ラブアンバジョ滞在を終え、ガルーダ・インドネシア航空でバリ島へ移動。コモド島上空を通過するフライトならではの絶景や、混雑するコモド空港の様子、大統領専用機の影響による上空待機まで、今回の移動の様子をお届けします。
今回のラブアンバジョ滞在もついに最終日。3日間の滞在は本当にあっという間で、名残惜しさを感じながら、バリ・デンパサールへの移動日を迎えました。帰りのフライトは、安心と快適さを求めてガルーダ・インドネシア航空を選択。
宿泊していたフラミンゴバジョホテルを11時半ごろにチェックアウト。ホテルの高台からは、ラブアンバジョの港や小さな島々を見渡すことができ、これが最後の景色となります。手配していた車に乗り込み、丘を下って町中を抜けると、すぐにコモド空港へ到着しました。
空港に着くと、まず驚かされたのはその混雑ぶり。以前と比べて大幅にリニューアルされ、白を基調としたモダンなターミナルはとても綺麗。しかし、そんな新しい空港にも関わらず、中はすでに人でごった返していました。
特に目立つのが、欧米からの観光客の多さ。ラブアンバジョの人気が世界的に高まっていることを改めて実感します。国内線空港でこれほど外国人比率が高い場所は、インドネシアでも珍しいでしょう。
チェックインを済ませ、搭乗口付近で時間を過ごしますが、座る場所を探すのも一苦労。ちょうど出発ラッシュの時間帯ということもあり、空港内は活気にあふれていました。
今回利用するのは、13時20分発 ガルーダ・インドネシア航空 GA7073便、B737-800型機(機体番号 PK-GFW)です。ジャカルタからの折り返し便で、ラブアンバジョからバリ・デンパサールまでの約1時間のフライト。
窓際の27Aを確保しており、離陸後の景色に大いに期待。
ラブアンバジョ空港(正式名称:コモド空港)は、山に囲まれた地形のため、離着陸の方向がほぼ固定されています。着陸は北から南、離陸は南から北が基本。誘導路が一本しかなく、離陸も着陸もタイミングを見計らいながらの運用です。
滑走路端でしばらく待機し、ジャカルタからの到着便の着陸を見届けて、いよいよ離陸。南側の海岸線沿いに加速し、機体がぐっと浮かび上がります。
離陸後、まず目に飛び込んでくるのは、滞在していたワエチチュの丘。緑の山々を抜けると、すぐに真っ青な海と点在する島々が広がります。左旋回を開始すると、目の前にコモド島が大きく広がり、独特の乾燥した大地とサンゴ礁が織りなすコントラストがとても美しい。
上空から見るコモド島は、地上とはまた違った表情を見せてくれます。入り組んだ湾やカラフルなリーフ、切り立つ山々。
世界遺産ならではの壮大な景色に、思わず見とれてしまいます。
しばらくすると機内サービスがスタート。小さな紙袋には、パンとナッツ、ミネラルウォーターが入っています。シンプルですが、空の上で食べる軽食はやはり特別なもの。絶景を眺めながらの軽食タイムは、旅の締めくくりにぴったりです。
コモド島を越え、さらに高度を上げると、スンバワ島が見えてきます。スンバワもまた、手つかずの自然が残る魅力的な島。次回はぜひ訪れてみたいと考えながら、窓の外に広がる景色を楽しみます。
ロンボク島の南を通過し、いよいよバリ島が近づいてきたと思ったその時、機体が突然旋回を始めました。どうやら、またもやバリ・デンパサール空港の混雑による上空待機のようです。
しばらくするとアナウンスが入り、なんとこの日はプラボウォ大統領がバリに滞在しており、ちょうど出発のタイミングだったとのこと。VIP機の離陸のため、滑走路が一時閉鎖されていると知らされました。
約30分ほど南の海上で旋回を繰り返しながら待機。
ようやく滑走路の使用許可が下り、機体はアプローチを開始。定刻より40分遅れの15時30分、無事にデンパサール空港に到着しました。
到着ロビーを出ると、目の前にはおなじみの赤い「BALI」のオブジェが。観光客で賑わう空港前の光景を見て、改めて人気観光地バリ島に戻ってきたことを実感しました。
こうして、ラブアンバジョからバリへの移動は、美しい空の旅と、インドネシアならではのハプニングを交えつつ、無事に終了。次は、バリ島での滞在がスタートします。
この絶景フライトのおかげで、ラブアンバジョでの素晴らしい思い出をしっかりと胸に刻むことができました。また近いうちに、コモドの島々に戻ってきたいと思います。