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海外にいるのに、まだ“仮住まい”の感覚が抜けない!拠点があっても落ち着かない理由

海外に来た当初は、はっきりした緊張があります。

言葉が通じない。

ルールが違う。

空気が読めない。

その緊張は、分かりやすいものです。

だからこそ、対処もできます。

けれど数年が経ち、生活も安定し、

仕事も回り始め、日常もできあがってくると、

なぜか、別の感覚が残ります。

落ち着いているはずなのに、どこか落ち着かない。

この感覚の正体は、あまり語られません。

ですが、海外生活が長い人ほど、心当たりがあるはずです。

生活は安定しているのに、心は仮住まいのまま

住む家もある。

仕事もある。

行きつけの店もある。

それなのに、心のどこかに

「これはまだ仮かもしれない」という声が残る。

それは不安というより、

完全に腰を下ろしていない感覚です。

この状態が続くと、人は無意識に疲れます。

なぜなら、

どこかで「まだ途中だ」と思っているからです。

“いつか帰るかもしれない”という前提

海外生活をしている人の多くは、

どこかでこう考えています。

「いつか日本に戻るかもしれない。」

はっきり決めていなくても、

この可能性をゼロにはしていない。

この“保留”の感覚が、

実は落ち着かなさの正体です。

今いる場所を完全な終着点と認識していない。

だから、完全に根を張らない。

でも、戻る予定も明確ではない。

だから、常に宙ぶらりん。

二重の視点で生きている

海外生活が長い人ほど、

無意識に「二つの視点」を持っています。

一つは、今いる国の視点。

もう一つは、日本の視点。

買い物一つとっても、

「日本ならこうだな」と比較する。

働き方一つとっても、

「日本ではどう見られるだろう」と考える。

この二重構造がある限り、

心はどこにも完全には着地しません。

属しきらないという感覚

現地社会に完全に溶け込むこともない。

日本社会にも、もう完全には戻れない。

この中間のポジションは、

一見すると不安定です。

ですが実は、

ここにいる人は少なくありません。

問題は、

その状態を「不完全」と感じてしまうことです。

本当は、

それは“選択の途中”ではなく、

“新しい状態”なのかもしれません。

落ち着かない理由は、場所の問題ではない

多くの人が、こう考えます。

「もっといい家に住めば落ち着く」

「仕事が安定すれば落ち着く」

「永住権を取れば落ち着く」

しかし実際には、

それらを手に入れても、

完全な安心は訪れません。

なぜなら、

落ち着かなさは物理的な問題ではなく、

構造の問題だからです。

拠点が“ひとつ”しかないから揺れる

ここで、海外拠点思想に戻ります。

もし拠点が一つしかない場合、

そこにすべてを預けることになります。

・仕事の成果

・人間関係

・将来設計

・安心感

一箇所に集中させると、

少し揺れただけで、全体が揺れます。

だから不安定になる。

拠点を“複数”持つという考え方

海外拠点思想は、

移動を増やすことではありません。

重さを分散させることです。

今いる国は、働く拠点。

日本は、整える拠点。

別の場所は、挑戦の拠点。

役割を分けると、

一つの場所がすべてを背負わなくてよくなります。

すると、

不思議なことに落ち着きが生まれます。

“完全に決めない”という安定

日本的な価値観では、

「どこに住むかを決める」ことが安定とされます。

ですが海外生活が長くなると、

完全に決めないほうが安定することもあります。

戻れる選択肢を残す。

移動できる余白を残す。

その状態は、

優柔不断ではありません。

むしろ、

構造的な安定です。

落ち着かないのは、弱さではない

海外にいて落ち着かない感覚は、

失敗でも未熟でもありません。

それは、

二つの文化を同時に見ている人の自然な状態です。

むしろ、

視野が広がった証拠でもあります。

問題は、それを

「どこにも属せない」と解釈してしまうことです。

落ち着くために必要なのは、覚悟ではなく設計

多くの人は、こう考えます。

「腹をくくれば落ち着く」

「覚悟を決めればいい」

ですが、海外生活は精神論では続きません。

必要なのは、

覚悟よりも設計です。

・戻れる場所を作る

・役割を分ける

・一極集中させない

そうすると、

自然と落ち着きます。

まとめ 落ち着きは“決意”ではなく“分散”から生まれる

海外にいるのに落ち着かないのは、

あなたが弱いからではありません。

拠点が一つに集まりすぎているからです。

すべてを一箇所に預けると、

人は揺れます。

戻れる場所が複数ある。

役割が分かれている。

決めすぎていない。

その状態こそが、

本当の安定なのかもしれません。

落ち着くとは、

止まることではありません。

揺れても壊れない構造を持つこと。

それが、

海外拠点思想の核心です。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。