【インドネシア】トランス・スラウェシ鉄道来年一部開通か⁉

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インドネシア運輸省は、南スラウェシ州マカッサル―パレパレ間で建設中の鉄道(総延長約146キロメートル)のうち、バル県パランロ―マロス県マンダイ(約109キロメートル)の区間について、2022年5月に開通できる見通し発表しました。2015年から工事が開始され、工期は3-4年を予定していましたが、用地買収などに時間がかかり、7年経ってようやく開通の予定です。

スラウェシ島

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スラウェシ島の面積は17万4,600平方キロメートルで、世界第11位、インドネシアでは第4位の大きさを誇ります。アルファベットのKの字をしていてスラウェシ島の中心部は3,000m級の山岳地帯が連なり、各地域は交流が少なく長らく島としての一体性が弱く、都市間の移動は飛行機が主体です。

トランス・スラウェシ鉄道とは

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細長いスラウェシ島の一番北のマナドからマカッサルまで長さ2,000Kmにも及ぶ距離を鉄道で結ぼうという計画です。乗客だけではなく、農水産物や鉱物などを高速に運ぶ貨物の需要も高いとのことで、新幹線と同じ1,435mmの国際標準軌で最高速度200Kmにも耐えるレベルで建設されています。第一フェーズとして、マカッサルからパレパレまで146Kmで工事がスタートしています。途中駅は23駅を整備する予定です。

戦前は鉄道があった

スラウェシ島では、現在鉄道路線がない島となっていますが、戦前の1922年にはウジュンパンダン(現マカッサル)とタカラルを結ぶ47Kmの鉄道があったようです。当時沿線の人口は少なくて収益性が低かったため、1929年に起きた世界大恐慌を契機に1930年には廃線となっています。それから100年近く経って再度スラウェシ島にとって悲願の鉄道開通となる予定です。

鉄道の完成には大きな期待も

現在マカッサルからパレパレまで自動車で移動すると途中渋滞もあり3-4時間位時間がかかります。鉄道移動では、1時間半程度で結ばれることになりますので、都市間移動がかなり便利になります。

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トランス・スラウェシ鉄道は沿線地域の大きな期待が寄せられています。マカッサル市周辺のさらなる投資開発にも繋がる可能性を秘めています。しかしスラウェシ島はジャワ島に比べて人口も多くないエリアですので、鉄道事業の収益性には疑問もありますが、開通したら是非一番で乗って旅行してみたいですね。

 

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