レンボンガン島で過ごした数日間は、まるで南国の夢のような時間でした。透明度抜群の海、島ならではの静けさ、美しい夕陽と美食…。そんな滞在もいよいよ最終日を迎え、バリ本島のサヌールへ戻る日がやってきました。今回利用したのは「ドリームビーチエクスプレス」。ここでは、マッシュルームビーチからの出発準備から大波に揺れるスリル満点の航海、そしてサヌール港到着までの一部始終をご紹介します。
マッシュルームビーチに到着すると、まずはチェックインカウンターで受付。首から下げるボーディングパスが渡され、「出発までこちらのレストランでお待ちください」と案内されます。
待機場所として利用できるのが、ビーチ沿いの人気店 Sanghyang Bay Bar & Restaurant。ここは海を真正面に望む最高のロケーションにあり、出発前の時間を過ごすにはぴったりです。
テラス席に腰掛け、注文したのはシンプルなオープンサンドと熱いコーヒー。カリッと焼かれたトーストに卵と野菜をのせた一皿は、見た目以上に食べ応えがあり、コーヒーの香ばしさとともに旅の余韻を感じさせてくれました。
周囲のテーブルには同じ便を待つ欧米からの旅行者が集まり、リラックスした空気の中で朝食を楽しんでいます。荷物の積み込みを手際よく行うスタッフの姿や、穏やかな海に浮かぶスピードボートを眺めながら過ごすこのひとときは、出発前の緊張感さえも忘れさせてくれる心地よさがあります。
やがてスタッフが声をかけ始め、乗客たちが木陰に集まります。いよいよ乗船の時間です。レンボンガン島のスピードボートは桟橋がないため、ビーチから直接海に入って乗り込むスタイル。
波打ち際を進み、膝下まで水に浸かって船へ向かうのは、初めて体験するとちょっと驚きます。靴を履いてきた旅行者が慌てて脱ぎ、裸足で海に入る姿もちらほら。ここでは ビーチサンダルが必須 です。
荷物はスタッフがしっかりと受け取り、船に積み込んでくれるので安心です。
船内は意外と広く、座席も前から後ろまでぎっしり。全員にライフジャケットが配られ、スタッフが確認してから出発します。
出発してしばらくは穏やかな海でしたが、外洋に出ると状況は一変。大きな波が次々と押し寄せ、船は激しく揺れ始めました。
スピードボートは時速約45kmで走行。波を越えるたびに船体が大きく浮き上がり、そのままドンッと海面に叩きつけられる衝撃が体に伝わります。窓に打ちつける水しぶきで外の景色が見えなくなることもあり、船内は歓声と笑い声で大盛り上がり。アトラクション感覚で楽しむ人もいれば、顔を青ざめさせて目を閉じている人も…。
私自身は普段あまり船酔いをしない方ですが、さすがに後半は胃のあたりがムカムカしてきて、「早く港に着いてほしい」と願うほどの迫力でした。船酔いに弱い人は酔い止め必須だと実感しました。
約40分の揺れに揺れた船旅を終え、視界の先にサヌール港が見えてくると、船内に安堵の空気が広がります。防波堤に囲まれた港内は驚くほど穏やかで、あの激しい揺れが嘘のよう。
スピードを落としてゆっくりと接岸すると、スタッフの案内に従って順番に下船。再びバリ本島の地に足をつけた瞬間、ようやく緊張から解放され、「帰ってきたんだ」と実感が湧きました。
レンボンガン島からサヌールへの船旅は、単なる移動手段ではなく「旅のクライマックス」を飾る大切な体験でした。マッシュルームビーチでの朝食、ビーチから直接乗り込むワイルドな出発、そして大波を突き進むスリル満点の航海。すべてが非日常であり、忘れられない思い出となります。
これからレンボンガン島を訪れる方は、帰路の船旅も「最後のアトラクション」として楽しんでみてください。きっと、旅の余韻をより深く心に刻む時間になるはずです。