マカッサル―ジャカルタ線で、ガルーダ自社運航5便のうち4便のエコノミーが満席。残る1便は317万ルピア、ビジネスとの差はわずか48万ルピアでした。機材不足が続くなか、高くても選ばれる理由を現地から考えます。
10月6日の午後、マカッサルからジャカルタへ行く10月9日の航空券を調べました。
ガルーダ・インドネシア航空の予約画面を開くと、日付の欄には最安値として約288万ルピアと表示されています。日本円にすると、2万7,000円前後です。
これだけでも国内線としてはかなり高いのですが、個別の便を確認して、さらに驚きました。
表示されたガルーダ自社運航の5便のうち、4便はエコノミークラスが満席だったのです。
この4便のエコノミー欄には「Terjual Habis(売り切れ)」と表示され、予約できません。
エコノミーが残っていたのは、朝7時15分発のGA617だけでした。その運賃は317万1,880ルピア、日本円で3万円近くになります。
では、日付の欄の288万ルピアは何だったのか。検索結果の6件目に、その答えがありました。15時20分発のGA8749です。便名はガルーダですが、実際に運航するのは子会社のシティリンクでした。
価格を抑えたシティリンクの便でも、ガルーダの便名で買うと288万2,380ルピアです。ガルーダ自社便とそれほど変わりません。
GA617のビジネスクラスは365万7,280ルピアで、残り1席でした。エコノミーとの差額は48万5,400ルピア、日本円で4,000円台です。
前日の10月8日も、GA611は同じ組み合わせでした。エコノミーが317万1,880ルピアで残り1席、ビジネスが365万7,280ルピアで残り3席です。
この差なら、ビジネスを選んだ方がよいと感じます。座席が広く、獲得マイルも882マイルから1,764マイルへ倍になるからです。
ほかの便のビジネスクラスは、GA619が365万7,280ルピア、GA605が601万1,680ルピア、GA611とGA615は748万3,780ルピアでした。同じビジネスクラスでも、便によって倍近い差があります。
以前ならビジネスクラスに払っていたような金額を、いまはエコノミーでも払う。そんな状況になっています。
なぜ、ここまで座席が不足しているのでしょうか。
ガルーダの2025年年次報告書によると、シティリンクを含むグループの定期便数は、2024年の16万3,269便から2025年は14万7,648便へ減少しました。減少率は9.6%です。
2026年3月の経営陣の説明では、2025年末時点でグループの43機が運航できない状態にあり、整備を進めているとのことでした。ルピア安や航空部品の供給問題も、整備費用や期間に影響しているそうです。
時刻表では現在、マカッサル―ジャカルタ線に1日4便、曜日によっては5便が設定されています。ただ、この路線で実際にどの程度減便されたのかは確認できませんでした。それでも、ガルーダグループ全体では機材の稼働不足によって運航便数が減っています。その影響で、需要の多い路線でも座席の供給に余裕がなくなっている可能性があります。
飛行機は飛んでいる。でも席がない
10月9日の画面は、いまの状況をよく表しています。
この日、ガルーダ自社運航便は5便設定されています。それでも出発3日前の時点で、エコノミーを買える便は朝の1便しか残っていませんでした。
航空券は、同じエコノミークラスでも複数の運賃に分かれています。安い運賃から売れていき、残席が少なくなると高い運賃だけが残ります。最後の座席まで売れると、ビジネスクラスしか選べなくなります。
昼の便も夕方の便も満席でした。特定の時間帯だけの問題ではなく、この日のガルーダ便は、どこも座席に余裕がなかったようです。
運賃が高くなれば、普通は他社へ乗客が流れます。それでも、ガルーダを選ぶ人は少なくありません。
私のまわりにも、「Lion Airには乗らない」と決めている人がいます。
理由は人それぞれですが、整備や運航への安心感、スカルノ・ハッタ空港のターミナル3を利用できること、受託手荷物や機内食が運賃に含まれていることなどが挙げられます。会社の出張規定や法人契約で、ガルーダを使っている人もいます。
GarudaMilesの上級会員になると、ラウンジや優先搭乗、手荷物などの特典を考えると、多少高くてもガルーダを選ぶことが多くなります。
ガルーダには、値段だけでは動かない固定客がいます。座席が減っても需要は残るので、10月9日のようにエコノミーがほとんど売り切れても不思議ではありません。
ガルーダは、整備中の機材の復帰と新しい機材の導入を進めています。また、2026年末までに、運航可能な機材をガルーダ68機、シティリンク50機まで増やす目標を掲げています。
とはいえ、2025年末に43機が運航できない状態だったことを考えると、すぐに以前の供給量へ戻るとは考えにくいでしょう。これからクリスマスと年末年始の繁忙期も迎えます。
少なくとも今年いっぱいは、マカッサル―ジャカルタ線の混雑と高い運賃が続く可能性があります。
以前のマカッサル―ジャカルタ線は、もう少し気軽に予約できました。数日前に航空券を買っても、ここまで高かった記憶はありません。
最近は、日程が決まったら早めに予約し、前後の日や時間帯も確認する必要があります。エコノミーが高いときは、ビジネスクラスとの差額も見逃せません。
ガルーダ自社便は5便のうち4便でエコノミーが満席。残っていた1便のエコノミーは317万ルピアで、ビジネスとの差は48万ルピアしかありませんでした。ガルーダ便名で販売されるシティリンク運航便でも、288万ルピアでした。
これは単なる値上げというより、限られた座席に、ガルーダに乗りたい人が集中した結果なのでしょう。
高くてもガルーダを選ぶ人は多い。機材と座席の供給が回復するまで、この状況はしばらく続きそうです。
※運賃と空席状況は、2026年10月6日午後にガルーダ・インドネシア航空の予約画面で確認したものです。航空券の価格と空席状況は随時変わります。