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ジャカルタ中心で極上のひととき「Smriti」で味わう至福の食事と特別な時間

ジャカルタの中心部、ガンビル地区は官公庁や商業施設、歴史的建造物が集まるエリア。その一角に、都会の喧騒から切り離されたかのような落ち着きある空間「Smriti」が佇んでいます。インドネシア語で“記憶”や“思い出”を意味するこの店名には、「訪れた人の心に特別な時間を刻みたい」という思いが込められているかのよう。古き良き時代を感じさせる外観と、洗練された内装、そしてインドネシア各地の伝統料理を現代的にアレンジしたメニューが揃い、食事と会話を心から楽しめる場所です。今回は、このレストランの魅力を詳しくご紹介します。

歴史を感じさせる外観と緑に包まれたロケーション

「Smriti」は、Jl. Tanah Abang Timurという通り沿いにあります。インドネシア国立博物館の裏手にあたり、高層ビルや官庁が立ち並ぶエリアの真ん中にありながら、入口を一歩入るとジャカルタ中心とは思えない別世界に。両脇には竹林が揺れ、赤瓦屋根と白壁の建物が静かに迎えてくれます。建物はオランダ植民地時代の建築様式を色濃く残し、三角屋根の装飾や木製の窓枠からも歴史の息吹を感じます。

昼間は自然光が柔らかく差し込み、夕暮れになるとライトアップされた建物と庭木が幻想的な雰囲気を演出。都会の真ん中にありながら、“隠れ家”と呼ぶにふさわしいロケーションです。

アンティークと木の温もりが調和する内装

店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、壁一面に飾られた古い大砲や剣、装飾品の数々。まるで歴史博物館の一室に迷い込んだかのような感覚に陥ります。

床や天井、家具には上質な木材が使われ、照明はあえて抑えめ。

温かみのある光がテーブルや料理を柔らかく照らし、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

壁にはインドネシアの農村風景を描いた古画や、緻密な木彫りの額縁が飾られ、まさに“時を超える空間”という言葉がぴったり。席に座るだけで、自然と会話がゆっくりと深まっていくような空気が流れています。

メニューはインドネシア料理の再解釈

「Smriti」のメニューは、インドネシアの郷土料理をベースにしつつ、盛り付けや味付けに現代的なアレンジを加えています。写真付きでわかりやすく、初めて訪れる人でも選びやすい構成。器や添え物にもこだわり、食材の色彩を引き立てる盛り付けで、料理が運ばれるたびにテーブルが華やぎます。

品数は多くありませんが、それだけに一品一品が洗練され、店の自信を感じさせます。どの料理も見た目、味ともに華やかで、特別感があります。

今回いただいた料理

サテ盛り合わせ

鶏肉と牛肉の2種類を楽しめる贅沢なプレート。鶏肉は柔らかくジューシーに焼き上げられ、ほのかなスモーキーさが香ります。牛肉はしっかりとした旨味と甘辛いタレの風味が絶妙。添えられたピーナッツソースは濃厚で、炒ったナッツの香ばしさとコクが肉の旨味を引き立てます。甘口醤油ソースには角切りのエシャロットが浮かび、爽やかな香りと食感がアクセントに。ライムを搾れば、一皿で三通りの味わいが楽しめます。

タフ・マラバル(Tahu Malabar)

外はカリッと、中はふんわりと揚げられた豆腐と、巾着型の揚げ物の組み合わせ。巾着の中には香味野菜と挽肉が詰まっており、一口ごとに旨味が広がります。甘辛のソースが全体を包み込み、後を引く美味しさ。見た目も可愛らしく、女性客に人気があるのも納得です。

バクワン・ジャグン・サンバル・マタ(Bakwan Jagung Sambal Matah)

とうもろこしの自然な甘みを活かしたコーンフリッター。外側はサクッと香ばしく、中はふわっと仕上げられています。付け合わせのサンバル・マタは、刻んだ唐辛子、エシャロット、レモングラスの香りが効いたバリ風の生サンバル。辛さと爽やかさがバクワンの甘みを引き立て、食欲を刺激します。

ウダン・バカール(海老料理)

大ぶりの海老を殻ごと香ばしく焼き上げ、特製のスパイスソースで味付け。プリッとした食感とともに、海老の旨味が口いっぱいに広がります。殻を剥く手間も、この料理では楽しみのひとつ。白ごはんとの相性も抜群で、ソースをご飯に絡めて食べれば箸が止まりません。

デザート:パンダンケーキとアイス

濃厚なキャラメルアイスと、香ばしい薄焼きクラッカーの組み合わせ。クラッカーのパリッとした食感と、アイスの滑らかな口当たりが心地よく、最後まで満足感を残してくれます。甘すぎず、食後でも軽やかに楽しめる一皿です。

サービスとミーティング利用の魅力

「Smriti」では、スタッフの接客も特筆すべきポイント。料理の説明やおすすめの食べ方など、丁寧かつ親しみやすい対応が印象的でした。

また、各テーブルの間隔が広く、隣席の会話が気にならないため、ビジネスミーティングにも最適。静かなBGMと落ち着いた照明が集中を助け、料理を囲みながら自然に会話が進みます。

ジャカルタ中心部に位置しているため、午前中の打ち合わせ後にランチを兼ねて訪れる、または夕方からディナーを囲みつつ商談を行う、といった利用にもぴったりです。

まとめ

「Smriti」は、食事を楽しむだけでなく、空間そのものを味わえるレストランです。歴史を感じさせる外観、アンティークと木の温もりが調和した内装、インドネシアの伝統料理を現代的にアレンジした多彩なメニュー。そして、ビジネスにもプライベートにも対応できる静かな環境。ジャカルタ中心部で特別な時間を過ごしたい方に、ぜひおすすめしたい一軒です。

店舗情報

店名:Smriti

住所:Jl. Tanah Abang Timur No.3, Gambir, Kecamatan Gambir, Jakarta, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 10110

アクセス:ガンビル駅から車で約5分。官公庁エリアやモナス(独立記念塔)からも近く、観光やビジネスの合間に立ち寄りやすい立地です。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。