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【インドネシア】三現主義を貫くために渡航

本日12月1日、早いもので12月になってしまいました。残すところ今年もあと1ヶ月となり、毎年思うことですが、1年が短く感じられるようになってきました。あっというまに2020年が過ぎ去ろうとしています。

長らく準備していたインドネシア渡航ですが、ようやく明日出発する見込みです。コロナ感染症蔓延という世界の未曾有の危機がここまで影響あるとは思いも寄らなかった1年になりました。

今年は、いろいろな意味でも人生の変換点であったと感じています。

1月と2月に2回インドネシアには渡航していましたが、ちょうど中国武漢で新型コロナという感染症が出たときは、SARSやMARSのような地域限定の感染症で終わると予想していました。

しかし、またたく間に世界中に蔓延し、現在の状況になるなど当初は予想もしていませんでした。各国が入国を拒否し、自由な渡航もかなり制限された状態になったのは周知の通りです。

本来であれば春先からインドネシアに渡航し、現地活動を主体で考えていたところ、現地にも行けずに国内から遠隔で現地を調整するなど、考えもしていなかったです。

インターネットの発達で、リアルタイムで現地とのやりとりができるなど、当たり前の世界になって便利にはなりましたが、海外との交渉や値決め、人脈作りや、実際の製品作りなどまだまだ現実に動かないと進まない事も多々あります。

現地にいれば、あの人に会いに行き相談したり、サンプルで製品試作したり、営業活動もできますが、現地スタッフがいてもなかなか思うようにはいかない事の方が多いと感じています。

三現主義を貫く

今まで30年以上、三現主義を貫いてきました。

三現主義とは、“現場”“現物”“現実”の3つの“現”を重視し、机上ではなく、実際に現場で現物を観察して、現実を認識した上で、問題の解決を図らなければならないという考え方のことです。

今年のコロナ禍で突きつけられたのは、この三現主義ができなくなった現実です。

情報化時代にこそ重要

情報化社会において、膨大なデータや情報をインターネットから獲得・蓄積することが可能になり、結果として現実を容易に知ることができるようになりました。

そのかわり「自分の目で確かめ」「自分の耳で聴き」「自分の肌で感じ」「自分で考える」ことをせずに、机上でデータや情報を見ることで、現場で起こっていることを認識した気になり、誤った判断をしてしまいがちです。

インターネットで取得できる情報は誰でも手に入れられるものであり、それらのデータや情報だけでは、将来に向けた正しい判断はきっとできないでしょう。

現場に立って、「自分の目で確かめ」「自分の耳で聴き」「自分の肌で感じ」「自分で考える」ことで初めて、判断でき、次のステージに上り詰める事ができると確信しています。

今の情報社会がもたらし、全て簡単、便利な世界に没頭しすぎると、現実な世界では通用しない、仮面をかぶった情報人間になってしまうのは、本当に怖い事です。特に若い人たちは世界がIT化された状態で育っており、情報に踊らされて生活している感じもあります。

スマホがあたりまえの中で起きた、新型コロナ蔓延は、なにか情報化時代を進めた反面、三現主義を忘れかけた現代への戒めにも思います。

もちろん、情報化社会やグロバール化した社会において必要なツールであることは間違いないし、まったく否定はしませんが、もう一度原点に戻って、現場、現物、現実に向き合っていきたいと感じています。

そして、インドネシアで現実に起こっている本当の姿を目で見て、耳で聞き、肌で感じ、そして考えることを今回の渡航で実現します。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。