インドネシアでの滞在を一時終え、久しぶりの日本への一時帰国の旅が始まりました。今回利用したのは「ガルーダ・インドネシア航空」のGA617便。朝のフライトで、天候はこの上なく快晴。雲ひとつない澄んだ空、真新しい内装、そして窓側のから眺める景色は、まさに旅の始まりを祝福してくれているかのようでした。
早朝のハサヌディン空港。カウンターではスタッフの方が丁寧に荷物タグをつけてくれ、スーツケースもスムーズに預けられました。朝の手続きはとても順調で、保安検査を終えてゲートに向かうころには、ちょうど東の空が明るくなり始め、朝日が昇ろうとしていました。
搭乗した機体は「PK-GFR」。座席に着いてまず感動したのは、内装の清潔感と鮮やかな色合い。
黄色と青のコントラストが美しい座席は、まるで新車に乗ったかのような気分にさせてくれます。37Aの窓側席を確保していたおかげで、離陸から着陸まで、存分に空の旅を満喫できました。
滑走路を軽やかに走り抜け、機体は滑らかに上昇。窓の外には、緑豊かな南スラウェシの大地や、空港の管制塔が小さく見えました。
澄んだ朝の空気の中、飛び立った瞬間にスイッチが切り替わるような心地よさを感じました。
雲の切れ間からはマカッサル近郊にある、バランロンポ島や環礁のようなサンゴ礁も顔を出し、まさに空からの絶景。視界は一面の青。空と海の青が溶け合い、小さな雲がぽつぽつと浮かぶその風景は、まるで絵画のような美しさでした。朝のフライトならではの爽快感で、上空から見える美しい地球の姿にあらためて感動。これこそが空の旅の醍醐味です。
出発がスムーズだったため、空港ラウンジに立ち寄る時間はありませんでしたが、その分、機内食が朝からしっかり提供されました。温かいご飯に、甘辛く煮込まれた鶏肉、彩り鮮やかな野菜が添えられ、バランスのとれた朝食。ガルーダらしい細やかな心配りを感じながら、コーヒーとともにゆったりとした時間を楽しみました。
飛行が進むにつれて、今度はジャワ島の山々が視界に入ってきます。遠くにぽっかりと浮かぶ円錐形の山影。ガルーダの翼とともに映るその姿は、旅情をそそり、見ているだけで心が洗われるようです。空と大地が織りなす壮大な景色は、何度見ても飽きることがありません。
着陸が近づくにつれ、窓の外には西ジャワの街並みと広大な田園風景が広がります。
ところどころに広がる水田が朝日を反射し、銀色の湖のようにきらめいていました。次第にジャカルタの都市の輪郭が見えてくると、到着への心の準備が整っていきます。
GA617便での空の旅は、まさに“最高のスタート”でした。久しぶりに快晴の空、真新しい機体、美しい景色、すべてが満足度の高いフライトで、「やっぱりガルーダを選んで良かった」と心から感じる体験となりました。
このあとジャカルタから日本へのフライトが控えていますが、旅の始まりがこれほど素晴らしかったことで、良い旅になる予感しかしません。