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マランで味わう名物ラウォン!ブロモ山ツアー後の一杯に癒やされて

ブロモ山のツアーを終え、ほとんど寝ずに戻ってきたマランの街。空腹を満たすべく訪れたのは、地元で評判の老舗「Rawon Nguling」。人気の理由や実際の味、山登りの締めくくりにふさわしいラウォンの紹介です。

ツアー明けの空腹と疲れを抱えて

ブロモ山のツアーを終えてホテルに戻ってきたのは午前12時半。前夜の深夜0時に出発してからというもの、ほとんど寝る時間もなく行動し続けていたため、疲労感は相当なものでした。

しかも、ブロモ出発前にホテル近くで食べたミーゴレンを最後に、14時間以上も何も口にしていなかったことに気づき、空腹が一気に押し寄せてきました。眠さはピークに達していましたが、ここでしっかり食べてから休もうと思い、マランで有名なラウォンの老舗「Rawon Nguling」へ向かうことにしました。

マランの人気店「Rawon Nguling」へ

「Rawon Nguling」は、スラバヤ発祥のラウォン専門店でありながら、マラン支店も高い人気を誇る老舗の名店です。インドネシアでは珍しい“ラウォン一筋”の看板を掲げるこの店は、創業から何十年も変わらぬ味を守り続けていることで知られており、地元の人々はもちろん、観光客からも高い評価を受けています。

人気の理由は、厳選された牛肉や内臓を使い、時間をかけて丁寧に煮込んだラウォンスープの完成度の高さにあります。スープに使用されるクルウェ(黒ナッツ)の風味はクセが少なく、甘さとコクのバランスが絶妙で、食べ慣れていない人にも受け入れやすい味です。さらに、白ごはんとの相性を最大限に引き出す味付けも、多くの常連を惹きつけています。

お昼時は常に満席となり、地元の家族連れや会社員が次々と訪れるほど。日本でいう“老舗のうなぎ屋”のようなポジションにある店といえば、イメージしやすいかもしれません。

お店はホテルからも近く、ちょうどお昼時と重なったこともあって満席。店構えも中の雰囲気も歴史を感じさせる落ち着いた佇まいで、地元の人たちに親しまれている様子がうかがえました。

少し待つことにはなりましたが、ちょうど帰るお客さんがいたため、すぐに席に着くことができました。店内は活気があり、スタッフも忙しそうに動き回っていて、なかなか注文を取りに来てもらえないほど。

そんな中、目に入ったのがメニューの一番上にあった「Rawon Tutup Dengkul」。量が多いと書かれていたので、まずはそれだけを頼んでみることにしました。

牛のもつ煮込み?想定外の一皿

料理が運ばれてきて、思わず目を見開きました。てっきり肉の塊がごろっと入ったラウォンが来ると思っていたのですが、出てきたのは牛のもつがたっぷり入った黒いスープの煮込み。いわば、インドネシア風もつ鍋といったところでしょうか。

スープはラウォン特有のクルウェ(黒ナッツ)の香りがほんのり香る控えめな味付けで、もつはしっかりと柔らかく煮込まれていて、クセもなく食べやすいものでした。とはいえ、「がっつり牛肉」を期待していた私にとっては少し拍子抜けした感もありました。

副菜として数品が一緒に出されましたが、疲労と空腹が重なっていたためか、それらには手が伸びず。結局、ラウォンのスープをごはんにかけて、スープカレーのようにしていただくのが自分にとって一番しっくりくる食べ方でした。

マカッサルとの味の違い

今回食べたマランのラウォンは、スラバヤで食べたものと同様、甘めの味付けが特徴的でした。マカッサルのチョトやパルバサなど、スパイスの強い料理に慣れている私にとっては、少し物足りない印象もありましたが、これはこれで地域性を感じられる興味深い料理だと思います。

想定外の一皿ではありましたが、ブロモ山からの長い旅路を締めくくる食事として、マランの地元グルメを味わえたのはとても満足できる経験でした。

食後はホテルでひと休み

食事を終えたあとはホテルに戻り、荷物を整理して少し仮眠を取ることにしました。まだ昼間ではありましたが、さすがに体を休める必要がありました。体力も気力もほぼ使い切った感覚でしたが、ラウォンで少しだけ元気を取り戻し、心も胃袋も満たされた気がしました。

Rawon Nguling RestaurantJl.

Zainul Arifin No.62, RT.01/RW.01, Kiduldalem, Kec. Klojen, Kota Malang, Jawa Timur 65119

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。