先日、あるインドネシアの会社の社長が、私の工場に来社しました。
私は普段、日本企業との商談や打ち合わせをかなり行っています。
日本人とのビジネスミーティングでは、正直ほとんど緊張することはありません。
しかし、不思議なことに
インドネシア人の社長との初対面のミーティングは、いまだに緊張します。
インドネシアに住み始めて5年。
日常生活ではほとんど困らないレベルでインドネシア語も理解できるようになりました。
それでも、社長同士のビジネスの場になると、「まだまだだな」と感じる瞬間があります。
今回は、そんな インドネシアで働く日本人経営者のリアルな悩み を書いてみたいと思います。
今回来社されたのは、
東ジャワに拠点を持つある会社の社長。
インドネシアでは、会社のトップ同士が直接会う文化が強く、
今回も社長自らマカッサルまで来てくれました。
朝のフライトで到着し、そのまま工場に来社。
日本のビジネスで言えば、
・部長
・担当役員
レベルの人が来るケースが多いですが、
インドネシアでは 社長本人が動くことが非常に多い。
これも日本との文化の違いです。
不思議なことに、日本人との商談ではほとんど緊張しません。
理由は簡単で、
・文化がわかる
・言葉が完璧に通じる
・ビジネスマナーが同じ
だからです。
話のテンポも同じ。
言葉の裏のニュアンスも理解できます。
つまり、日本人との打ち合わせは「100%理解できる世界」なのです。
一方、インドネシア人社長との初対面。
これが、いまだに少し緊張します。
理由は大きく3つあります。
①言葉のニュアンス
インドネシア語はある程度理解できます。
メール
などの文章は、ゆっくり読めばほぼ理解できます。
会話の聞き取りも、
体感で50%くらいは理解できる
ようになってきました。
しかし問題は、自分が話す側になると難しい
ということです。
特に、
・交渉
・価格
・条件
・ビジネスの駆け引き
こういう話になると、
日本語のようにスムーズには話せません。
②相手が社長
もう一つは、相手も社長という点です。
インドネシアでは、社長の存在感が非常に強い。
日本よりも明確に「トップ同士」の空気があります。
そのため、
言葉の選び方
礼儀
会話の流れ
などを、かなり意識します。
③文化がまだ完全にはわからない
もう一つは文化です。
日本のビジネス文化は体に染み付いています。
しかしインドネシアはまだ勉強中。
例えば来客時。
インドネシアでは
・Teh(お茶)
・お菓子
・軽い食べ物
などを出すのが一般的です。
日本のように
「とりあえず会議室」
ではありません。
まずは
お茶を飲みながら雑談
ここから始まります。
今回も来客前に準備しました。
スタッフに
・Teh
・お菓子
を用意してもらいました。
インドネシアでは
食べ物=歓迎
の意味があります。
こういう部分で失礼がないようにするのも大事です。
私は2021年からインドネシアに住んでいます。
もう5年近くになります。
日常生活は問題ありません。
・レストラン
・買い物
・役所
・空港
困ることはほぼありません。
しかし――
ビジネスの交渉になるとまだ難しい。
これが正直なところです。
それでも少しずつ成長している
ただ、昔と比べると確実に変わりました。
最初の頃は、
ほとんど理解できませんでした。
会議では通訳が必要でした。
しかし今は、
・メール
・会話
かなり理解できます。
つまり
完全ではないが、確実に前進している。
そう感じます。
海外で働くと、
よくこう聞かれます。
「言葉はもう完璧ですか?」
しかし、現実はそんなに簡単ではありません。
生活レベルの言語とビジネスレベルの言語はまったく別物です。
特に交渉。
価格。
契約。
条件。
このあたりは
母国語でも難しい世界です。
それでも面白い
それでも、
私はインドネシアで働くのが好きです。
理由は簡単で、
毎日が勉強だからです。
文化
価値観
ビジネス
すべてが日本とは違う。
だから面白い。
インドネシアで5年働いても、
インドネシア人社長との初対面は
やはり少し緊張します。
言葉、文化、ビジネス
すべてが日本とは違うからです。
それでも、少しずつ理解できるようになっている。
海外で働くというのは、そういう小さな成長の積み重ねなのかもしれません。