一時帰国の途上でスカルノハッタ空港ターミナル3のガルーダ・エグゼクティブラウンジを利用した後、せっかくの機会なので「ソフィアラウンジ(Saphire Plaza Premium Lounge)」にも立ち寄ってみました。JALやANA、シンガポール航空、さらにはプライオリティパスでも利用可能なこのラウンジは、ガルーダラウンジとはまた違った“都会的でラグジュアリー”な魅力にあふれています。
ラウンジの入口は、落ち着いたブラウンとグレーの色調でまとめられた高級感のある外観。大理石の床と、木の格子が美しく組み合わさったデザインは、まるでシティホテルのロビーのよう。
受付カウンターでは丁寧に案内してくれ、チェックインもスムーズ。中に入ると、まずその天井の高さと開放感に目を奪われます。天井から吊るされたモダンな装飾や、間接照明のセンスが際立ち、広々とした空間全体をやわらかな光が包んでいます。
ソフィアラウンジの魅力のひとつが、専用のバーカウンターです。その場で白ワインを注いでくれるという、まるでホテルのバーラウンジのようなサービス。
他にも赤ワインやビール、ソフトドリンクが揃い、ちょっと贅沢な気分でフライト前の時間を過ごせます。
グラスを片手に窓際の席に腰掛け、静かな空間で旅の余韻に浸る——そんな過ごし方ができるのは、このラウンジならではの魅力でしょう。
食事も充実しています。温かい料理は、インドネシア定番の「インドミーフライドヌードル」やオムレツ、スクランブルエッグなどの朝食メニューに加え、シェフが常駐しているライブキッチンもあります。
サラダバーにはレタスやトマト、ブラックオリーブ、レッドキャベツなどが丁寧に並べられ、ヘルシー志向の方にも嬉しい内容。デザートコーナーにはケーキやヨーグルト、フルーツも充実しています。
朝食として、野菜サラダとミーゴレン、目玉焼き、そして白ワインはまさに優雅な出発前の贅沢でした。
ソフィアラウンジは座席数が多く、それぞれの席に適度な間隔が取られており、隣を気にせず過ごすことができます。読書灯付きの一人がけソファ、テーブル付きのダイニングエリア、窓際のゆったりとしたスペースまで、多様なゾーニングがなされていて、利用者の過ごし方に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
また、Wi-Fiや充電ポート、トイレ、シャワールームも完備。設備のクオリティも高く、出発前にしっかりとリフレッシュできる空間となっています。
前回訪れたガルーダ・エグゼクティブラウンジが「静寂と快適、ブランドの一貫性を感じる空間」だとすれば、ソフィアラウンジは「洗練された社交の場」といった印象です。
ガルーダラウンジが空いていた分、こちらは利用者が多く活気がありますが、それでも席に余裕はあり、混雑感はほとんど感じませんでした。
フライト前に食事や一杯のワインを楽しみたい方、ラグジュアリーな雰囲気を味わいたい方には、ソフィアラウンジは最適な選択肢です。
今回、ガルーダラウンジとソフィアラウンジの両方を利用して感じたのは、それぞれに違った魅力があるということ。
静かに過ごしたいときはガルーダラウンジ、食事とお酒を楽しみたいときはソフィアラウンジと、シーンに応じた使い分けもおすすめです。
スカルノハッタ空港での乗り継ぎや出発前の時間が、ただの「待ち時間」ではなく「充実した旅のひととき」に変わる、そんな体験を求める方に、ぜひこの2つのラウンジを体感してほしいと思います。