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iPhone 17 Pro は日本とインドネシアのどちらで買うべきか?

IMEI税金・NPWP優遇を比較してみた

iPhone 17 Pro は日本が安い?それともインドネシア?

インドネシアに住んでいると、「iPhone は日本で買うほうが安いの?それともインドネシアで買うべき?」という話題がよく出ます。

私自身、現在 iPhone 16 Pro(128GB)を使っていますが、ストレージがいっぱいになってきたため、iPhone 17 Pro の256GBモデルへの買い替えを検討することにしました。

そこで今回は、

● インドネシア現地で買う場合の価格

● 日本で買ってインドネシアへ持ち込む場合の価格(IMEI税金含む)

● KITAS+NPWP(納税番号)を持っている人の税金優遇

これらをすべて計算し、どちらが本当にお得なのかを徹底比較しました。

インドネシアでの iPhone 17 Pro / Pro Max の販売価格(256GB)

実際にマカッサルの正規販売店で提示されていた価格は以下のとおりです。

  • iPhone 17 Pro:Rp 23,749,000
  • iPhone 17 Pro Max:Rp 25,749,000

この価格にはすでに関税・VAT・流通コストなどが含まれているため、追加の税金は不要。

購入後すぐ使えるのがメリットです。

日本の Apple Store 価格(256GB)

一方、日本のアップルストアでは以下の価格になっています。

  • iPhone 17 Pro:179,800円
  • iPhone 17 Pro Max:194,800円

円安の影響もあり、日本の価格は一見するとかなり割安です。

しかし「インドネシアで使う」には、必ず IMEI登録(税関申告) が必要になります。

IMEI登録とは?インドネシアで海外スマホを使うための必須手続き

インドネシアでは、海外で購入したスマホを現地キャリアで利用するには、

Bea Cukai(税関)でのIMEI登録が義務化 されています。

申請方法は以下の2つ。

空港の税関カウンターで申告

Bea Cukai モバイルアプリで事前申請

申告しない場合、インドネシアの SIM が使用できなくなるため要注意です。

■ IMEI登録時の税金の正しい計算方法

Bea Cukai の公式規則に基づく税金体系は以下の通りです。

◎ 500 USD までは免税

これは誰でも適用される基準です。空港入国時に申請しないとこの500 USD免税は受けられません

◎ 500 USD を超えた金額に課税される税率

課税対象額に対し、以下の税金がかかります。

税項目    税率

輸入税(Bea Masuk)        10%

VAT(付加価値税 PPN)  11%

PPh(所得税)    10%:NPWPあり / 20%:NPWPなし

この PPh が NPWPの有無で倍違う ため、KITAS保持者には大きな影響があります。

最終的な税率まとめ

● NPWPなし(一般旅行者)

10% + 11% + 20% = 約41%

● NPWPあり(インドネシア在住者・KITAS保持者)・・・私はこれです。

10% + 11% + 10% = 約31%

NPWPがあると10%も税率が下がるため、税金が大幅に安くなる。

■ 実際に計算してみる:日本購入+IMEI税金の総額(256GBモデル)

以下は、1 USD=150円、1 USD=16,000 IDR として計算しています。

▼ iPhone 17 Pro(179,800円 → 1,199 USD)

(1) 課税対象額(1,199 − 500)= 699 USD

● NPWPなし(41%)

699 × 0.41 = 286.6 USD

= 約 4,585,600 IDR

● NPWPあり(31%)

699 × 0.31 = 216.7 USD

= 約 3,467,200 IDR

インドネシア現地価格:23,749,000 IDR

➡ NPWPありの場合、日本購入のほうが約113万ルピア安い。

➡ NPWPなしの場合は、ほぼ同額。

▼ iPhone 17 Pro Max(194,800円 → 1,299 USD)

(1) 課税対象額(1,299 − 500)= 799 USD

同様に計算すると、

インドネシア現地価格:25,749,000 IDR

➡ NPWPありの場合、日本購入が約88万ルピア安い。

➡ NPWPなしの場合はインドネシア現地のほうが少し安い。

結論:KITAS+NPWP所持者だけは「日本購入が少し安くなる」

今回の計算から見えたポイントは次の通り。

✔ NPWPあり(正式滞在者)は税率が31%になる

→ 税金が10%下がるため、日本購入が 80万〜110万ルピアほど安くなる ケースがある

✔ NPWPなし(旅行者)は41%課税

→ 現地購入との差額はほぼゼロ

✔ 実際の差額は意外と小さい

→ 日本購入のメリットは「少しお得」程度で、手間やリスクを考えると迷うレベル

それでもなお、現地購入をおすすめする理由

① 手続きの手間

空港で申告

パスポート・Eチケットの提示

長い行列の場合もあり

② リスク

IMEI申請を忘れると SIMが使えない

課税額は税関の判断で変わることもある

③ 保証

日本版の保証はインドネシアで通りづらいケースがある

差額が100万ルピア前後であることを考えると、総合的には「現地購入」のほうが安全で確実です。

まとめ

  • KITAS+NPWPあり → 日本購入が少し安い(約80〜110万IDR差)
  • NPWPなし → ほぼ同額、またはインドネシアが安い
  • ただし総合的には 現地購入のほうがトラブルが少ない

今回まとめてみましたが、日本で購入の方が安いと思っていましたが、インドネシアの絶妙なIMEI登録の税金がかかってしまうので、ほぼ同じということが判明しました。

もちろん、日本でiPhoneを購入してSIMなしで電話機能を無視することは可能です。別にインドネシアで購入した携帯と2台持ちも検討の余地がありそうです。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。