毎年恒例となりつつある、家族とのバリ旅行。今年でなんと3年連続、6月の恒例行事のようになりました。今回は両親と弟が日本からクアラルンプールを経由してバリに到着する予定。私は先にマカッサルからデンパサールへ移動し、彼らの到着を迎えることにしました。久しぶりに利用したガルーダ・インドネシア航空の国内線は、安心感と穏やかな空の時間を再確認させてくれるものでした。
両親と弟がインドネシアに遊びに来てくれるのは、毎年6月と決まっています。ちょうど乾季に入り、過ごしやすくなるこの時期は、バリを満喫するにはうってつけ。私自身も毎回、彼らと一緒に旅をすることで、バリの新たな魅力を再発見しています。
今回も、彼らは日本からマレーシア航空でクアラルンプールを経由してバリ島入りする旅程。私は先にバリに到着しておいて、空港で合流する段取りです。
アパートを出発したのはまだ朝の涼しさが残る7時過ぎ。Grabに乗ってスルタン・ハサヌディン国際空港へ向かいました。日曜日の朝ということもあり、道は比較的スムーズ。空港には7時半過ぎには到着できました。
ガルーダ航空のカウンターはすでにオープンしており、チェックインも手早く完了。荷物は軽めだったので機内持ち込みのみで済ませ、早速国内線出発ロビーへ。少し早めに来た理由は、空港ラウンジでゆったり朝食をとるつもりだったからです。
搭乗前のひとときを過ごすため、コンコルディアラウンジへ。ここはガルーダ航空のビジネスクラスや一部ゴールド・プラチナ会員などが利用できるラウンジで、マカッサルでは数少ない、落ち着いた空間のひとつです。
ただ、現在は改修工事のためスペースが大幅に縮小されており、やや窮屈な印象。それでも、スタッフの対応は丁寧で、清掃も行き届いており、静かに過ごすには十分な環境でした。
本来ならビュッフェのナシゴレンやフルーツなどを楽しみたかったのですが、実はここ数日、体調を崩していて食欲がなく、今回はコーヒー1杯だけで我慢。このフライトを皮切りにバリでの旅行が始まるため、体調をしっかり整えたいところです。
搭乗予定のガルーダ・インドネシア航空 GA621便の出発時刻は9:50。ゲートに向かうと、すでに乗客が集まり始めていましたが、アナウンスによると、機材到着の遅れにより30分のディレイが発生しているとのこと。
この便は、マナドからの乗り継ぎ便で、到着機材の関係でどうしても遅れることがあるようです。9:30頃にようやく搭乗開始となりました。私の座席23A(左側窓際)、使用機材はボーイング737-800(PK-GFH)。すでにかなり運用年数を重ねた機体のようで、シートや内装には若干の経年感がありましたが、清掃状態は良好。リクライニングがややガタついていたのが気になったものの、短距離路線なので問題ありません。
10:15にドアクローズ、10:30にマカッサルを離陸。滑走路から飛び立つと、すぐにマカッサルの街並みとロサリビーチが眼下に広がりました。市内上空を抜けて、海に。機体は南へ向かって水平飛行へ。
安定飛行に入るとすぐ、軽食のサービスが始まります。内容は、パン、ほんのり塩味の豆菓子、そしてミネラルウォーターのセット。空を見ながらパンをかじります。
この日は雲が多めの空模様でしたが、ところどころで雲が切れ、風景が顔を出しました。ロンボク島のリンジャニ山がうっすらと見えた瞬間は、旅の途中で得られるご褒美のような時間。
そのまま飛行機は通常ルートよりも少し西寄りのコースをとり、バリ島西部へとアプローチ。機窓からは、北部のキンタマーニ高原とバトゥール湖がくっきりと姿を現し、思わず見入ってしまいました。
やがて、ヌガラの田園風景や海岸線が視界に入り、バリ島の大自然が織りなす美しいパノラマに包まれるなか、着陸態勢へと入っていきます。
そして11:40、デンパサール空港にランディング。約20分の遅延ではありましたが、スムーズで快適な空の旅を終え、無事にバリ島へ到着です。
このあと、両親と弟が到着するのは午後4時ごろ。それまでの間、空港周辺でゆっくり過ごしながら、旅の始まりに備えるつもりです。
今回のフライトは、体調を考慮して控えめな行動となりましたが、ガルーダ・インドネシアの丁寧なサービスと安全運航に改めて安心感を覚えました。そして、上空から眺めるスラウェシ南部の山並みやバリ島の湖と山の風景は、地上では味わえない感動です。このあと始まる家族との時間、そしてバリでの新しい体験に胸を躍らせながら、静かな到着の余韻にひたります。