今回の一時帰国は、到着日と出発日を除けばわずか2日間という超弾丸スケジュール。目的は福岡での打ち合わせですが、まさに“着いたら仕事、終えたら帰る”という慌ただしい旅です。それでも、久しぶりの日本滞在中に訪れる福岡では、できるだけ快適に過ごしたい、そう感じたのが今回の出張でした。福岡出張で見つけた、空港滞在の新しい過ごし方。到着後すぐに利用できる「ラウンジTIME」で仕事をこなし、徒歩圏内の「ホテルフロントイン福岡空港」で快適な出張の様子をお伝えします。
スカイマークで定刻通りに福岡空港へ到着。青空の下に立った瞬間、「やっぱり福岡は活気があるな」と実感しました。
しかし、ここで早くも一つ目の問題が発生。今回の出張では、宿泊先の確保に思いのほか苦労しました。近年、日本全国でホテル料金が上昇傾向にあるとは聞いていましたが、検索してみると博多駅周辺や天神エリアのホテルは軒並み1泊2万円超え。「久しぶりの福岡なのに、ずいぶん強気な価格だな」と思いきや、原因はちょうど中国の国慶節(大型連休)の最終日にあたっていたため。インバウンド需要がピークに達しており、どのホテルも満室か高額料金となっていました。
カプセルホテルですら7,000円を超え、「さすがにこれは困った…」と検索を続けていると、奇跡的に福岡空港近くの「ホテルフロントイン福岡空港」に1室だけ空きを発見。料金は1泊1万円と許容範囲で、空港から徒歩圏というアクセスの良さも魅力。迷うことなく即予約しました。
ただ、ここで新たな課題が。福岡空港への到着は12時、ホテルのチェックインは15時。打ち合わせは中洲近くで16時から。一度市内へ出てしまうと、チェックインのためにまた空港へ戻ることになり、どうしたものかと考えていた時――ふと目に入ったのが、「ラウンジTIME」の文字でした。
このラウンジは到着時でも利用可能で、提携クレジットカード(ゴールド会員等)を提示すれば無料。一般利用でも1,100円(税込)と手頃な料金です。「これは助かる!」と、さっそく中に入ってみました。
受付で提携クレジットカードと到着便の搭乗券を提示し、無料で入室。中に入ると、まず感じるのは清潔感と落ち着いた雰囲気。広々としたスペースに整然と並ぶデスク、パーティションで区切られたワークブースもあり、まるで小さなコワーキングスペースのようです。運よく空いていた個別ブースを確保し、ノートパソコンを開くとすぐに集中モードに。Wi-Fiは安定しており、電源も完備。
さらに、ドリンクバーにはコーヒー、紅茶、炭酸飲料などが揃い、すべて無料で利用できます。希望すればビール1本も選べるという太っ腹なサービス。
「さすが空港ラウンジ、ビジネス出張者のツボをしっかり押さえているな」と思わず感心しました。
平日の昼下がりにもかかわらず、ラウンジ内はかなりの賑わい。スーツ姿のビジネスマンやノートPCを開く若い出張者が多く、それぞれの時間を過ごしていました。福岡空港の利便性が年々向上しているのを実感します。2時間ほどの滞在でしたが、メールチェックや資料作成などがはかどり、「下手にカフェに行くよりずっと快適」というのが率直な感想。
ドリンクを片手に一息ついた瞬間、日本の空港サービスの細やかさを改めて感じました。
ラウンジでしっかり仕事を終え、15時前にホテルへ向かいます。空港から徒歩約15分。途中にはコンビニや飲食店もあり、立地としても申し分ありません。15時少し前に到着しましたが、チェックインは15時から。そこでロビーにある無料コーヒーサービスをいただきながらしばし待機。
このコーヒーは豆から挽く本格仕様で、香りがよく、待ち時間さえも快適に感じました。
ふと考えると、日本のホテルはチェックインが15時、チェックアウトが翌10時が一般的。一方でインドネシアでは14時チェックイン、12時チェックアウトが多く、「インドネシアのホテルの柔軟さはすごいな」と改めて感じました。日本も人手不足で清掃時間の確保が大変なのかもしれません。
そんなことを思いながら、ようやく部屋へ。
チェックインを済ませて部屋に入ると、まず目に入るのはネイビーのベッドカバーとグレー基調の壁紙。派手さはないものの、ビジネスホテルとして非常に整った印象です。コンパクトながらもデスクは広く、荷物を置くスペースも十分。Wi-Fiも快適で、翌日の出張準備にも困りません。バスルームも清潔で、アメニティも必要十分。やや部屋は狭めですが、1万円という価格を考えれば十分満足のいく内容でした。
全体的に新しさと清潔感があり、価格以上の価値を感じました。
荷物を置いて一息ついた後は、そのまま打ち合わせ先へ直行。空港近くに宿泊していたおかげで、移動のストレスがほとんどなく、短い滞在でもスケジュールに余裕を持つことができました。出張は時間との勝負。移動の無駄を最小限に抑えることが、結果的に仕事の質を高めてくれる――そんな実感を得ました。
ラウンジTIME(福岡空港国内線)
ホテルフロントイン福岡空港