レンボンガン島での2日目は、朝からシュノーケリングツアーに参加し、マンタやタイマイとの感動的な出会いを満喫しました。午前中でツアーが終わり、港に戻ってきたときには心地よい疲労感と達成感でいっぱい。午後はビーチ沿いの人気カフェ「Ginger & Jamu」でのんびり過ごし、夕方には再びホテル前の「Kenya Coffee」で夕陽を眺めることにしました。都会の喧騒を忘れ、ただ波音に耳を澄ませながら過ごす時間は、これまでのバリ島滞在とは一線を画す特別な体験でした。
「Ginger & Jamu」は、レンボンガン島でも長く親しまれてきたビーチカフェのひとつ。外観は白とターコイズブルーを基調とした爽やかなデザインで、南国らしい雰囲気に包まれています。
メニューには2017年と2025年の店舗写真が掲載されていて、年月をかけて今のような洗練された姿へと進化してきたことがわかります。リゾート化が進むレンボンガン島の中でも、このカフェが多くの旅行者を惹きつけてきた理由が納得できました。
シュノーケリングを終えて強い日差しの中を歩いたあと、店内に入った瞬間、涼しい風と落ち着いた空間に包まれ、思わずホッとひと息。扇風機の風と木のぬくもりが心地よく、体の疲れがすっと溶けていくようでした。外では人々がパラソルやビーチチェアでくつろいでいましたが、私はあえて店内を選び、冷えたビールを片手にのんびり読書。グラスを傾けながらページをめくる時間は、まるで時間が止まったかのようで、日常では得られない贅沢なひとときでした。
午後のカフェタイムを終えると、日差しが和らぎはじめたビーチを散歩。砂浜を歩く足取りも軽く、観光客の笑い声や子どもたちのはしゃぐ姿を眺めながら、レンボンガン島ならではの穏やかな時間の流れを感じました。
一度ホテル「レンボンガンメイドイン」に戻ってシャワーを浴び、夕陽の時間に合わせて再びビーチへ。自然と足が向いたのは、やはり目の前にある「Kenya Coffee」でした。
Kenya Coffeeは小さなカフェながら、目の前に広がるビーチが魅力。砂浜に寝転び、冷えたビールを片手に夕陽を待つ時間は、言葉にできないほど贅沢です。
やがて太陽が傾き、海に黄金色の道を描きながら沈んでいく瞬間が訪れます。波音だけが響く静かな空間。ジンバランやクタ、スミニャック、チャングーなど、これまでバリ島各地で夕陽を眺めてきましたが、ここレンボンガン島の夕陽は格別でした。渋滞に巻き込まれることもなく、ビーチクラブの大音量の音楽に邪魔されることもない。ただ自然のままの美しい瞬間に浸れる——その静けさこそがレンボンガン島の魅力だと実感しました。
サヌールから高速船で約40分。確かに移動にはひと手間かかりますが、チャングーから空港まで渋滞で2時間かかることを思えば、むしろレンボンガン島の方が効率的で快適です。ここには透き通る海、豊かなサンゴ礁、そして心を震わせる夕陽があります。さらに、シュノーケリングやダイビングも島からすぐに出発でき、カフェやレストランも充実。滞在環境としても申し分ありません。
夕陽を眺めながらふと感じたのは、「なんでもっと早くここに来なかったのだろう」という思い。バリ本島では得られなかった静けさと心の安らぎを、この小さな島で初めて体験できました。観光地としての賑わいと素朴さがちょうど良く混ざり合い、そのバランスが心地よいのです。
この日の午後から夜にかけて過ごした時間は、まさに「レンボンガン島でしか味わえない特別な体験」でした。
ビーチを散歩しながら感じる島の穏やかな空気、
静かで圧倒的に美しい夕陽
カフェで過ごす癒やしの時間
すべてが調和し、心も体も癒やされました。バリ本島の喧騒を離れ、静かな時間を求める人にとって、レンボンガン島は理想的な場所。その魅力を改めて実感し、「必ずまた来たい」と思わせてくれる一日になりました。
Ginger & Jamu