インドネシア・マカッサルのスルタン・ハサヌディン国際空港から市内へ移動するなら、無料の「Trans Sulselバス」と市内バス「Teman Bus」を組み合わせるのが最安の方法です。タクシーの約1/40の費用で市内中心部までアクセスできる節約術を、旅行者向けにお伝えします。
マカッサルの玄関口であるスルタン・ハサヌディン国際空港(Bandara Internasional Sultan Hasanuddin)。
到着後、市内中心部へ移動する手段としてはタクシーや配車アプリ(GRAB、Gojek)が一般的ですが、料金は高速代込みで200,000ルピア前後とやや高額です。
しかし、実はこの空港から無料バスを利用して市内方面へ移動する方法があります。今回は、その利用手順と実際の乗車体験を写真とともに紹介します。観光客だけでなく、留学生や長期滞在予定者にとっても役立つ移動術です。
出発ロビーの2階へ
到着フロア(1階)からではなく、出発口がある2階へ移動します。ターミナルのちょうど中間地点に「BUS」と大きく書かれた専用レーンがあり、ここが乗り場です。
正面に、ハサヌディンのモニュメントが見える場所がバス停です。約15分おきにバスが来るので、時間を気にせず待てるのも安心です。
バスの行き先に注意
無料バスには行き先が2種類あります。
マンダイ駅行き
ハサヌディン大学行き
市内に行く場合は、必ず「ハサヌディン大学行き」に乗車しましょう。
バスの入口には非接触式カードリーダーが設置されています。備え付けの専用カードをタップすれば、無料で乗車可能。システム上は「タップ必須」なので忘れないようにしましょう。
注意*今後、補助金が終了して有料になる可能性があります。
便利なことに、Trans Sulsel専用アプリを使えば、運行中のバスの位置をリアルタイムで確認することが可能です。
「今どこまで来ているか」がわかるので、空港や停留所での待ち時間も安心して過ごせます。
特に初めて利用する旅行者にとっては、大きな安心材料となるでしょう。
バスに乗って出発すると、町中を通り移動中も旅情を感じられるのが魅力です。
所要時間はおよそ30分。
終点は「ハサヌディン大学(Universitas Hasanuddin)」のキャンパス前。大きな緑地と学生が行き交う雰囲気に包まれ、ここから市内へ向かうための乗り換えが可能です。
ハサヌディン大学で降りたら、そのまま市内行きの「Teman Bus(テマンバス)」に乗り換えます。路線は「ハサヌディン大ゴア行き(K5)」で、目的地のパナックカンモール(Panakkukang Mall)まで直行可能です。
運賃:4,600ルピア
支払方法:インドネシアの銀行系電子マネー(例:Tapcash、Brizzi、Flazzなど)やQRIS(QRコード決済)のみ。現金は不可。
所要時間:約20分
学生や市民が日常的に利用しているため、車内はにぎやか。夕方は特に混雑するので、座りたい場合は少し時間をずらすのがおすすめです。
空港から市内中心部(パナックカンモール付近)までの移動手段を比較してみましょう。
手段 ・ 所要時間 ・ 料金 ・メリット ・デメリット
タクシー/Grab 約30〜40分 ・ 200,000ルピア前後(高速代込み)・ドアtoドアで便利、荷物が多くても安心 ・ 高額
無料バス+Teman Bus 約60分 ・4,600ルピア(実質無料区間あり)・ 圧倒的に安い、ローカル体験できる ・乗り換えあり、混雑時は座れないことも、荷物が多い場合は不可
200,000ルピア → 4,600ルピアと、30分の追加時間で1/40以下のコストになるのは驚きです。
マカッサル空港から市内へ移動する際は、
と使い分けるのがおすすめです。
特に、長期滞在予定の人や節約旅行をする人にとっては、この**「無料バス+Teman Busルート」**は非常に魅力的。約1時間でマカッサル市内の中心まで格安アクセスが可能です。
次回マカッサルを訪れる際は、ぜひこのルートを試してみてください。ローカル感あふれる公共交通の旅は、移動そのものが新しい体験となるはずです。