ポートモレスビーは危険なのか。実際に困ったのは、自由に歩けないことだった
ポートモレスビーは、治安がよくない街だと言われています。今回の訪問が決まってから、何度もそう聞きました。空港からホテルまでの移動も、ホテルの送迎を頼んでいました。
今回は、移動にホテルの送迎や信頼できる車を使い、徒歩での外出は控えました。そうして過ごしている間は、怖い思いをすることはありませんでした。
ただ、自由に街を歩けたわけではありません。
なぜ「危険な街」と言われるのか
出発前に、日本の外務省や在パプアニューギニア日本大使館の情報を確認しました。
外務省が2023年6月に出した危険情報では、山岳部のヘラ州と南ハイランド州が「不要不急の渡航は止めてください」のレベル2、それ以外の全地域が「十分注意してください」のレベル1とされていました。ポートモレスビーはレベル1ですが、首都やラエなどの都市部でも部族間の衝突や犯罪が頻発しており、警察が人員や予算の不足で十分に機能していないと書かれていました。
大使館の資料(2024年1〜3月)には、「ラスカル」という言葉が出てきます。金品を狙う強盗集団のことで、蛮刀やナイフ、銃などを使うそうです。2020年の資料では、武装したラスカルによるカージャックが昼夜や場所を問わず多発していると注意を呼びかけていました。
ここまで読むと、さすがに身構えます。初めての国でもあり、どんな街なのか、行く前は少し不安でした。
ホテルの中は、普通に過ごせる

泊まったホテルは、セキュリティが厳重でした。入口には警備員が数名いて、24時間監視しています。
中に入ってしまえば、落ち着いて過ごせます。レストランで食事をして、カフェで休む。ホテルの中にいる限りは、ほかの国のホテルとあまり変わりません。事前に読んだ資料から想像していたよりも、ずっと穏やかでした。
近くのお店にも、歩いて行けない
困ったのは、外に出るときです。
今回は、徒歩で外出しないよう案内されていました。近くのお店に行くにも、信頼できる車で移動します。タクシーやバスも利用しないことになっていたので、帰りの移動まで考えておく必要がありました。
マカッサルで暮らしていると、ちょっとした用事なら気軽に出かけられます。気になった店をのぞいたり、通りがかりの食堂に入ったりすることもあります。ここでは、それができません。「ちょっと出かける」ということが、簡単ではありませんでした。
まずは、ビジョンシティへ
最初に車で向かったのは、ポートモレスビーで一番大きなモール、ビジョンシティです。

着いてみると、多くの人で賑わっていました。入口の警備は厳重ですが、中に入ると普通のモールです。飲食店があり、スーパーマーケットもあります。生活に必要なものは、ここでひと通りそろいます。
地元の人たちが買い物や食事をしていました。ホテルにいるときよりも、普段の暮らしぶりが見られました。
結局、ホテルで過ごす時間が長くなる
それでも、外へ出るたびに車が必要になるので、どうしてもホテルの中で過ごす時間が長くなります。食事も、ホテルのレストランやカフェで済ませることがほとんどでした。
快適ではあります。ただ、地元の人が通う店に入ったり、市場を歩いたりといった、ローカルな雰囲気を味わうことはなかなかできません。せっかく初めての国に来たのに、そこは少し残念です。
危険を感じなかった理由
危険を感じなかったのは、行動を限っていたからかもしれません。警備のあるホテルに泊まり、移動には信頼できる車を使っていました。街を歩いた場合のことはわかりませんが、今回の滞在では落ち着いて過ごせました。
怖い思いをせずに過ごせたのはよかったですが、気になったお店にふらっと入れないのは、やはり不便でした。