サヌール港からスリル満点の高速船に乗り込み、波しぶきを浴びながら約40分。ようやくたどり着いたレンボンガン島の砂浜に降り立った瞬間、「ここからが本当の旅の始まりだ」と胸が高鳴りました。そして、この旅で選んだ宿が Lembongan Made Inn。豪華リゾートではありませんが、宿泊費は驚きの1泊3,000円台。さらに、目の前にはエメラルドブルーの海が広がるビーチという最高の立地。併設のカフェ「Kenya Coffee Lembongan」で海を眺めながら飲むビールは格別で、夕陽が沈む光景は思わず息を呑むほどの美しさでした。当初は1泊だけの予定でしたが、あまりの居心地の良さに延泊を決めたほど。このブログでは、実際に滞在した体験をもとに、Lembongan Made Innの魅力を詳しくご紹介します。
サヌール港からの高速船は、桟橋ではなく砂浜に直接停泊するスタイル。裸足で海に足をつけ、ふかふかの砂浜に降り立ちます。そのまま砂浜を数分歩けば「Lembongan Made Inn」に到着。
到着場所から宿までは徒歩数分という近さで、大きな荷物を持っての移動も楽々。この立地の良さだけでも大きな魅力です。港から遠い宿だとトラック荷台型タクシーを利用する必要がありますが、今回はその必要すらありませんでした。
宿は赤い瓦屋根の2階建て。大規模なリゾートではなく家族経営の小さな宿ですが、敷地に一歩入ると小さなプールがあり、その先にはすぐ砂浜と海。
「こんな場所に、こんなに気軽に泊まれる宿があるなんて…」と驚きと感動が同時に込み上げました。ヤシの木が揺れ、鳥の声と波の音が響き渡り、到着直後から“島時間”に包まれます。
今回泊まったのは1階の部屋。広さはコンパクトながら、クイーンサイズのベッドが置かれ、ベッドメイキングにはタオルで作られたスワンのデコレーション。ちょっとした工夫に宿の温かみを感じました。
部屋にはエアコンがあり、暑い昼間でも快適に過ごせます。テラスには木製の椅子とテーブルがあり、朝のコーヒーや夕方の読書にぴったりの空間。リゾートホテルのような豪華さはありませんが、シンプルで必要十分。むしろこの素朴さが心地良く感じました。
バスルームはシャワーのみで少し年季を感じさせますが、お湯の温度は十分。青いタイル張りの壁はどこか懐かしいローカル感を漂わせ、旅情を深めてくれました。
Lembongan Made Innの魅力を語る上で外せないのが、ビーチ沿いに併設されたカフェ「Kenya Coffee Lembongan」。
到着した日の午後、まずは冷えたビンタンビールをオーダー。木製のテーブルに瓶を置き、青い海を眺めながら飲むその一口は、都会で味わうどんな高級ビールよりも美味しく感じました。
軽食をつまみながら海を眺めるという、まさに南国らしいひととき。目の前を行き交うボートや海で遊ぶ人々を眺めながら、何もしない時間を楽しめるのは、この宿ならではの贅沢です。
この宿に泊まって一番感動したのが夕暮れ時。
海に面したカフェの席からは、太陽が水平線に沈んでいく姿を真正面に眺められます。夕陽はオレンジ色に輝き、波間を金色に照らしながらゆっくりと沈んでいきます。その光景をビンタンビール越しに眺めた瞬間、「これ以上の贅沢はない」と思わずため息がこぼれました。
時間を忘れてその美しい景色に見入っていると、自然と心が整っていくような感覚に。都会の喧騒や日常の忙しさを完全に忘れ、ただ「ここにいることの幸せ」を噛みしめる時間でした。
本来の計画では1泊のみの滞在でした。しかし翌朝、目覚めてカーテンを開け、再び海を目にした瞬間、「もう1泊してこの時間を味わいたい」と強く思いました。
理由は明確です。
結果、フロントにお願いして延泊を決定。急なお願いにも快く対応してくれたオーナーとスタッフの温かさも、忘れられない思い出です。
レンボンガン島には数多くの宿がありますが、「Lembongan Made Inn」はその中でも特にコスパが高く、居心地の良い宿でした。豪華さはないけれど、離島でゆっくりするには十分な、理想的な宿です。旅行者としては秘密にしておきたい気持ちもありますが、この島でゆっくり過ごしたい方にはぜひおすすめしたい宿でした。
Lembongan Made Inn はこちらです