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【テルナテ旅行記】スルタン・バブラー空港到着から市内観光、アンコット体験とベラホテル滞在

マカッサルからのフライトでスルタン・バブラー空港に到着。名物アンコットで市内へ向かい、スパイス貿易の歴史が残る街並みやティドレ島を望む海を散策後、ベラホテル・テルナテにチェックイン。島最大規模の4つ星ホテルで、1000ルピア紙幣にも描かれた絶景を感じる滞在を紹介します。

スパイスの歴史を感じるテルナテ到着!

インドネシア東部・北マルク州の玄関口、テルナテ島。スパイス貿易で栄えた歴史を持ち、今も異国情緒を漂わせる小さな火山島です。マカッサルからライオンエアで約1時間40分、ついにテルナテに到着。今回が初めての滞在となります。

テルナテの玄関口「スルタン・バブラー空港」は規模こそ小さいものの、ジャカルタ、マカッサル、スラバヤ、マナドなど主要都市と結ばれており、地方都市とは思えないほどの活気があります。到着ロビーにはローカルなカフェや売店が並び、出迎えの人々や旅行者で賑わっていました。

空港を出ると、すぐに名物のタクシー客引きに声を掛けられます。東インドネシアらしい熱気を感じながらも、まずは空港近くを散歩。青空に映えるモスクのドームや、素朴でどこか懐かしい街並みに、テルナテに来た実感が湧いてきました。

スパイス貿易で栄えたテルナテの歴史

歩いていると、この島が刻んできた歴史に思いを馳せずにはいられません。テルナテは古くからクローブをはじめとしたスパイスの一大産地として知られ、スルタン国を中心に世界中の商人が集まりました。

最初にやってきたのはアラブや中国の商人。その後、ジャワ人やマレー人も加わり、やがてポルトガル、スペイン、オランダといった西洋列強が進出しました。人口は多様化し、文化は交わり、この小さな島は香辛料の取引によって世界史の舞台に躍り出たのです。

島の周囲はわずか40kmほどで、車なら2時間もあれば一周できる大きさ。しかしその中に、スルタンの宮殿や西洋列強の築いた砦、香辛料にまつわる物語が凝縮されています。後ほど訪れる予定の砦を思い浮かべながら、街歩きの中で「スパイス・アイランド」と呼ばれる所以を肌で感じました。

ローカル交通「アンコット」に乗って市内へ

空港から1kmほど歩くと、青い車体の「アンコット」と呼ばれるミニバスを発見。観光客向けのタクシーよりも、地元の空気を味わえるこの乗り物で市内を目指します。

車内は狭く、座席も簡素。もちろんエアコンはなく、窓から流れ込む湿った空気が少し蒸し暑い。しかしその暑さすらも旅情をかき立てます。地元の人々と肩を寄せ合いながら揺られる時間は、地方ならではの醍醐味。懐かしさを感じる大衆交通の雰囲気に包まれつつ、街の中心へと近づいていきました。

テルナテ市庁舎前で海を眺める

やがてアンコットは市庁舎の前に停車。ここで下車すると、海を背に「TERNATE」と大きく描かれたモニュメントが出迎えてくれます。

目の前には船やボートが浮かぶ穏やかな海、そして遠くにティドレ島の姿。スパイス貿易の時代に世界中の商船が行き交った光景を想像しながら、しばし海を眺めました。「自分は今、確かにインドネシアの東に来たのだ」と実感できる瞬間でした。

宿泊先はベラホテル・テルナテ

この日の宿泊先は「ベラホテル・テルナテ(Bela Hotel Ternate)」。島内最大級のホテルで、4つ星の格式を持つ存在です。ロビーは広々としており、1000ルピア紙幣のデザインにもなったティドレ島とマイタラ島の風景が飾られていました。テルナテらしいおもてなしを感じさせる演出です。

部屋はやや年季が入っているものの清潔で快適。窓からは海や街並みを望むことができ、地方都市のホテルとしては十分な設備が整っています。旅の拠点として安心感があり、これからの滞在を支えてくれるだろうと感じました。

テルナテのこれからの旅に期待して

空港から市内へ移動するだけでも、テルナテが持つ独特の歴史と雰囲気を強く感じることができました。スパイスの香りに彩られた歴史、火山島ならではの自然、そしてローカルな人々の暮らし──この小さな島には多彩な魅力が詰まっています。

これからの旅では、スルタンの宮殿や古い砦、火山の景観など、さらにテルナテの魅力を掘り下げていく予定です。初めて訪れる地の高揚感と、これからの発見への期待を胸に、ベラホテルでの滞在をスタートさせました。

テルナテは小さな島ですが、その中に歴史と自然、人々の営みがぎっしりと詰まった、まさに「旅人を惹きつける島」でした。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。