Categories: AirplaneIndonesia

早朝フライトでジャカルタ出張へ──ガルーダ・インドネシア航空GA617便搭乗記

マカッサルの早朝、空には重たげな雲が垂れ込めていました。まだ寝静まっている街を後にし、久しぶりのジャカルタ出張へと向かいます。今回選んだのは、信頼のフルサービスキャリア、ガルーダ・インドネシア航空。フライトはGA617便、定刻7時15分発となります。変化を続けるマカッサルのターミナル、機内での食事などをお伝えします。

静かな朝の始まり

朝5時半。アパートを出た瞬間、ひんやりとした空気が顔を撫でました。湿度の高い南国の朝も、この時間帯はまだ過ごしやすく、静かな街並みがどこか神秘的に映ります。空には厚めの雲がかかっていて、朝焼けは期待できそうにありませんが、そのぶん落ち着いた気分で出張の一日を迎えることができました。

ドライバーと軽く挨拶を交わし、空港へ向かう車内では、道端に並ぶ屋台の明かりや、バイクで通勤する人々の姿がちらほら。どこか日常と非日常が混ざったような時間です。

変化を続ける空の玄関口

空港には6時前に到着。マカッサルのハサヌディン国際空港(UPG)は、近年改修が進められている空港のひとつで、国内外の路線が増えるたびに施設も少しずつ進化しています。

今回のフライトはガルーダ・インドネシア航空でしたが、チェックインカウンターが以前のAからCへ移動していました。訪れるたびに何かが変わっているように感じます。

チェックインエリアの配置、保安検査場の導線、飲食店の入れ替えなど、常に新しい風が吹いている印象。特に今年後半には、ターミナル拡張の具体的なプランもあるそうで、国際線利用者の増加に向けた整備が加速しています。

ラウンジで朝食時間

荷物検査を終えて、搭乗ゲートへ向かう前に立ち寄ったのは空港ラウンジ。短時間ではありますが、落ち着いた空間でコーヒーを飲みながら身支度を整えるのは、出張時の貴重なルーティンです。

このラウンジの軽食は、日によってメニューが少しずつ変わるのも楽しみのひとつ。この日は、色鮮やかな赤いナシゴレンと、甘辛いソースで味付けされたグリルチキン。しっかりとした味付けで、胃がしっかり目覚めました。

巡礼便B777-300ERの勇姿

6時45分、ボーディング開始のアナウンスが響き、搭乗ゲートへ向かいます。その途中、ふと窓の外に目をやると、ひときわ大きな機体が目に飛び込んできました。見慣れたB737とは明らかに異なる、その堂々たる存在感──ボーイング777-300ER(機体番号PK-GIH)でした。

調べてみると、この機体はサウジアラビアのジェッダから到着した巡礼機。例年、ハッジ(メッカ巡礼)の時期にはインドネシアから多くの特別便が運航されますが、昨年まで主力だったB747に代わり、今年からはB777が主力になったようです。

これだけ大きな機材がマカッサルに飛来するのは稀で、偶然のタイミングで見ることができたのは非常にラッキーでした。旅の始まりからちょっとした航空ファン的喜びに満たされます。

快適なバルクヘッド席

今回の座席は、B737-800型機の最前列、バルクヘッドの21K。窓側で、目の前に座席がないため足元がかなり広く、長身の方でもストレスなく過ごせます。

ビジネスではLCCも使うことが多いですが、こうしたちょっとした贅沢があるのもガルーダならでは。移動中に疲れをためたくない出張時には、やはりフルサービスキャリアの安心感があります。

曇り空の中、機体は滑走路へと進み、7時15分ちょうどに離陸。朝日は見えなかったものの、上空に出ると一面の雲海と、その向こうに広がる青空が顔を見せてくれました。

シートベルト着用サインが消えるとすぐに、朝食の機内食が配られました。今回のメニューはチキンクリーム煮、ミックスベジタブル、白ごはん。

ラウンジで一度朝食を取っていたにもかかわらず、機内食が届くと自然と手が伸びてしまうのが不思議です。特にチキンクリーム煮は滑らかな口当たりでした。食後のコーヒーをゆっくり飲みながら、静かな空の旅を満喫しました。

機内は満席に近い状態でしたが、サービスは終始スムーズで、客室乗務員の対応も丁寧。特別なことがなくても、こうした「何も起こらない快適さ」こそが、ガルーダの魅力なのかもしれません。

早着でスムーズな到着

ジャカルタまでは約2時間弱。機体は予定より20分ほど早く、8時25分にスカルノ・ハッタ国際空港ターミナル3へ無事に到着しました。

ターミナル3は、国内外の主要路線が発着するガルーダのメイン拠点。清潔感があり、導線もわかりやすく、到着してからの動線もスムーズ。荷物を預けていなかったこともあり、ゲートから外へ出るまで非常にスピーディーに移動できました。

今回の出張は、何よりもこの快適な空の移動で素晴らしいスタートを切ることができました。

ガルーダ・インドネシア航空は、時間の正確さとサービスの質において、やはり安心できる存在です。国内出張でも、移動そのものを「楽しみ」に変えてくれる、そんな気持ちにさせてくれる、マカッサルからジャカルタへの空の旅でした。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。