントです。

盛りつけ完了!いざ実食

バナナの葉の上に、白ごはんと好きなおかず、数種類のサンバル、生野菜をセットすると、テーブルの上が一気に“インドネシアの食卓”に変わります。

魚は皮がパリッと香ばしく、中はふっくら。グリルチキンは香ばしい焦げ目の中にしっかりとした味が染み込み、サンバルとの相性も抜群。野菜炒めは意外にもコクがあり、味付けは控えめながら旨味がぎっしり詰まっています。

食事の途中、何度もおかわりしたくなるサンバルの存在に、思わず「どれが一番好きか」なんて考えてしまうほど。それぞれの組み合わせによって味が変化するので、終始飽きることなく食事を楽しめました。

食事を終えた頃には、残り時間もあとわずか。再びバンドン駅へ向かい、帰路に備えます。わずか2時間という限られた滞在でしたが、アラスダウンでのスンダ料理体験は、短時間とは思えない充実感と満足感をもたらしてくれました。

バンドン滞在は“食”から始めよう

バンドンを訪れる時間が限られている時こそ、スンダ料理は最適な選択肢。特にアラスダウンのような店舗なら、伝統と快適さのバランスが取れていて、観光客でも安心して利用できます。美味しさだけでなく、見た目、香り、盛り付け、空間すべてにインドネシアの文化が息づくスンダ料理。WHOOSHでのバンドン旅行の合間に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

Alas Daun(アラスダウン)

 

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