ジャヤプラへ行くため、深夜のスルタン・ハサヌディン国際空港へ向かいました。
今回乗るのはライオン航空JT798。出発は午前2時15分です。普段なら、完全に寝ている時間です。
正直、眠い。
「どうしてパプア行きは、こんな時間ばかりなんだろう」
そんなことを思いながら、出発案内のモニターを見上げました。
そこに並んでいたのは、ティミカ、ジャヤプラ、メラウケ、ソロン、ビアク、ナビレ、マノクワリ……。
午前2時から3時台にかけて、パプア方面への便が次々と出発していきます。ジャヤプラだけではありません。
「こんなに飛んでいるのか」
今回ジャヤプラへ行くことになって、初めて気づきました。深夜のマカッサル空港は、パプア便のラッシュアワーだったのです。
私が乗るJT798は、ジャカルタから来ていた
フライトレーダーを見て、もう一つ気づいたことがあります。
私が乗るJT798は、マカッサル始発ではありません。ジャカルタを21時38分に出発し、マカッサルに0時39分ごろ到着。そして2時15分に、再びジャヤプラへ向かいます。
ジャカルタ → マカッサル → ジャヤプラ。
一本の流れになっていました。なるほど、と思いました。
マカッサルを午前2時台に出ると、ジャヤプラには朝着きます。マカッサルとジャヤプラには1時間の時差もあります。
調べてみると、パプアでは朝の時間がかなり重要なようです。
パプアの山岳部には、道路では簡単にアクセスできない地域が今も多く、小型機によるパイオニア便が人や物資を運んでいます。
そして山岳部の飛行場では、午前10時ごろまでが比較的着陸しやすく、それを過ぎると厚い雲に覆われ、天候が急変しやすい場所も多いといいます。実際、ティミカから内陸へ向かうパイオニア便の時刻を見ると、朝6時台から運航が始まっています。
もちろん、それだけがマカッサル発の便が深夜に集中している理由とは言えません。
ただ、午前2時台にマカッサルを出て、朝にはパプア各地に着く。その先では、すでに別の飛行機がさらに奥地へ向かって動き始めています。
そう考えると、深夜0時半のマカッサル空港で見ていた出発案内が、少し違って見えてきました。
マカッサルは、本当に「東インドネシアの玄関口」だった
マカッサルに住んでいると、「マカッサルは東インドネシアのハブ」と聞くことは珍しくありません。でも、それはどこか知識として知っていただけでした。
深夜0時半。目の前のモニターに、ティミカ、メラウケ、ビアク、ナビレ、マノクワリ、ジャヤプラと並んでいます。それを見たとき、初めて実感しました。
ジャワから来た人たちが、ここからさらに東へ向かっていく。マカッサルは、西から東へ向かう人たちが交わる場所だったのです。
理由が分かれば、午前2時15分発にも納得はできます。
ただ、納得できることと、眠くないことは別です。
時計を見ると、まだ午前1時前。出発までは、まだ1時間以上あります。
とりあえず飛行機に乗ったら、寝ようと思います。