マカッサルに住んでいると、たまに無性に豚肉が食べたくなります。
魚も鶏も牛肉も、おいしいものはたくさんあります。それでも「今日は豚が食べたい」と思う日があります。
マカッサルは、イスラム教が生活に深く根づいた街です。私が普段入る食堂では、豚肉をほとんど見かけません。日本のように、近所の定食屋でとんかつや生姜焼きを頼む、というわけにはいきません。
インドネシア語で、豚は「バビ(babi)」。
今回は、そのバビを食べに、ロンボク通りにある「KIOS LOMBOK(キオス・ロンボク)」へ行ってきました。豚料理や中華料理が好きな人には、よく知られているお店です。
日が暮れかけたころ、店へ向かいました。ロンボク通りには、古い建物が並んでいます。
店の前に着いても、大きな店名の看板は見当たりません。通りに面して厨房があり、トタン屋根の下に換気扇が並んでいます。入口よりも、まず厨房に目がいきます。
場所を知らなければ、通り過ぎてしまいそうです。
手前には白いタイルの床の食堂があり、奥には冷房のある部屋があります。オレンジ色のテーブルが奥まで並び、外から見るより広い店です。
私は冷房のある部屋に座って、メニューを眺めました。
メニューを見ると、あれもこれも頼みたくなる
メニューの上には「Jl. Lombok No.38」と住所が書かれていました。
ナシゴレンだけでも5種類あります。店名のついたナシゴレン・ロンボク、赤いナシゴレン・メラ、塩魚入りのイカン・アシン、ヤンチョウ、ジャカルタです。
麺も焼きそば、汁麺、ビーフン、クイティアウなどがあります。麺料理の欄には、ブサール、スペシャル、ジャンボ、ジャンボスペシャルというサイズの表記もありました。
鶏、エビ、イカのほか、カエルの料理まであります。豚料理も甘酢や衣揚げ、ケチャップマニスを使ったものなど、いろいろ選べます。
今回は、ナシゴレン・ロンボク(NASI GORENG LOMBOK)と、サムチャン・ゴレン(SAMCAN GORENG)を頼みました。
サムチャンは豚バラ肉、ゴレンは揚げる・炒めるという意味です。ここでは、豚バラ肉の揚げ物です。
運ばれてきたナシゴレンを見て、まず量に驚きました。
白い皿の上に、ご飯が山になっています。しかも、具が多い。肉やエビ、卵、ネギがたっぷり入り、皿の端まで肉がごろごろしています。
「ナシゴレンを一皿」というつもりで頼んだのですが、思っていた量ではありませんでした。
この店は赤いナシゴレンも評判ですが、今回頼んだナシゴレン・ロンボクは別のメニューです。メニュー表でも「ロンボク」と「メラ」は分かれていました。
ネットの口コミにも、量が多いので分けて食べるのがおすすめ、という声があります。
目の前の皿を見て、納得しました。
続いて、サムチャン・ゴレンが来ました。
こちらも白い皿に、揚げた豚バラ肉がごろごろと盛られています。表面はこんがりしていて、切り口には肉と脂の層が見えます。
注文するときは、「ナシゴレンと、豚のおかずをもう一品」くらいの気持ちでした。
ところが、ナシゴレンにもすでに肉がたっぷり入っています。その横に、さらに豚バラ肉の揚げ物です。
豚が食べたくて来たとはいえ、ちょっと頼みすぎたかもしれません。
飲み物はアンカー(ANKER)のビールにしました。オレンジ色のテーブルに、山盛りのナシゴレン、揚げた豚、ビールが並びます。
一人で食べるにはなかなかの量です。
次に来るなら、何人かで料理を分けて食べたいと思いました。今回の二皿に、麺や野菜料理も加えて、少しずつ食べてみたいです。
マカッサルの食事といえば、コトやコンロ、焼き魚。私も普段は、そうした料理を食べています。
でも、ときどき無性にバビが食べたくなる。
そんな日に行きたいのが、KIOS LOMBOKです。目立つ看板はありませんが、豚料理を食べたいときには頼りになるお店です。
ナシゴレン一皿だからと、軽く考えていました。豚を食べたい気持ちは満たせても、お腹には限界がありますね。
※豚肉を提供するノンハラルのお店です。