日本へ一時帰国する日の朝、まずはマカッサルからジャカルタへ。国内移動といえども、これから長い旅の第一歩ですから、スタートが快適かどうかで気持ちがずいぶん変わります。今回選んだのは、やはり安心のガルーダ・インドネシア航空。GA611便でのフライトは、天候にも恵まれ、窓の外には海と島々がきらめく素晴らしい空の景色が広がりました。座席は43A、しかも隣も通路側も空席というラッキーな状況。ゆったり足を伸ばし、機内食のナシクニンとコーヒーを楽しみながら、定刻でジャカルタに到着した2時間半のフライトをお伝えします。
朝のスルタン・ハサヌディン国際空港は、快晴の空と緑の山々に囲まれていました。ガラス越しに見える遠くの稜線は薄いブルーにかすみ、これから始まる旅にふさわしい清々しさです。ガルーダ・インドネシアのカウンターでチェックインを済ませ、保安検査を通過したあとのエアサイドは落ち着いた雰囲気。
ボーディング予定時刻もほぼ定刻どおり。国内線でありながら、ガルーダならではの信頼感が漂い、搭乗前から安心できます。
搭乗ゲートの窓から見えたのは、ガルーダブルーの尾翼が印象的なB737型機。太陽の光を浴びて白い機体が輝き、背景には南スラウェシの緑の丘陵と抜けるような青空でした。
座席はエコノミークラスの43A。窓側で景色を楽しめるのはもちろん、隣席と通路側も空席という最高のコンディションでした。肘掛けを上げて横になれるほどのスペースが確保でき、足を思いきり伸ばしてくつろげる贅沢さ。シートは厚みのあるクッションで座り心地がよく、ヘッドレストの高さ調整も簡単。シートポケットには必要なものがすっきり収まり、背面モニターも付いています。国内線ではエンタメは限定的ですが、短時間なので問題なし。何より、空席の余裕と静けさが快適さを際立たせてくれました。
離陸の加速とともに、街並みがどんどん小さくなっていく光景は何度経験しても胸が高鳴ります。機体がふわりと浮かぶと、高度が上がると、視界はさらにドラマチックに変化します。下には水田や干潟が織りなす幾何学模様、遠くには海岸線がゆるやかに弧を描く。雲の切れ間から差し込む光がスポットライトのように海を照らし、ところどころ海面が銀色に輝いていました。
窓の外にはエメラルドグリーンからディープブルーへと変わる海の色。マカッサルの沖合に点在する小さな島々、バランチャディ島やバランロンポ島がくっきりと見えました。
まるで空から航海地図を眺めているかのようで、過去に訪れた記憶が一瞬でよみがえります。朝の光を受けて輝くサンゴ礁のリーフ、浜辺に並ぶ小さな船影。これだけでも窓側席を選んでよかったと実感します。
しばらくして配られた機内食は、ガルーダらしい温かいおもてなし。黄色いターメリックライス「ナシクニン」に、柔らかく煮込まれた鶏肉とインゲンの炒め物が添えられたワンプレートです。国内線でも温かいミールが出るのは、やはりガルーダの魅力。スパイスの香りがふわっと漂い、空の上でも食欲がわいてきます。付属のクラッカーやナッツをつまみながら、最後は熱いコーヒーで締めくくり。窓の外の景色を眺めながら食べるだけで、旅の特別感が一段と増します。
GA611便のフライトは終始穏やか。シートベルトサインがつく場面も少なく、静かな機内では読書をしたり、写真を整理したり、ただ空を眺めたり。2時間というフライト時間は、疲れも感じにくく、ちょっとした休憩時間のように過ごせます。
外の景色も、スラウェシからジャワ島へ移動するにつれて変化。青い海と島影から、やがて広大な水田や都市部の街並みが姿を現し、「ジャカルタに近づいているな」と実感が湧いてきます。
定刻どおりにジャカルタ・スカルノハッタ国際空港が見えてきました。大きなターミナルと滑走路が広がり、ガルーダ機の尾翼がいくつも並ぶ光景に首都のスケールを感じます。
到着後は降機もスムーズ。空席が多かったため人の流れもゆるやかで、手荷物受け取りまでストレスなく進めました。
今回のフライトを終えて改めて感じたのは、ガルーダ・インドネシア航空の「安心感と快適さ」。
どれも、旅の第一歩を快適にしてくれる重要な要素でした。運賃はLCCよりやや高めかもしれませんが、移動中に疲れず到着できるメリットは大きく、日本行きの長距離フライト前の助走としても最適です。
マカッサルからジャカルタまでの2時間半を「ただの移動時間」にするか、「心地よい空の旅」にするかは航空会社次第。今回のGA611便は、快晴の空とスラウェシの島々の絶景、温かいナシクニンの機内食、そしてゆとりある座席と定時到着という安心感を提供してくれました。
これから一時帰国や出張でジャカルタへ向かう方には、ぜひガルーダをおすすめします。空の美しさを楽しみながら快適に移動すれば、次の旅路もきっといいスタートが切れるはずです。