マカッサル市内から空港を越えてマンダイ駅まで、公共交通だけで激安アクセス!Teman BUSでパナックカンモールを出発し、ハサヌディン大学で無料のTrans Sulselに乗り換えると、空港を経由して約1時間で到着。運賃わずか4,600ルピアで、ローカル感あふれる車内の雰囲気や車窓からの空港風景、最新のスラウェシ鉄道の駅で列車を見送る体験まで。日曜のちょっとした冒険にぴったりな移動ルートを詳しく紹介します。
日曜のマカッサル。普段は車での移動が中心ですが、この日は公共交通を使って小さな旅に出ました。目的地は、空港のさらに先にある「マンダイ駅」。近年開業したスラウェシ鉄道の駅で、列車の発着が見られるスポットでもあります。
今回選んだルートは、Teman BUSでパナックカンモールを出発し、ハサヌディン大学で無料のTrans Sulselバスに乗り換え。スルタン・ハサヌディン国際空港を経由し、終点のマンダイ駅まで向かう旅です。
出発はマカッサル中心部のショッピングモール「Panakkukang Mall」から。
Teman BUSの停留所は大通り沿いにあり、車体は深い赤色。車内は冷房が効き、座席もゆったりしていて快適です。支払いは電子マネー(QRIS、BRI、BCAなど)をタッチするだけ。観光客でも使いやすい仕組みになっています。
車窓からはマカッサルの街並みが流れ、渋滞も少なくスムーズに進みます。日曜日ということもあって乗客は少なく、車内はほぼ貸し切り状態でした。
約30分ほどで「Universitas Hasanuddin(ハサヌディン大学)」に到着。ここでTrans Sulselに乗り換えます。Trans Sulselは空港までの無料シャトルのような役割を担うバスで、乗り換えポイントもわかりやすい場所にあります。
車体は青緑色で、こちらも冷房付き。運賃を払う必要はなく、誰でも自由に乗れます。日曜のため利用客は少なめでしたが、ちょうど列車の時間に合わせたバスだったので、大きな荷物を持った人の姿も見られました。
Trans Sulselはスルタン・ハサヌディン国際空港の敷地を経由して走ります。車窓から見えるのは、空港の象徴的なモニュメント「ハサヌディン像」と「Bandar Udara Internasional Sultan Hasanuddin」のサイン。飛行機の離着陸を間近に感じながら、バスは北へ進みます。
空港周辺では大きな荷物を持った旅行客の姿もあり、ローカル路線ながら国際空港アクセスとしても活躍している様子が伝わってきます。
40分ほどで、最終目的地のマンダイ駅(Stasiun Mandai)に到着。スラウェシ鉄道の駅は、青と緑を基調としたシンプルなデザイン。駅前には田んぼが広がり、商店などもなく、まだ開発途中の雰囲気を感じます。
タイミングよく、この日はちょうど列車が発車する時間。ホームからはブルーのKAI(インドネシア鉄道会社)の車両が動き出す様子が見え、鉄道ファンでなくても心が躍ります。発車ベルが鳴り、乗客を乗せた列車がゆっくりと北へ走り出す姿を見送ると、マカッサルの都市交通が一歩ずつ進化していることを実感しました。
車社会のイメージが強いマカッサルでも、Teman BUSやTrans Sulselを組み合わせると、空港の先のマンダイ駅まで快適かつ安価にアクセスできます。今回のルートは次のとおりです:
Panakkukang Mall → Hasanuddin University(Teman BUS:4600ルピア)
Hasanuddin University → Mandai Station(Trans Sulsel:無料)
所要時間は乗り換えを含めて約1時間弱。日曜日ののんびりした雰囲気の中、都市の変化を肌で感じる小旅行になりました。