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インドネシアの甘い飲み物に、ついに税金? 3年越しの「砂糖入り飲料税」の行方

記事の冒頭
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インドネシアのコンビニで飲み物の棚を見ると、いつも少し驚きます。

瓶入りの甘い紅茶、ミルクたっぷりの缶コーヒー、色鮮やかな炭酸飲料、フルーツ味のジュース。甘い飲み物がずらりと並んでいます。

無糖のお茶も少しずつ増えてきましたが、棚の中心にあるのは、やはり甘い飲み物です。日本で無糖のお茶に慣れた私は、今でも棚の前で、甘くない飲み物を探してしまいます。

その甘い飲み物に、税金をかける話が再び動き始めました。

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国会の予算委員長が「2027年に導入を」

9月24日、インドネシアの国会で予算を担当する委員会の委員長、サイド・アブドゥラ氏が、容器入りの甘味飲料への物品税を2027年に導入するよう政府に求めました。

インドネシア語では「Minuman Berpemanis Dalam Kemasan」、略して「MBDK」と呼ばれています。直訳すると「容器入りの甘味飲料」です。ペットボトルや缶、紙パックに入った甘い飲み物を想定した税金です。

実はこの税金、今回初めて出てきた話ではありません。何年も前から導入が検討され、そのたびに見送られてきました。サイド氏は、延期はもう3年以上になると指摘し、税収のためにも国民の健康のためにも、そろそろ実施すべきだと訴えています。

「決まった」とは、まだ言えません

ただし、このニュースを「2027年から課税が決定」と受け取るのは早すぎます。

政府側の財務相は、9月初めの時点で、経済が十分に力強くなってから判断するという考えを示していました。家計への負担が大きくなることを心配しているためです。経済成長率が6%程度になれば議論できる、という趣旨の発言もしています。国会の発言があった同じ日にも、副財務相は記者の質問に、まだ実施は決めていないと答えています。

つまり、国会は「早くやるべきだ」、政府は「景気を見てから」という状態です。両者の間には、まだはっきりとした温度差があります。

数字を見ると、その迷いがよくわかります。2026年の予算では、この税金で7.6兆ルピアの収入を見込んでいました。ところが、実際には導入されませんでした。2027年の予算案では、見込み額が約1.6兆ルピアまで小さくなっています。予算に数字を書き込んでも、それだけでは実施されない。これまでの経緯が、そのことを物語っています。

なぜ政府は甘い飲み物に税をかけたいのか

理由は大きく二つあります。

一つは健康です。インドネシアでは糖尿病など生活習慣病の増加が課題になっていて、砂糖のとりすぎを抑えたいという考えがあります。

もう一つは税収です。国の財政にとって、新しい収入源は魅力的です。

どちらを重く見るかで、この税金の意味は変わります。健康のための政策と言われれば納得しやすいですが、税収のためと言われると、消費者は「また値上げか」と感じるでしょう。

私たちの買い物はどう変わるのか

まだ税率も、対象となる飲料の基準も決まっていません。ですから、「1本いくら値上がりする」とは言えない段階です。

導入されれば、甘い飲み物の値段が上がることは考えられます。糖分を減らした商品が増える可能性もあります。

私が気になっているのは、「容器入り」という言葉です。

インドネシアでは、ワルン(屋台や小さな食堂)で作ってもらう甘いアイスティーやコーヒーも、日常の飲み物です。ワルンで作る甘いアイスティーなどは、この物品税の対象に含まれるのか。今後の制度設計で確認したいところです。

一方、保健省は税金とは別に、大規模事業者が店で提供する甘い飲み物について、糖分などを知らせる栄養表示を進めています。身近なワルンまで対象になるかどうかは、別の話です。

日本も、昔は甘い飲み物が主流でした

ここで思い出すのが、日本のことです。

今の日本の自動販売機やコンビニでは、無糖のお茶やブラックコーヒーが当たり前のように並んでいます。でも、昔からそうだったわけではありません。

1980年代に缶入りのウーロン茶や緑茶が登場したころ、日本の清涼飲料は炭酸飲料や果汁飲料といった甘いものが主流でした。「お金を出してお茶を買うなんて」と思う人も多かった時代です。そこから無糖のお茶は少しずつ受け入れられ、今では大きな市場になりました。

日本では、砂糖入り飲料への特別な税金を導入しないまま、無糖茶の市場が広がりました。無糖のお茶が広がり、飲み物の選択肢が変わったのです。

インドネシアでも課税が議論されていますが、それが無糖飲料の普及につながるかどうかは、これから見ていく必要があります。

2027年に見ておきたいこと

これから注目したいのは、次の点です。

政府が導入を正式に決めるのかどうか。どの飲み物を、どれくらいの糖分から対象にするのか。そして、税率と開始日を定めた規則が本当に出てくるのか。

ただ、私が本当に期待しているのは、税金そのものではありません。

個人的には、無糖のお茶やコーヒーの選択肢が、もっと増えてくれると嬉しいです。甘い飲み物を好きな人がいるのは自然なことですし、それを否定するつもりはありません。ただ、喉が渇いたときに、甘くない飲み物を気軽に選べる。そんな棚が、インドネシアでも当たり前になってほしいと思っています。

日本でも、無糖のお茶が並び始めたころは、珍しい存在でした。それが今では、ごく普通の選択肢です。インドネシアでも、税金をきっかけにするのか、商品の工夫から広がるのかはわかりませんが、同じような変化が起きるかもしれません。

3年以上先送りされてきた計画が、今度こそ店の棚に現れるのか。それとも、また予算書の中の数字で終わるのか。今は甘くない飲み物を探すと、水かTeh Tawarくらいしか見つかりません。数年後、この棚にもう少し選択肢が増えていたら嬉しいと思います。

出典

記事の最後
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kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。