Airplane Indonesia

国境をいくつも越えた旅の終盤、ホーチミン経由でバリへ向かう移動は、ただのフライト以上の時間でした。混雑に疲れ、流れに身を任せ、静かなラウンジで呼吸を整え、最後は「戻ってきた」と思える場所へ着地する。ラオスの静けさから、ホーチミンの密度を通過し、バリでようやく落ち着く。この移動は、国境を越えるというより、自分の呼吸を元に戻す工程だったのかもしれません。

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ラオス・ビエンチャンの静かな夜から、ベトナム・ホーチミンへ。Vietjetで向かった約2時間のフライトは、派手な出来事こそないものの、街と街の「空気の密度」が切り替わる感覚をはっきりと残してくれました。余白のある空港、穏やかな機内、スムーズな入国。旅の後半にあるこうした静かな移動が、全体のリズムを整えてくれることがあります。

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ビエンチャン空港は小さく、急ぐ必要はない、そう聞いていたはずが、この日は「待つ」時間が何度も訪れた。空港行きバスを探して迷い、チェックインを待ち、イミグレーションの再開を待つ。それでも不思議と心は荒れなかった。早く進まなくても、ちゃんと旅は終わっていく。ラオスらしい時間の流れに身を委ねながら、出発ロビーで味わった“何も起きない余韻”をお伝えします。

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ビエンチャン中心部にあるシティーイン ビエンチャンに宿泊しました。派手さはありませんが、歩ける立地、広い客室、バスタブ、爆速Wi-Fi、しっかりした朝食と、旅の終盤に本当に効いてくる要素が揃ったホテルです。思考と身体を静かに整えるには、これ以上ない選択でした。旅は最後の宿で印象が決まる、そんなことを実感した一泊です。

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ルアンパバーンで出会ったメコン川は、首都ビエンチャンでも変わらず流れていました。ただ川幅はさらに広がり、流れはよりゆるやかに見えます。夕暮れの川沿いを歩き、ラオス国旗が風に揺れるのを眺め、夜はナイトマーケットで食事をし、ビアラオを一缶買って宿へ戻る。特別なことは何もしていないのに、旅がきちんと終わっていく感覚がありました。ラオス最終日、静かな時間をお伝えします。

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ルアンパバーン駅を出発するラオス鉄道は、16両編成が一気に満席になるほどの人を乗せ、定刻通りに走り出しました。 路線の多くはトンネル区間ですが、その合間に現れる山や川の風景が、この国の奥行きを静かに伝えてくれます。 ビエンチャン到着後、駅前で待っていたのは日本の援助による年季の入ったバスでした。 速さと静けさ。異なる役割を持つ二つの交通が並ぶ光景を、ここに記しておきたいと思います。

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メコン川の夕日でほどけた思考を、そのまま朝まで持ち越したルアンパバーン。 静かな朝市を歩き、苺を食べ、香草と湯気の匂いに包まれながら一杯の麺で体温を戻す。 車に揺られて駅へ向かう時間が、旅の記憶を静かに収納していく。 派手な締めよりも「静かな納得」で終える、ルアンパバーン出発の朝をお伝えします。

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ルアンパバーンで迎えた、何も足さない一日。国境を越えて流れるメコン川を眺め、夕方にはサンセットツアーで沈みゆく光を追いました。川と夕日、そして静かな時間が、知らず知らずのうちに思考をほどいていく。何かを成し遂げなくても、ただそこにいるだけで心が整う感覚。ビアラオ片手に眺めたメコン川の景色は、2026年の始まりにふさわしい、ゆったりとした余白を与えてくれました。

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托鉢、オレンジ色の袈裟をまとった僧侶たちが静かに歩く光景は美しく、なごやかでした。一方で、喜捨する側の多くは観光客。もち米とお菓子のセットを購入し流れに沿って配っていく仕組み。その結果その場で受け取りきれない供物が脇でまとめられていく様子も見られました。宗教儀礼の尊さと観光という文脈が重なって見える現実をお伝えします。

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夕日が沈み、空が群青に変わる頃、ルアンパバーンの街は本当の姿を見せ始める。 世界遺産に登録された旧市街そのものが舞台となるナイトマーケットは、派手さで魅せる夜市ではない。控えめな灯り、ゆるやかな人の流れ、歴史ある建物と共存する屋台。そのすべてが「夜を壊さない」ための静かな選択に思えた。 歩く速度まで街に委ねながら、食べて、立ち止まり、眺める。観光と生活が同じ高さで交わるこの夜は、消費する旅ではなく、世界遺産の時間にそっと混ざる体験だった