2027年のインドネシア祝日は18日、一斉休暇は8日。ニュピとレバランが連続し、勤務先の制度によっては3月に最大10連休、5月には最大6連休が生まれます。一時帰国や国内外への旅行に使いやすい日程、有給休暇を加えて作れる連休、航空券予約の注意点を、インドネシア在住者の視点からまとめました。
土日が休みで、勤務先が政府指定のCuti Bersama(一斉休暇)を採用している場合、レバラン前後に暦の上で最大10連休になります。2027年は、例年以上に休暇の計画を立てやすい年になりそうです。
インドネシアで暮らしていると、毎年秋になると気になるのが翌年の祝日カレンダーです。いつ休めるのか、一時帰国はいつ組めるのか、工場や物流はいつ止まっていつ動くのか。そんなことを毎年この時期に考えています。
今回は、2026年9月15日に発表された2027年の祝日と一斉休暇の内容をもとに、祝日の一覧に加えて、実際に何連休になるのか、一時帰国や旅行にはいつが使いやすいのかを整理しました。
インドネシア政府は、2027年の国民の祝日(Libur Nasional)を18日、一斉休暇(Cuti Bersama)を8日とすることを決定しました。宗教大臣、労働大臣、国家機構強化・官僚改革大臣による3大臣共同決定書(SKB)が、2026年9月15日に正式に発表されています。
合わせると26日になりますが、民間企業で実際に何日休めるかは会社の就業規則によって変わってきます。ただ、合計日数だけでは、実際にどれくらい休めるのかは分かりません。大事なのは、それぞれの祝日がどの曜日に配置されているか、土日とどうつながっているかです。インドネシアには、日本のような振替休日の制度が原則としてなく、祝日が土曜日や日曜日に重なっても、平日に振り替わることはありません。
祝日と週末、一斉休暇がうまくつながる2027年は、暦の上では「当たり年」と言えそうです。
イスラム暦は太陽暦よりも短いため、2027年は「ムハンマド昇天祭」が1月5日と12月26日の2回訪れます。こういう年も、たまにあります。
一斉休暇として定められているのは、次の8日間です。
一斉休暇は、国民が宗教行事を円滑に行えるよう、土日との位置関係やレバラン期間中の帰省事情も考慮して設定されています。
祝日と一斉休暇、そして土日を並べてみると、2027年にまとまった休みが取れる期間が見えてきます。以下は、土日が休日で、勤務先でも政府発表の一斉休暇が適用される場合の日数です。
有給休暇を1日足すだけで4連休に伸ばせる日程もあります。
会社の休日規定や、一斉休暇を採用しているかどうかで実際に休める日数は変わってくるので、あくまで暦の上での目安として見ていただければと思います。
3月6日(土)から15日(月)まで、暦の上では最大10日間、連続して休みが続きます。
政府の祝日カレンダーではレバラン(イドゥル・フィトリ)を3月10日・11日としていますが、宗教行事としての正式な日付は、直前に宗教省が開くイスバット会議で最終決定されます。とはいえ、現時点で一時帰国や旅行の計画を立てる分には、政府が発表したSKBの日程を基準に考えて問題ないでしょう。航空券は、念のため変更可能な運賃を選んでおくと安心です。
2027年は、ニュピがレバラン休暇の直前に重なりました。バリでは、例年ニュピ当日にングラ・ライ国際空港の通常便が24時間運休します。2027年の正式な運休時間はまだ発表されていませんが、3月8日はバリ発着の移動ができない前提で予定を立てたほうがよさそうです。レバランの帰省とニュピ前後の移動が重なるので、例年以上に航空券が早く埋まる可能性があります。航空便だけでなく、鉄道、長距離バス、フェリーも混雑する時期なので、国内旅行を計画する場合は目的地だけでなく乗り継ぎ区間の混雑も考えておいたほうがよいと思います。
水産の仕事をしている立場から言うと、この時期は集荷や加工、コンテナ出荷のスケジュール調整が毎年ひとつの山場です。工場や物流、行政、銀行なども、休暇明けから通常運営に戻るまで時間がかかることがあります。ジャカルタやスラバヤ、マカッサルなどから日本へ一時帰国するにはとても使いやすい期間ですが、国内移動については混雑や運賃の上昇に注意が必要です。
まとまった有給休暇を追加で申請しなくても、1週間以上の日本滞在を組みやすいのが、2027年3月のレバラン休暇です。ただし、民間企業ではCuti Bersamaの3日間が年次有給休暇から差し引かれる場合があるため、追加の有給休暇をまったく使わずに済むとは限りません。
3月5日(金)の業務終了後に出発し、3月15日(月)までにインドネシアへ戻る。あるいは、追加で休暇を取って16日(火)に戻る。そんな日程を組める方も多いのではないでしょうか。マカッサルなど地方都市まで戻る場合は、ジャカルタからの国内線接続も含めて考える必要があります。日本は3月上旬から中旬、地域によってはちょうど梅の時期です。ただし、3月は年度末です。日本側の会社によっては、一年で最も忙しい時期と重なります。
私自身、マカッサルからの一時帰国では、ジャカルタ経由便の混雑や航空券の予約時期にいつも悩まされてきました。レバラン前後は国内線の需要が急増するため、マカッサルからジャカルタまでの乗り継ぎ区間を含めて航空券が高くなりやすく、日本行きを予定している場合も早めに空席と運賃を確認しておいたほうがよいでしょう。
3月25日~28日の4連休
近距離の海外旅行や、インドネシア国内旅行に向いた期間です。シンガポールやマレーシア、タイなども選びやすいでしょう。レバラン直後にあたるため、旅行費用や休暇取得のタイミングとの兼ね合いには注意が必要です。
5月15日~20日の6連休
犠牲祭とワイサックが連続する期間で、勤務先でも一斉休暇が適用されれば、最大6連休になります。さらに5月21日(金)に有給を1日取れば、23日(日)まで最大9連休に伸ばせます。日本への一時帰国にも十分使える長さです。インドネシア国内では、ボロブドゥール周辺などワイサックに関連する地域の混雑にも気を配っておきたいところです。
8月は、有給1日で4連休
8月16日(月)に有給を1日取れば、14日(土)から17日(火)まで4連休になります。独立記念日前後の国内旅行に使いやすい期間です。ただ、日本はちょうどお盆です。日本行きの航空券は高くなる可能性があります。
2027年は、次のように土日と重なる祝日も目立ちます。
祝日18日と聞くと多いと感じるかもしれませんが、これだけ土日と重なっていると、実際に「平日が休みになる日」は数字の印象より少なくなります。日本のように自動的に月曜日が振替休日になるわけではないからです。それでも、一斉休暇がうまく組み合わさることで連休が長くなっているのが、2027年の面白いところです。
これは、インドネシアで働く立場として、毎年強調しておきたい点です。
国民の祝日と一斉休暇は、扱いがまったく異なります。政府発表によると、一斉休暇はASN(国家公務員)には適用されますが、民間企業については任意(fakultatif)です。会社の就業規則や労使間の取り決め、業務上の必要性によって、休みになる場合と通常勤務になる場合があります。民間企業で一斉休暇を取得した場合は、原則として年次有給休暇から差し引かれる扱いです。工場やホテル、飲食、物流、小売などの業種では、一斉休暇の期間中も通常営業することが珍しくありません。
政府が8日間の一斉休暇を発表したからといって、すべての会社が必ず8日休みになるわけではないということです。一時帰国や旅行を予約する前に、まずはご自身の勤務先の年間カレンダーを確認しておくことをおすすめします。
最優先で動いたほうがよいのは、やはり3月のレバラン期間です。2027年はニュピと連続するため、例年以上に早く座席が埋まっていく可能性があります。バリ発着の便はニュピ前後の運航日程も併せて確認しておくと安心です。国内線はレバラン帰省の主力路線を中心に値上がりしやすく、日本行きについてもジャカルタでの乗り継ぎ区間が混雑する点には注意が必要です。
5月の6連休、8月の独立記念日前後についても、早めに計画を立てておいて損はありません。予定がまだ固まっていなければ、変更可能な航空券を押さえておく方法もあります。
2027年、最大の連休は3月6日から15日までのレバラン最大10連休です。次に使いやすいのは5月15日から20日までの6連休で、5月21日に有給を1日取れば最大9連休まで伸ばせます。3月は一時帰国に、5月は海外・国内旅行にも使いやすい期間です。
土日に重なる祝日が多い年でもあるので、祝日の日数だけで判断せず、まずはご自身の会社の休日カレンダーを確認したうえで予約の計画を立てていただければと思います。特にレバラン期間の航空券は、早めに確保しておくことをおすすめします。
出典:インドネシア人間開発・文化調整省「2027年国民の祝日・一斉休暇に関する3大臣共同決定書」、ANTARA、detikNews